ワシントン(CNN) 米中間選挙が約1カ月後に迫る中、オバマ米大統領の支持率が過去最低を記録した。
CNNと米オピニオン・リサーチ社が共同実施した世論調査によると、オバマ大統領の支持率はわずか42%で、不支持率は54%だった。支持率42%は、同世論調査では過去最低であり、間もなく就任2年目を迎える中、不況に対する懸念やアフガニスタン、イラク戦争による疲弊と戦うオバマ大統領の苦境を反映した形だ。
今回の調査では、回答者の過半数(56%)がオバマ大統領は国民の期待に応えていないと回答しており、大統領は中間選挙に臨む民主党候補者を後押しできる立場ではない。11月の中間選挙で、オバマ氏が支持する候補者に投票すると答えた有権者はわずか37%だった。
一方、有権者の半数が米保守系草の根運動「ティーパーティー」が支持する候補者に投票すると回答した。そのこともあり、中間選挙で民主、共和どちらの政党の候補者に投票するかとの質問でも、民主党と答えた有権者は全体の44%だったのに対し、共和党と答えた有権者は53%に上った。
しかし、有権者が共和党を積極的に支持しているわけではない。中間選挙で共和党に投票すると回答した有権者のほぼ半数は、共和党に投票するのは共和党を支持しているからではなく、民主党に反対するためと回答した。