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日本の貨物船、海賊が乗っ取り=ケニア沖、ソマリアに向かう―国交省

2010年10月11日21時51分

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 国土交通省などに入った連絡によると、10日午前8時50分(日本時間同日午後2時50分)ごろ、アフリカ東部ケニア・モンバサの南東約70キロのインド洋で、日本郵船子会社の日之出郵船の貨物船「IZUMI」(パナマ船籍、1万4162トン)が、緊急事態を示す通報を発した。

 その後連絡が途絶えたが、11日午前6時(同正午)ごろ、北大西洋条約機構(NATO)のデンマーク艦船が発見。IZUMIの船長は無線で「海賊に乗っ取られた」と伝えた。同船は目的地のモンバサとは異なる北東に航行し、欧州連合(EU)の仏艦船がソマリアの首都モガディシオの南約315キロの海上で監視している。

 乗組員は20人で、全員フィリピン人。日本政府は同日午後、首相官邸に情報連絡室を設置した。

 国交省や日之出郵船によると、同船は緊急通報の後、全地球測位システム(GPS)を利用した装置に位置データが表示されなくなり、電話連絡が取れなくなった。

 同船は9月12日、千葉県の君津港を出港。シンガポールで燃料を補給し、モンバサに向かっていた。積み荷はスチールコイル1万7000トン。 

[時事通信社]

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