神戸の高校生刺殺現場付近でナイフを発見

　神戸市北区で私立神戸弘陵学園高校２年の堤将太さん（１６）が男に刺殺された事件で、神戸北署捜査本部は１０日、現場付近で凶器とみられるナイフがみつかり、鑑定の結果、ＤＮＡ型が堤さんのものと一致したことを明らかにした。

　捜査本部によると、１０日午前１０時４０分ごろ、住民の男性が側溝を掃除していた際、ナイフを発見し１１０番した。ナイフは全長約２０センチで、血痕は付いていなかった。側溝にはふたがなく、捜査本部は男がナイフを投げ捨てたとみて調べている。

　堤さんは４日午後１０時４０分ごろ、路上の自動販売機前で中学３年の女子生徒（１５）と一緒にジュースを飲んでいた際、道路の向かい側に座っていた男に刃物のようなもので襲われた。その直後、約７０メートル離れた交差点で倒れている堤さんを通行人が発見し、神戸北署に通報した。

　堤さんの死因は首の静脈を切られたことによる失血死。首の右付け根には深さ約８センチの傷があった。女子生徒は男について「知らない男だった」と捜査本部に話している。（共同）

　［2010年10月11日2時35分］