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【サッカー】岡崎離脱でも 関口がいる! ザックの申し子が初先発に名乗り2010年10月10日 紙面から
日本代表は9日、さいたま市内で、国際親善試合の韓国戦(12日・ソウル)に向けて調整。強豪アルゼンチンを1−0で破った前夜の試合に先発しなかったメンバーが、激しい雨の中で流通経大と練習試合(45分間)を行った。注目は右FWの関口訓充(仙台)。アルゼンチン戦で決勝ゴールを決めた右FW岡崎慎司(清水)がこの日、右もも筋膜炎と診断されて緊急離脱。その代役に“ザックの申し子”の関口が急浮上した。 前夜の殊勲者、岡崎が消えた。負傷者続出の不測の事態。だが、心配はいらない。新鮮さと生きの良さなら上を行く。杜(もり)の都から初参上したドリブラーFW関口(仙台)が代表初先発に名乗りを上げた。 「欲というか、もっともっとやりたい。(アルゼンチン戦は)攻撃のアクセントをつけられなかったので、もっと自分のプレーを出したい」 アルゼンチン戦で代表デビューを飾った「隠し玉」。わずか19分間のプレー時間を「貴重な経験」として片付けるわけにはいかない。次につなげる。眼前の韓国戦はその絶好機だ。日の丸を背負った喜びは一瞬。「自分のやれることをやっていくだけ」。意欲は胸の内で沸騰している。 攻撃選手に対して、ザッケローニ監督は守備への「犠牲心」を強く求める。サイドでの突破力に加え、アップダウンできる体力と献身性を兼ね備える関口は、イタリア人指揮官がほれ込んだ素材だ。トルシエ監督なら明神、ジーコ監督なら小笠原、オシム監督なら羽生、岡田監督なら遠藤。指揮官の色をピッチで表現する「申し子」たち。関口には、その資格が十分ある。 流経大との練習試合で、関口は右FWで出場した。キレのあるドリブルを披露し、右SB駒野との連係で何度もチャンスメークした。3日後、宿敵との大一番。死力を尽くし、レギュラーの座を奪いに行く。 (松岡祐司)
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