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井岡一翔「初冠」12・23にも世界へ

 日本ライト・フライ級王座決定戦に勝利した井岡一翔、中央は井岡弘樹会長(撮影・浜畑利郎)
 日本ライト・フライ級王座決定戦に勝利した井岡一翔、中央は井岡弘樹会長(撮影・浜畑利郎)

 「日本Lフライ級王座決定戦」(10日、大阪府立体育会館第2競技場)

 WBC世界同級7位・井岡一翔(21)=井岡=が東洋太平洋、日本同級1位の瀬川正義(26)=横浜光=を10回TKOで下し、プロ6戦目で初のタイトルを獲得した。次戦7戦目は早ければ12月23日に世界初挑戦を計画しており、辰吉丈一郎、名城信男の8戦目を更新する国内最速世界王座奪取に“王手”をかけた。

  ◇  ◇

 文句のつけようがない。圧巻のボクシングで、井岡が初戴冠を果たした。序盤から瀬川を圧倒した。カウンターの右ストレート、左フックを次々とヒット。3回に右のショートでダウンを奪い、その後も一方的に攻め続けた。9回に瀬川が左目尻をカット。出血がひどくなった10回、レフェリーが試合を止めた。

 ランク1位に完勝しても「勝ちに徹すればこういうボクシングができる」と涼しい顔で、日本王座も「通過点」と言い切った。世界前哨戦と位置づけ、あえて“倒しにいかないボクシング”を実践したという。「幅が広がったんじゃなくて、持ってたものを使っただけ。絶対に7戦目で世界を取る」と国内最速での世界王座奪取を誓った。

 陣営も世界挑戦にGOサインだ。井岡弘樹会長は「一番の出来。200点ぐらいあげたい。あれ見たらみなさん思うでしょ、『世界にGO』って」と満面の笑み。すでにWBC世界同級王者オマール・ニーニョ(メキシコ)と交渉中で、早ければ12月23日に大阪で挑戦する予定。関西のホープが、満を持して快挙に挑む。

(2010年10月12日)

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