AKB&SDN 競馬場貸し切りイベント

 握手会前にミニライブを行うAKB48=東京競馬場(撮影・吉澤敬太)
 握手会前にミニライブを行うAKB48=東京競馬場(撮影・吉澤敬太)

 アイドルグループ・AKB48が11日、東京・府中市の東京競馬場で握手会イベントを開催し、姉妹グループ・SDN48がダートコースを使用した“人間競馬”を行うなど、ファン2万1000人を沸かせた。アーティストが同所を貸し切りにして本格的なイベントを行うのは初めて。人気上昇にともない握手会の参加人数が急増したため、プロデューサーの秋元康氏(54)が競馬場に白羽の矢を立てたもので、異例づくめの握手会となった。

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 G1レースのファンファーレが鳴り響き、ファンの手拍子と歓声が上がる。実況席には競馬実況中継の神様・杉本清氏(73)が座り、ダートコースのゲートには“12頭の牝馬”が収まった。

 だが、飛び出したのは馬ではなく、アイドルのはず…のSDN48。デビュー曲「GAGAGA」(11月24日発売)選抜メンバーが、“人間オークス”を開催した。

 ダートは土日の雨で稍重。馬でも過酷な直線の上り坂480メートルを、序盤から抜け出した4枠4番・小原春香(22)が2着に6馬身差、人間に例えると30人身差ほどつけて2分14秒9で逃げ勝った。

 小原はゴール後は砂に倒れ込みながら「馬ってすごい…」と息も絶え絶えだったが、見事に優勝賞品の焼き肉食べ放題をゲットした。

 JRAによると東京競馬場のコースを人間が走るのは史上初という。

 そもそもイベントの名目は、AKBのCD発売とCS放送の冠番組「ネ申テレビ」の新シリーズ開始を記念した無料の握手会だった。しかし、ウィナーズサークルでのAKBのライブ、パドックでのイベントと同所をジャック。JRA関係者は「東京競馬場を貸し切っての、こんな大がかりなイベントは記憶にない…」と驚がくした。

 これまでAKBは東京・よみうりランドで握手会を行ってきたが、人気上昇によってファンの待ち時間緩和などのために移転した。AKBの大島優子(21)は「AKBを好きになってくれた人が増えたんだなと実感しています」とペコリ。

 関係者は「次はどこで握手会をやるのかも楽しみにしていてください」と、さらなるサプライズにも含みをもたせていた。

(2010年10月11日)

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