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放火され、全焼した東京・日比谷公園のレストラン「松本楼」

　日比谷公園（東京都千代田区）内のレストラン「松本楼」が、極左過激派の学生らに放火され、３階建ての２棟計１３７２平方メートルを全焼。警備員の１人がショック死した。沖縄返還協定批准を巡り、「核も基地もない全面返還」を求め過激派は同公園などで武装闘争を繰り広げていた。松本楼は１９０３年の公園開園と同時に開店。西洋料理店のはしりで、貴族らの社交場としてにぎわった。２３年、関東大震災で焼失し再建。放火による２度目の全焼後も復活し、７３年９月２５日に営業を再開した。この時に再建を祝って明治時代からの名物メニュー・カレーライスを１０円でふるまい、現在も毎年９月２５日の「１０円カレー」が恒例になっている。