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井岡、前哨戦は満点快勝!年内にも世界挑戦へ

6R、瀬川正義(左)に右フックをヒットさせる井岡一翔

◆ 国内最短7戦目での奪取狙う ◆

 いよいよ世界へ飛翔する!日本ライトフライ級王座決定戦(スポーツニッポン新聞社後援)が10日、大阪府立体育会館であり、井岡一翔が瀬川正義を序盤から圧倒、10回1分57秒にTKO勝ちした。次戦は大阪で、早ければ年末にWBC世界同級王者オマール・ニーニョ(メキシコ)に挑戦、国内最短となる7戦目での世界王座獲得を狙う。

◆ おじの井岡会長も絶賛「最高の出来」 ◆

 最終回まで戦ったとは思えない、きれいな顔で井岡が喝采を浴びる。KO勝利をおさめたリング上。向けられたマイクで高らかに宣言した。

 「世界を7戦目で獲ります。獲る瞬間を見てください!」

 プロで自分より4倍以上の試合をこなしたサウスポーの難敵を問題にしなかった。3回に左アッパーから右ストレートでダウンを奪う。ばん回すべく前がかりに出る相手にも慌てない。左ジャブ、カウンターの右ストレートで距離を保つ。中盤以降、セコンドの父一法氏(46)からの指示は「キープしろ」。目標はあくまで世界。少ないキャリアを補うため優位を維持して最後まで戦い抜く経験も必要だ。「カッとなる方だから」と父に評される闘争心を抑え、最後までアウトボクシングに徹した。

 「KOにこだわらず勝ちにいく試合ができた。打ち合っても足を使っても何をしても勝てると思った」

 9回までの採点でジャッジ2人が7点差をつける完勝。おじの弘樹会長は「100点満点。6戦で最高の出来」と手放しで、ほめた。応援に駆けつけたWBA世界フェザー級王者ユーリオルキス・ガンボアも「クレバーなところが印象に残った。世界王者になれる」と太鼓判を押した。

 次は世界挑戦。WBC世界ライトフライ級王者と対戦は合意済み。大阪で早ければ12月23日に、遅くとも1月中には実現の見込み。期待の新星が関西の、日本のボクシング界を盛り上げる。


◆日本ライトフライ級王座決定戦◆
(10月10日・大阪府立体育会館第1競技場)
WBCライトフライ級7位
井岡 一翔
(21・井岡)
TKO
10回1分57秒
日本ライトフライ級1位
瀬川 正義
(26・横浜光)
6勝4KO 19勝8KO3敗

[ 2010年10月11日付 ]

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