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33人の多くが「地上へは自分が最後で」

 チリ北部コピアポ郊外の鉱山落盤事故で、ゴルボルネ鉱業相は10日、地下約700メートルに閉じ込められている作業員33人の多くが「地上に出るのは自分が最後でいいと話している」と述べ、13日に始まる見通しの救出作業を前に、仲間を先に助けるよう希望していることを明らかにした。コピアポで日本と韓国のメディアと会見した。

 マニャリク保健相も同日の記者会見で、33人は「称賛すべき団結精神を持ち続けている」とたたえた。

 チリ政府は、健康状態などに基づき、原則として33人を3つのグループに分けて順次、引き上げる方針。ただ、鉱業相は最終的には地下に下りる救助担当者が決めるとし、直前の変更があり得るとしている。

 一方、掘削・拡張工事が進んでいた救出用トンネル3本のうち、最初に掘削が始まったトンネルの工事を中断する考えを示した。救出には、既に貫通した「プランB」と呼ばれる2本目のトンネルが使われるが、3本目は万が一の際の代替トンネルとして工事が続けられる。

 閉じ込められている作業員サムエル・アバロスさん(43)の親族は「大事なのは元気で出てくることであって、順番ではない」と話した。(共同)

 [2010年10月11日22時39分]


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