高木マニア堂
何となく思いついたこと、目についたことをツラツラと…。
272:衝撃を受けたアイドリング!!!大相撲
<2010年7月=東スポ携帯サイトより>
生中継ではなく、夕方6時30分からのダイジェスト放送の大相撲にすっか
り慣れてしまった今日この頃。深夜に「これぞ真剣勝負!」というスリリングな相撲を目撃してしまった。
それは毎週火曜深夜に放送されている「アイドリング!!!日記」(フジテレビ系)でのこと。アイドリングの各メンバーが相撲で勝負する「アイドリング!!!大相撲七月場所」(7月20日深夜放送)は見どころ満点だった。
現在、アイドリング!!!には1期生から4期生まで計20名のアイドルが在籍。各期の代表者1名が、相撲でぶつかり、ナンバー1の相撲強者を決めるという企画だ。
少し前まで、アイドリング大相撲は、肉じゅばんにマゲヅラとマワシを着用したコント的なモノに過ぎなかった。「8時だョ!全員集合」などにゲスト出演していた、キャンディーズの昔から、脈々と受け継がれてきたアイドル仕事の王道とも言える。
そこには、かわいいアイドルに肉じゅばんやマゲヅラを着用させるという〝羞恥プレイ〟的な楽しみ方が大きい。
いつしか肉じゅばん着用は廃止され、ヘルメットとサポーター着用期を経て、現在はマゲヅラとマワシのみを着用。でもアイドル仕事の王道としての相撲という体裁は保っていた。
ところがだ。今春、後輩の4期生・尾島知佳(16)に敗れた3期生の大川
藍(17)が、人目もはばからずに号泣。
「人はこんなにも悔しがれるものなのか?」というほど涙を流しつつ悔しがっていた。「スクール☆ウォーズ」の滝沢先生も逃げだすほどの勢いだ…。
大川号泣事件をきっかけに、相撲のガチンコ度が一気にパワーアップする。丸い土俵の中にはメンバー間の遺恨、各期による世代闘争など、さまざまな遺恨がちりばめられるように変化。
大川と尾島の「遺恨闘争」ばかりに注目が集まる現状に、ジェラシーを感じた1期生・フォンチー(19)、2期生・朝日奈央(16)をも加え、真の王者が決定されることになった。
やや突き放したように冷静沈着な態度を保ちつつ、メンバー間の遺恨を煽りまくるバカリズムの絶妙な〝行事兼司会〟が火に油を注ぎ、たかがアイドルの相撲が、見事に「大変面白い見世物」へと化ける。
同じアイドルグループのAKB48が「総選挙」とやらでメンバーの序列を
決定させていた頃、アイドリングはガチンコの相撲勝負で序列(一体何の?)を決定していたのだ。
それにしても10代女子(しかもアイドル)が、相撲の勝敗でこれほどまでに真剣に泣きじゃくったりするとは…。
小学校2年のとき、貴乃花(現親方)の目前で、わんぱく相撲で優勝した経験を持つ朝日奈央が決勝戦にすら残れなかった悔しさから「(今まで)何のために生きてきたんだよ~」と涙を流すシーンは視聴者に大きな衝撃を与えた。
たとえ本職の横綱が負け越し決定したとしても、あれほどまでには取り乱さないことだろう。
本家の大相撲ではガッツポーズなど、感情表現はご法度とされてきた。
アイドリングが提示した「感情ムキ出しの相撲」ってのも、大相撲未来形
の選択肢の1つぐらいには入ってもいいかも…。
プロフィル
高木圭介のプロフィル
昭和44(1969)年6月4日、神奈川県川崎市生まれ。かつてジャイアント馬場さんも暮らした新丸子の街
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