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松山V!日本人アマ初マスターズ出場権獲得…アジアアマチュア選手権

アマチュア初のマスターズ出場が決まりフラッグを手に笑顔の松山

 ◆男子ゴルフ アジア・アマチュア選手権(10日、埼玉県霞ケ関CC=7068ヤード、パー71)松山英樹(18)=東北福祉大1年=が日本人アマチュア史上初めてマスターズ(米ジョージア州オーガスタ)の出場権を獲得した。首位から出て4バーディー、ボギーなしの67で回り、2位に5打差をつけ通算15アンダーで優勝。19歳1か月で出場する来年4月のマスターズは、特別招待選手として出場した09年の石川遼の17歳6か月に次ぐ日本人2番目の年少記録となる。浅地洋佑(17)=東京・杉並学院高2年=は9アンダー3位。

 石川と同学年の松山が、ライバルよりも早く来年のマスターズ切符をつかんだ。ギャラリーは300人程度。プロツアーのようなスタンドやアナウンスもない18番グリーンで、3メートルのウイニングパットを沈め拳を握った。「マスターズに出られるなんて思ってもみなかった。まだ実感がなくて夢の舞台だと思ってます」

 朝は緊張から予定より1時間半も早い5時半に目覚めたが、プレーは大胆だった。7番で「GO!!GO!!」と叫び、7メートルのバーディーパットを沈めた。14番では右の林から139ヤードの第2打を2・5メートルにつけバーディー。マクマナスとの差を4打に広げ勝負を決めた。

 前夜は東北福祉大ゴルフ部の阿部靖彦監督らと「5人で30~40人前ぐらい」の焼き肉を平らげた。先輩の池田勇太とは9月のパナソニックオープンで練習ラウンドをして、プロの技を目に焼き付けた。優勝後には池田から祝福の電話も。強豪大の絆(きずな)が勝利に結びついた。

 ジュニア時代に同組で対戦した経験もある石川には「負けたくない気持ちが強かった」という。「遼は2年連続で予選落ち。自分は初めてだけど、予選通過できるように頑張りたいです」。石川より先に出場権を得たことに関しては「勝った!!って感じですね」と素直に喜んだ。

 初めて見たマスターズは1997年。21歳のタイガー・ウッズが最年少&最少ストロークで初優勝した大会だ。「一番出てみたい大会だった。遼もマスターズに行くと思うので、そこで一緒に勝負できたらいいと思います」。18歳が成し遂げた快挙は、ともにマスターズを目指す石川にも池田にも、大きな刺激を与えたはずだ。

 ◆アジアアマチュア選手権 主催はアジアパシフィックゴルフ連盟。オーガスタナショナルGCとR&Aが共催して昨年から始まった。今回は27の国と地域から118人が出場。優勝者には来年のマスターズ本戦と全英オープン最終予選の出場権、2位にも全英最終予選の出場権が与えられる。来年はシンガポールで開催。

 ◆マスターズの出場権を得るには 〈1〉歴代優勝者〈2〉前年大会から大会前週までの米ツアー優勝者〈3〉年末の世界ランク50位以内〈4〉大会前週の世界ランク50位以内〈5〉アジアアマチュア選手権優勝者など19のカテゴリーのほか、〈6〉マスターズ委員会からの特別推薦がある。石川ら日本ツアーの選手は主に〈3〉〈4〉〈6〉で出場を目指す。石川の現在の世界ランクは52位。

 ◆松山英樹(まつやま・ひでき)
生まれ 1992年2月25日、愛媛・松山市
ゴルフ歴 父の影響で4歳から始め、高知・明徳義塾高時代の2008年に高校選手権優勝。09年には霞ケ関CCで行われた日本ジュニア(15~17歳の部)も制した
ドライバー平均飛距離 280ヤード
得意クラブ パター
目標の選手 タイガー・ウッズ
将来の目標 海外メジャー優勝
趣味 寝ること。好きな漫画はスラムダンク
性格 「物静かに見えるけどタフで負けず嫌い」(阿部監督談)
サイズ 180センチ、75キロ
家族 両親と姉、妹

(2010年10月11日11時41分  スポーツ報知)

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