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検察が上告断念 無罪確定へ |
09/30 19:54 |
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傷害の罪に問われた看護師の無罪が確定することになりました。
北九州市の病院で入院患者のつめを深く切りけがをさせたとして逮捕・起訴され、今月、福岡高裁で逆転無罪判決を受けた看護師について、福岡高検は、きょう、上告しないことを明らかにしました。
●上田里美さん
「感無量です。これで本当に自由になったという思いです。無罪が確定しました。もう被告人ではないと言いたい」
北九州市の看護師、上田里美さんは、2007年、北九州八幡東病院で寝たきりの入院患者2人の足のつめを深く切り、出血するけがをさせたとして、傷害の罪に問われました。
1審の福岡地裁小倉支部は執行猶予のついた有罪判決を言い渡しましたが、福岡高裁は今月16日、つめ切りは「看護師として行った正当な業務で違法性はない」と認定。
さらに、傷害容疑を認めたとされる上田被告の捜査段階の供述についても「捜査官に誘導された疑いがあり信用できない」として、逆転無罪の判決を言い渡していました。
上告期限のきょう、福岡高検は「判決内容を検討したが、上告理由を見出すのは困難」だとして、上告しないことを明らかにしました。
あす午前0時に上田さんの無罪が確定することになります。
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