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【プロ野球】

青木209安打 3年ぶり首位打者

2010年10月11日 紙面から

◇広島6−4ヤクルト

 2点を追う9回2死一塁。右飛に倒れ敗戦が決まるとヤクルト・青木が天を仰いだ。イチローにあと1安打届かない209安打で今季を終えた。

 「あそこは本塁打を十分狙ってもいい場面。でもちょっとダメでした。パワーが足りなかった」

 青木が苦笑いした。この夜は5打数2安打。オリックス時代のイチローが1994年にマークした日本人最多安打「210」には届かず、最高出塁率のタイトルも和田(中日)の4割3分7厘に及ばない4割3分5厘。出塁率と安打数の二兎(にと)を追い失敗。しかし悔いはなかった。

 ヤクルトの大先輩である“若松超え”の勲章を手にした。若松勉が77年に記録した3割5分8厘2毛を上回る3割5分8厘4毛で3度目の首位打者に輝いた。わずか2毛差で球団最高打率を抜き、首位打者3回というダブルの球団記録を樹立。「キャンプのときに若松さんと『首位打者を取る』と約束していたのでうれしい」と喜んだ。

 実りあった1年を終えた。目標はこれから定めるという。来季について「日本でですか?」という報道陣の問いに「はい。日本で。目標を(定め)達成していきたい」と青木。今オフはメジャーへのポスティング移籍を封印することを明言。「チームももう一段、二段レベルアップする必要がある、自分も含めて」。前を見据え小川新監督の下でヤクルト・青木の仕事を果たす。 (後藤慎一)

 

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