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投手陣、最大の誤算 就任1年目総括、野村監督に聞く '10/10/11

 野村監督は就任1年目を借金26の5位に終わった。「優勝を目指す」とした今季の総括と来季の課題を聞いた。

 ▽打線に手応え 体調は選手自身が管理を

 ―低迷の原因をどう見ていますか。

 投手陣が誤算だ。昨年の防御率(3・59)のイメージで入ったが、大竹と永川の離脱、ルイスの退団もあって先発が不足した。全体的な防御率(4・80)をみても、七回以降に投げた投手をみても、うまく機能しなかった。それが一番だ。

 ―どう巻き返しますか。

 やはり投手部門の整備になる。ドラフトや外国人、他球団を含めた編成の中で足りないところを補う。球団に補強をお願いするだけでなく、現場としてしっかり選手のレベルアップを図りたい。

 満足はしていないが、打線の点の取り方は少しずつ向上している。盗塁が増え、失策も減った。足りない部分は長打力。これは外国人を含めた問題になる。

 ―長期離脱の故障者が目立った原因と対策は。

 練習のさせすぎか、させなさすぎかという話に行き着くが、投手と野手の違いなどいろいろある。チームとしての管理も問われるかもしれないが、やはり自分の体は自分で管理すべきだ。

 ―監督業の感想は。

 (中継ぎを)育てきれなかったのか、選手に力がないのか…。勝ったら楽しいんでしょう。負けたら、こんなにきついことはない。勝つ喜びを味わうために努力しなければいけない。

 ―秋季練習とキャンプにどう臨みますか。

 とにかく練習した者の勝ち。「継続は力なり」というが、それをできない選手が最近は多いのかな。がめつく、しつこく、執念深い選手を1人でも2人でもつくりたい。(加納優)

【写真説明】「投手陣が誤算だった」と今季を振り返る野村監督




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