3連覇へ白星発進を決め、ホッとした表情の関学大HO緑川昌樹主将=花園ラグビー場
「関西大学ラグビー、関学大21‐15立命大」(10日、花園)
リーグ戦が開幕し、3連覇を狙う関学大が、苦しみながらも立命大を21‐15で下した。FW戦に苦戦して先制を許したが、No.8小原渉(3年)の2トライなどで逆転した。昨季2位の天理大は54‐14で京産大に完勝。創部100周年を迎えた同大も近大を38‐18で下し、白星発進した。
◇ ◇
3連覇を狙う王者としては物足りないスタートかもしれない。それでも今の関学大にとっては、大きな勝利だった。FW戦での劣勢を粘り強くしのぎ、逆転勝ち。ノーサイドの瞬間、全員が拳を突き上げ喜びを爆発させた。「若いFWが本当によく頑張ってくれて…」。大崎監督の目から、涙がこぼれた。
2連覇した昨季の主力が大幅に抜け、今季は一からのチームづくりを強いられた。FWで4年生はHO緑川主将だけ。夏の菅平合宿でも惨敗を繰り返した。ここ2年のチーム力には遠く及ばない。緑川は「春に負けた分、チャレンジャーとして臨めた。若いチームなので、勢いに乗れるはず」と前を向いた。
次戦は、さらに強力なFWを擁する京産大。王者の肩書は捨て、あくまで挑戦者として一戦必勝で臨む。
(2010年10月10日)