中国メディア、劉氏への平和賞は「欧米による恐怖の表れ」
[北京 11日 ロイター] 中国の国営メディアは4日、今年のノーベル平和賞に中国の民主活動家、劉暁波氏(54)が選ばれたことについて、欧米諸国が中国の国家発展を受け入れられないことの表れだと批判した。
同国の新聞「環球時報」は、「反体制派」である劉氏に平和賞を授与することは、中国の拡大する富と力に対する欧米諸国の偏見と恐怖を象徴していると指摘。劉氏が呼び掛けている民主化が実現するならば、「中国の運命は旧ソ連やユーゴスラビアと同じようになる可能性があり、国家は崩壊するだろう」と強調した。
また中国政府系の香港紙「大公報」は、劉氏の受賞を「ブラックユーモア」だとし、ノーベル平和賞は真剣さに欠けると非難した。
一方、劉氏の弁護士はロイターに対し、劉氏の妻である劉霞さんと連絡が取れない状態であることを認め、外部との連絡は許されておらず、自宅で軟禁状態に置かれているとの見方を示した。
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