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伝統行事「シカの角切り」に大きな歓声!奈良公園

 古都奈良で約340年前から続く秋の風物詩「シカの角切り」が10日、奈良公園(奈良市)の鹿苑(ろくえん)で始まった。

 鉢巻きに法被姿で追い詰める勢子(せこ)と、捕まるまいと必死で逃げ回るシカの迫力ある駆け引きに、観光客から大きな歓声が上がった。

 角切りは発情期を迎えた雄ジカが人に危害を加えないようにと、江戸時代初期の1671年(寛文11)に始まった伝統行事。

 秋を感じさせる涼しい風が吹く中、黒い法被を着た約10人の勢子が激しく逃げ回るシカを壁際に追い詰め「十字」と呼ばれる竹と縄で作った道具を器用に角に絡ませて捕獲。押さえ込んだところに登場した神職役が、50センチ以上もある角を専用のこぎりで次々と切り落とした。

 11日も正午から午後3時まで行われる。角を切る会場への入場料は大人千円、子ども500円。

[ 2010年10月11日付 ]

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