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【音楽の政治学】断腸のミアリ峠−悲しい記憶の朝鮮戦争 (2/2ページ)

2010.10.11 07:00
このニュースのトピックス音楽の政治学
1950年12月、朝鮮半島の北西部を流れる大同江に架かる破壊された橋にしがみつき、朝鮮戦争の戦火から逃れる避難民(AP)1950年12月、朝鮮半島の北西部を流れる大同江に架かる破壊された橋にしがみつき、朝鮮戦争の戦火から逃れる避難民(AP)

 「がんばれクムスナ」は戦争の際、北朝鮮からの避難民を歌ったものだ。戦史的には「興南撤退作戦」が背景だ。韓国・国連軍の退却に合わせ、大量の北朝鮮住民が船で南に逃れ、韓国南端の釜山に住みついた。

 これも離散家族の話で、混乱の中で行方知れない娘、恋人を思う歌である。

 韓国は北朝鮮軍によって釜山に追い詰められた。釜山には北のみならずソウルをはじめ韓国各地から避難民が集まった。

 韓国・国連軍の反撃でソウルが奪還され、人びとは釜山を去りはじめる。

 「別れの釜山停車場」は避難生活で仲良くなった男女の別れを歌っている。列車は午前0時発ソウル行き。つらい避難生活だったけど「忘れられないあの娘(こ)の純情」−列車の汽笛はあの娘の涙、忘れないよ…。

 ただこの夏。ソウルの街のカラオケでこんな“ユギオ演歌”を歌っている客はまったく見かけなかった。

  (ソウル 黒田勝弘)

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1950年12月、朝鮮半島の北西部を流れる大同江に架かる破壊された橋にしがみつき、朝鮮戦争の戦火から逃れる避難民(AP)

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