遼　不可解な大会期間中の強行スケジュール

●キヤノンオープン神奈川・戸塚ＣＣ西Ｃ＝７１６８ヤード・パー７２

　通算７アンダー、首位タイに５選手が並ぶ大混戦になった２日目。５位発進の石川遼（１９）は６９で回り、通算６アンダーまでスコアを伸ばして６位タイ。「優勝争いできればいい」（石川）と、今季３勝目に向けて好位置につけた。

　３日目は朝９時３０分スタート。逆算すれば遅くても３時間前の６時３０分起床と、早朝から慌ただしくなるのだが、大会２日目はラウンド終了後に試合会場の横浜から埼玉県川越市内の氷川会館へ移動した。

「夕方６時３０分から始まるアジアアマチュア選手権の出場選手が参加するスペシャルディナーに出席して、英語でスピーチを行うためです。そして、終わったら宿泊先の横浜にトンボ返りの強行スケジュール。今週は月曜日に池田勇太と名古屋でテレビマッチの収録があり、火曜日を休養日に充てるほど疲れていた。それでも、この日のパーティーを外せなかったのは、マスターズ主催のオーガスタ・ナショナルＧＣ関係者や全英オープン主催のＲ＆Ａ関係者がいたからです。しかも報道陣には非公開。今回、スピーチ役に石川が選ばれたのは、“すでに来年マスターズの出場密約がある”とまでウワサされています」（関係者）

　マスターズ出場資格は世界ランク５０位以内などいくつかある。日本人選手の場合、賞金王はバカ高い放映権料の見返りとして招待される。現在、石川は世界ランク５２位で日本人最上位。このカテゴリーでダメでも、賞金ランク１位をキープすれば３年連続マスターズ出場は間違いなしだ。

「口さがないゴルフ記者の中には、“マスターズに恩を売るために川越までわざわざ行った”という連中もいたが、日本の賞金王でなくても、世界ランク５０位以内でなくても、すでに来年のマスターズ出場は決まりともっぱらです」（前出の関係者）

　要するに“借りを返す”ため、パーティーに出席したようだ。

〈第２日成績〉

−７（１）小田　龍一

　　（１）室田　　淳

　　（１）Ｈ・リー

　　（１）横田　真一

　　（１）許　仁　會

−６（６）小泉　洋人

　　（６）石川　　遼

　　（６）白　　佳和

（日刊ゲンダイ2010年10月9日掲載）