須く心を一にして南無妙法蓮華経と我も唱へ他をも勧んのみこそ今生人界の思出なるべき（ 持妙法華問答抄　ｐ467）

一支国の隠れ家へようこそ（笑）。

今生人界の思出を綴っています。

時には「地獄界」もあるでしょうが、そこはご愛嬌。

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EXODUS - Bob Marley



中学の頃、よく聴いてましたね～。Bob Marleyがまだ生きてた頃の話しです。
この曲が一番好きでした。夏になると、レゲエはいいですね。

＜前回の続き＞
私は、救護の係の人に「リタイヤする意志」を告げた。救護の人は、本部に連絡をする。これで正式にリタイヤが決定。バスで回収してもらう場所に行くために、1ｋｍほど戻ることになった。救護の人は言う。

「制限時間は7時間だから、まだゴールを目指すことはできるんですよ」

しかし、7時間かけてゴールした所で、何の意味があろうか？「フルマラソンを完走したら、走るのを止めるつもりでいた」から、そんな形でゴールする訳にはいかなかったのだ。また、スタートする前から「折り返し地点までは行く。その後は状況に応じて」と決めていたので、リタイヤするのも実は「想定の範囲内」だったのだ。

回収のバスは、私を乗せると満員になった。途中で待ってた方は、誰も乗せられなかった（申し訳ない）。途中降りる人もおらず、そのまま会場へ向かった。30分近く乗ってたんじゃんかろうか？あらためて長い距離を走ったんだなぁと思う。河川敷脇の道を通るから、ゴールを目指す人達が全部見れる。気温が上がってきたから、歩いている方が相当見受けられた。

バスで帰ってきたにも関わらず、トップランナーはもう、自力でゴールしていた（驚）！バスを降り、会場内に入ると、「完走証」を手にしたランナーが目立つ。そのたった一枚の紙きれを手に入れることのできない自分・・・そこから視線をそらすと、飛び込んできたのは、無料で振舞われていた「おにぎりとトン汁」。お腹は空いていたので、一人分を貰った。しかし、本当ならおいしいはずなのに、それを味わうことができない自分がいた。

完走した充実感と疲労感が入り混じった会場を、一人で去っていく。帰りの電車内ではほとんど座れなかったが、頭の中では「一人反省会」（その内容は専門的になるので、ここでは省略。後日別記事で）。痛む足を引きずりながら帰宅。そこは、何事も無かったかのような、いつもの我が家の空間。

なんとも言えない疲労感の中、感傷に浸りたかった私は、体を重力にゆだねる。ゆったりとした時間を味わっていると、そこに一本の電話。婦人部からだった。

「今、息子が家にいるから、5時頃来てくれん？」

私が今日フルマラソンを走るということを知らない方だった。あと30分か・・・時を逃すと今度いつ会えるか解らないので、自分を奮い立たせて訪問させてもらった。「今日フルマラソン大会に参加してきた」などと世間話をしながら、座談会の話しへ。「参加する」との返事をいただき、その足で地区の拠点へ。そこで今日の報告をしながら、だんだん元気になる。

さらに帰宅すると、今度は支部婦人部長から電話。「行きたくなかったら行かないというはずの主人が行きますと言ったので、座談会に参加すると思います。ありがとうございます。」とのお礼の電話だった。一度も座談会に参加したことのない壮年部を先日、家庭訪問した時のことに対してなのだ。


「フルマラソンを途中棄権という流れとは全く違う動き」を感じながら、ある一つの仮説が浮んだ。「もし足の痛みが出ずにあのまま走り続けていたら、もし体調が悪い中、完走を目指して走り続けていたら、きっと救急車のお世話になっていたことだろう。そうなると、ブロック座談会は台無しになる」と。もしあのまま走っていたら、帰宅も遅くなってしまうので、家庭訪問もしていなかったに違いない。私は、「今回の途中棄権にはきっと、何か意味があるに違いない」と思えるようになったのだ。

菊川さんが願ってたような「ハッピーエンドにはならなかった（笑）」が、私達には「広布に走る」使命がある。道路ばかり走っても、宿命転換はできないのだ。と言うわけで、期待させた割にはオチの無い話で申し訳ないのだが、もう、次の目標に向かってスタートしている所。そのためにもまず足を治して、病気を治して、自分自身を鍛え上げていきたい。学会活動の中にこそ、真のゴール（幸福）があることを信じて・・・。

え～別に「筑後川マラソン大会の悲話」ではありません（笑）。あくまで私の個人的な話しです。「創価の森の大きな邸（笑）」の菊川さんの影響を受けて、ランニングを始めたのが一年前。ゼロからのスタートだった。

今年の４月にハーフマラソンを完走後、新たにフルマラソンという目標を掲げた。その辺から直近日までの詳細は、「残りあと42ｋｍ」の記事に書いた通り。これから話すのは、その続きになる。


昨日、コースの下見に行った。当日バタバタすると何かやらかすから、事前に確認できることはやっておこうと思ったのだ。実際のコースも歩いてみた。すると、原因は解らないのだが、だんだん体調が悪くなる・・・偏頭痛だ。

実はハーフマラソンの時も前日に偏頭痛になり、食事も摂れないまま本番を向かえた苦い経験がある。今回、それだけは避けたかった。しかし結果的には、デジャブーの如く同じコースをたどってしまったのだ。夜になるほどに痛みが増してくる。早く寝なければいけないのに、痛くて寝れない。３０分、１時間と唱題に力を入れるが、全く良くなる気配なし。１２時前に無理して寝たが、痛みで４時に目を覚ましたほどだ。

勤行をして４時半からＳＰ配達。もちろん頭に氷を当てたまま。配達から帰った頃少し痛みが治まる。これもハーフの時と全く一緒。ただフルは食事無しで走るのは不可能なので、食パン２枚（10枚切り）を無理矢理食べて、5時45分に出発。

偏頭痛になると、食事はおろか、水分も受け付けなくなるので、少し脱水症状気味。スポーツドリンク500ｍｌを買って、本番までに何とか流し込む。本来なら大会に参加すべきでない体調だ。しかし、うちの地区にいる「未活動の会えない男子部もその大会に出る」ということだったので、彼との話しのきっかけのためにも、どうしてもスタートラインに立つ必要があったのだ。そして偶然それらしき人も、現地で見かけた（声は掛けられなかったが）。

9：30スタート。スタートのゲートを越えるまで40秒（笑）。所々に道幅2ｍ程度しかないコース。最初の1ｋｍが7分20秒。それはあまりにも遅い走り・・・っていうか、混雑して進めないんだが（笑）。5ｋｍを過ぎた頃、一つの確信が生れた。「今日はハーフも無理だ（爆）！」日頃から練習してれば、大体予想がつくのだ。

スタート時の混雑がなくなるにつれ、1キロ毎のペースも上がる。10ｋｍが56分台。「このペースじゃ4時間ちょいだな」と皮算用。上流に向かって走るため、平坦なコースと言いつつも、なだらかな上りが延々と20ｋｍ以上続くのだ。連なってた人が段々離れていく。「4時間で走れる人とそうでない人が分かれているんだ」と思い、必死で前の流れについていく。おかげで、久し振りに16ｋｍを1時間半で走破。「これならハーフを2時間以内に通過できるな」と思ってた矢先に、悲劇が訪れた。

17ｋｍで突然右足を痙攣が襲う。痛みは出なかったが、右足のアーチが壊れかけてる様子。練習で20ｋｍ～30ｋｍ走っても、全然そんなことはなかったのに・・・。それから急激に走り辛くなる。18ｋｍ過ぎたら、かなり足が重くなる。4月のハーフの時も、ここから失速したっけ。とうとう歩き出す。それでも何とかしなければ、と再び走り出す。20ｋｍのタイムは、1時間54分台。スタート時の遅れを考慮すれば、自己ベストに近いタイムだ。

そのまま走り続けられるかと思いきや、また足が止まる。そして今度は長い。結局ハーフのタイムは、4月のハーフと同じになった。いかにこの1ｋｍで失速したかが解る。そして折り返し地点が21.5ｋｍほどだが、急に傾斜がきつくなったので、そこまで歩いて登る。これ以降は、下り坂主体のコースになるので、走りやすくなるはずだが、一向に足の運びは遅いままだ。

立ち止まってアキレス腱を伸ばそうとしたら、両足とも痙攣を起こしかけていて、あわてて止める。とっくにスタミナ切れをしていたようだ。5ｋｍの地点で感じたことは当っていたのだ。それ以降、少しでも走り出そうとすると、右足が痙攣を起こすので、もう歩くしかなかった。しかしそのうち、歩いていても痙攣を起こしそうになっていた。給水所では毎回給水をしていたのだが、どうやら軽い「脱水症状」をおこしているみたい。やがて、突然「目の前が真っ暗になる」という症状が出た。脳の血管が太く広がっているのを感じる。気温が上がってきて、痛みこそまだ出ていないが、明らかに「偏頭痛の前触れ」だった。万事休す。

私は、救護の係の人に「リタイヤする意志」を告げた。
＜明日に続く＞

ハーフマラソンの時と同様、前日から体調不良。

さあ、どうする？・・・

楽させてくれんなぁ・・・我が人生。