サムスンとLG、ウィンドウズフォン7搭載機種発売

 米マイクロソフト(MS)は11日、スマートフォン(多機能携帯電話端末)用の基本ソフト(OS)「ウィンドウズフォン7(セブン)」を搭載した機種が、世界30カ国で今月から順次発売されると発表した。グーグルとアップルがリードするスマートフォン市場に挑戦状をたたきつけた。

 このうち、サムスン電子とLG電子が開発した機種は、英国、フランス、ドイツ、オーストラリア、シンガポールで21日に発売される。商品名はサムスン電子が「オムニア7」、LG電子が「オプティマス7」「オプティマス7Q」で、韓国市場では来年上半期に発売予定だ。オムニア7は人気機種「ギャラクシーS」と同様、「スーパーAMOLED」と呼ばれる有機ELディスプレーを搭載した。ディスプレーのサイズはオムニア7がギャラクシーSと同じ4.0インチ、オプティマスは3.8インチ。

 ウィンドウズフォン7は、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を強化したのが特徴。事前に登録した友人がSNSサイトの「フェースブック」に書き込みを行うと、自動的にスマートフォン上で確認できる。また、エクセルやワード、パワーポイントなどのソフトウエアの使用も可能だ。

 ウィンドウズフォン7の世界発売は、韓国の携帯電話メーカーにとって新たなビジネスチャンスにつながる可能性がある。サムスン電子とLG電子は、アンドロイド搭載携帯電話の競争で、宏達国際電子(HTC)やモトローラに後れを取ったが、ウィンドウズフォン7では事情が異なる。韓国勢はMSと初期から提携を結んでおり、ウィンドウズフォン7の人気が高まれば、携帯電話端末の開発ノウハウを持つ韓国勢には有利に働きそうだ。

扈景業(ホ・ギョンオプ)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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