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清水女流王将が敗れる コンピューターとの特別対局

 「あから2010」に敗れ、スクリーンで対局を振り返る清水女流王将(左から2人目)ら=11日午後、東京・本郷の東大
 「あから2010」に敗れ、スクリーンで対局を振り返る清水女流王将(左から2人目)ら=11日午後、東京・本郷の東大

 女流将棋界の第一人者、清水市代女流王将(41)とコンピューターの特別対局が11日、東京都文京区の東大本郷キャンパスで行われ、先手の清水女流王将が86手で将棋の最先端ソフトを組み合わせたシステムに敗れた。

 対局は平手の1番勝負。持ち時間は各3時間。中盤まで互角の展開だったが、清水女流王将は終盤のミスもあってコンピューターに優位に立たれると、最後は確実な攻めで押し切られた。

 6時間3分の対局で敗れた清水女流王将は「時間配分がうまくいかなかった。正直、悔しい」と無念の表情。システムを作ったプロジェクトチーム責任者の松原仁さん(51)は「最後は運があった。今後も開発を進めたい」と話した。

 清水女流王将は歴代最多のタイトル獲得数43を誇る女流のトップ。実力はアマチュア五段以上のレベルといわれている。

 対局したのは今年の世界コンピュータ選手権で優勝した「激指」など、4種類のソフトを組み合わせた「あから2010」というシステム。各ソフトが示したうちの最も多かった指し手を採用し、単独のソフトより悪手を減らせるという。








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