INTIMEは、メディカルベッドのシェアトップを誇るパラマウントベッドが、2003年5月に立ち上げたセカンドブランド。「病気・介護用品だけのイメージを払拭し、一般の人にも商品を身近に感じてもらいたい」という思いから誕生し、現在全国6カ所でショップ展開されている。 同社の商品の特徴であるアジャスタブルベッドは、これまでどうしても医療・介護用という印象を与えていた。技術や安全性には自信はあったが、専門的な説明はしにくい。だからこそデザインにもこだわり、シンプルでモダン、そして人の目を引き付ける商品開発を目指したという。新製品にいたっては、ワイヤレスのリモコンを採用し、より寝室のデザインを損なわない“家電製品”に近い製品に仕上がった。さらに、INTIMEではただ眠るという行為だけではなく、アジャスタブルの機能を活かした、よりよく眠れる方法を提案している。その日の気分、体調に合わせ、背や頭、足の部分の角度を調整することで、読書やホームシアター、簡単なストレッチなどに活用し、寝る前の楽しみができる。 マットレスはオーダーメイド。3層構造になっていて、中層部にあたるミドルレイヤーの部分をひとりひとりに合わせてカスタマイズする。店には測定スペースが設けられており、そこで個人の体型や体圧を測定することになる。測定結果に基づき、7分割のミドルレイヤーに対し、ハード、ミディアム、ソフトの3種類の硬さの中から選定。測定は約20分程度で完了する。こうして、立っているときの姿勢と同じ、バランスのとれた寝姿勢を保てる商品に仕上がる。もちろん個人の好みに応じて配列をアレンジすることも可能。さらに、商品が届いたものの、測定の時とは感じが違う、好みや体型が変わった場合などにも対応し、1年間に限り1回マットレスの交換が無料。また2年目以降もミドルレイヤー1つに対し5000円で交換ができるなど、アフターサービスも万全である。 |
2006年10月にオープンしたばかりのららぽーと豊州に店を構えるkükiは、老舗ふとんメーカー、昭和西川が立ち上げた快眠トータルプロデュースショップ。寝具の“いろは”を知り尽くした昭和西川ブランドを引き継ぎつつ、シンプルかつ機能性のある「快眠」グッズを販売している。 店では、どんな寝具を使っているかといった、カウンセリングから始まり、頭から足にかけた姿勢を測定。自分に合った寝具を提案してくれる。枕は、個人の姿勢、BMI指数、個人の好みに合わせて硬さや素材が選べる、セミオーダー制を採用。素材はそば殻、ポリエステル、パイプの3種類を用意している。 これら定番の枕に加え、今イチオシがムアツふとんだ。このムアツは、凹凸構造で体圧分散することができ、身体を沈みすぎることなく安定した寝姿勢が保てるため、寝返りが打ちやすい。硬さは4タイプが用意され、サイズは自分の身体に合わせてオーダーにすることもできる。身体の大きな男性にはうれしいサービスである。なお1年間は、枕もムアツふとんもメンテナンス無料。これまでペイズリー柄や花柄といったムアツふとん特有のデザインを提供してきた同社だが、kükiではシンプルでインテリアを損なわない引き算のデザインを目指しているとのことだ。ベッドユーザーのために、ムアツマットレスのほか、既存のマットレスの上にかけるムアツパッドなども展開している。 同社の基本姿勢としては、敷きと枕で快眠を誘うということになるのだが、そのほかにも住宅環境によって生じる気温差を考えた羽毛ふとんの選定、スキンケア冷え性対策の商品などをトータルで紹介している。枕から購入した客は、そのよさを実感して、再び店を訪れムアツを購入していくなど、リピーターも少なくない。 |
「30代、40代の働きざかりの人たちは、メタボリックシンドローム、高血圧など生活習慣病の悩みを抱え始め、だんだんと睡眠の質が悪くなっていきます。長く元気にいるために睡眠の質を高めてもらいたい」(küki店長 阿久津靖子さん)。 |
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