ソウル城北警察署は10日、オンライン・ショッピングモールで購入した手錠を利用し、売買春を取り締まる警察官に成り済まして、未成年者に性的暴行を加えた疑いで、W容疑者（20）を逮捕した、と発表した。

　警察によると、Jさん（15）は先月30日午後5時30分ごろ、交際している男性と一緒に、ソウル市城北区のインターネットカフェを訪れた際、チャットを通じてW容疑者と知り合い、W容疑者が「10万ウォン（約7300円）をあげる」と売買春を持ち掛けてきたため、交際している男性が席を立った隙にネットカフェを出て、近くのモーテルでW容疑者に会ったという。

　W容疑者は売買春の取り締まり担当の警察官を装い、ショッピングモールで購入した手錠を取り出して、Jさんの手首にはめ、「年はいくつだ。家はどこだ」「売春を今までに何回やったのか」などと追及した。怖気付いたJさんが素直に答えたところ、W容疑者は「処罰を受けるか、性的関係を持つか、どっちがいいか」と迫り、返事がなかったため、Jさんに手錠をはめたまま性的暴行を加えた、と警察は説明した。

　警察の関係者は、「二人がモーテルから出てきたところ、Jさんと交際している男性と鉢合わせし、Jさんが男性に事実を伝えたところ、男性が警察へ通報し、口論している最中にW容疑者が逃亡した。通報を受け、問題のチャットサイトで削除されたW容疑者のIDを復元し、個人情報について確認した上で、今月1日午前0時10分ごろにW容疑者を城北区内の自宅で逮捕した」と語った。

パク・ジンヨン記者