トルコ最大都市イスタンブールの現代美術館で5日、集英社が主催する本格的な日本の漫画展「ディスカバー・マンガ 少年ジャンプの世界」が始まった。同社が海外で漫画展を開くのは初めて。17日まで。「トルコにおける日本年」の認定イベントの一つ。「ONE PIECE(ワンピース)」「NARUTO(ナルト)」「ドラゴンボール」などジャンプの人気作品の原画を展示している。
少年ジャンプが海外に進出し始めたのは02年。トルコでは日本のテレビアニメは放映されているが、漫画は出版されておらず、同社はこれを機にライセンス出版につなげ、周辺のイスラム諸国でのビジネスの足掛かりとしたい構え。
ジャンプの佐々木尚編集長は「世界中でジャンプを読んでもらうことが目標。市場参入の可能性はあると思う」と期待を語った。初めて日本の漫画を見たというイスタンブールの女子学生ハンデ・トキョズさん(30)は「高い技術が印象に残った」と話した。(共同)
毎日新聞 2010年10月6日 10時53分(最終更新 10月6日 11時03分)