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[20865] 【短編・ネタ】星の王子さまが出会った人達 星の王子さま×??? クロスもの カオス注意
Name: 荒井スミス◆735232c5 HOME ID:d86d6c57
Date: 2010/08/12 17:43
この話は星の王子さまが自分の星へ帰る途中に出会った時の人達との物語です。

ただし出会う人達は相当カオスなものです。

言ってしまえばカオスなクロスです。

万人向けとは言えないでしょう。

しかし少しでも皆様の暇を潰せて、そして何より楽しめていただけたらと思います。

厳しいご指摘も真摯に受け止めていこうと思います。

それではどうぞ。

――――――これは誰かの物語の、もしもの物語。






[20865] 聖書の獣と最古の魔導書
Name: 荒井スミス◆735232c5 HOME ID:d86d6c57
Date: 2010/08/08 16:43
この話は私が不甲斐無いために一度検閲・・・じゃない修正しました。


それではどうぞ。





































それは王子さまが地球を離れ、自分の星に帰るために星を渡っていた時のことでした。


王子さまは一つの星に来ました。


その星にいたのはとても綺麗な男の子と女の子でした。


男の子は長い金色の髪と瞳を持ち、男の人のような女の人のようなそんな不思議な感じを持っていました。


そして女の子は黒い豪奢なドレスを着て、墨を流したような艶やかで綺麗な長い髪をなびかせていました。


二人は寄り添いながら何処か遠くを見て、お互い笑いあっていました。


しかし二人は王子さまに気付くと少し驚いて王子さまを見ました。





「ほう、このような所に人が来るとは珍しいな」


「そうですねマスター」




王子さまは今まで会った人達と違うこの二人に興味を持ちました。





「二人は此処で何をしているの?」





と王子さまは二人に尋ねた。





「私達は此処で世界を、星を見ていたのです」





と黒髪の女の子が返事をした。





「そう、此処でこうして二人で世界を見続けてその世界に生きる命を笑いながら、憧れながらずっと見ているんだ」





と金の髪の男の子は笑いながら言いました。





「どうしてそんなことをするの?」





と王子さまは二人にまた尋ねました。





「此処でこうして二人で世界を永遠に見続けることが、私達に与えられた罰だからです」


「多くのものを傷つけ、苦しめ、憎しみ、恨み、憎悪して嫌悪した。その罰を受けているんだ」


「でも此処ならもうなにも壊さず、誰も傷つけず、憎まずに恨まずにいることが出来る。・・・私達は永遠の罰を受けている。
 けれど今は永遠の平穏を手にしている。心の底でずっと望んでいた・・・優しい日々を」


「だから余等はこれからもずっと見続ける。過去永劫から未来永劫までずっと。二人で、いつまでも」





笑いながらそう語る二人は本当に仲睦まじいものでした。





「ぼくは今自分の星に帰る最中なんだ。そこでぼくのことをきっと待っている人がいるんだ」


「そうか。その者はそなたにとって大事な者か?」


「うん。ぼくにとってとても大事な、この世界でかけがいのないヒトなんだ」


「そうですか。貴方がそこまで大事に想っているのなら、きっとそのヒトも貴方のことを大事に想っているでしょうね」





男の子と女の子は王子さまに優しく微笑みながらそう答えた。





「ならば一刻も早くその者の下に帰るがよい。その者もきっと、そなたのことを待っているだろう」


「うん、そうだね。彼女はすごく気難しい性格だから、早く帰ってあげないと機嫌を悪くすると思うんだ」


「まあ、ふふふ、そうですか。では一刻も早く帰った方がよろしいですね」





王子さまは二人にそう言われ早く帰ってあげようと思った。


気難しくて我侭で、そして寂しがり屋のあのバラの下へ。


王子さまは星から出ようとした。


だがその前に、どうしても二人に聞いてみたいことがあった。





「ねえ聞いても良いかな?」


「何ですか?」


「何が聞きたいのかな?そなたは久しぶりの客だ。何でも答えよう」


「ぼく達も二人みたいに仲良くできるかな?」





王子さまの質問に目を点にして驚いた二人は、その後笑い出した後、王子さまにこう答えた。




































「――――――――ああ、出来るさ。きっと」


「――――――――ええ、出来ます。きっと」







































王子さまはありがとうと言って、二人の下から去っていった。


かつての黒き教団の長、マスターテリオンとその従者エセルドレーダは微笑みながらそれを見守る。





「――――行ってしまったなエセルドレーダ。彼は、ちゃんと帰ることが出来るだろうか?」


「もちろんですマスター。彼ならきっと帰ることが出来ます。このような場所に来ることが出来たのですから」


「それもそうだな。――――ならば祈ろう。彼が無事に帰ることが出来るように」


「イエス、マスター。彼が大事な者の所へ辿りつけるように」





二人は王子さまの無事を祈り、そしてまた寄り添い、世界を見続ける。


いつまでも、いつまでも。








































私の受信した電波は如何だったでしょうか?


少しでも皆様方の暇を潰せれば良かったのですが。


この話は星の王子さまを読んでティンときて書いたものです。


上手く二人を再現出来ていれば良かったのですが、どうだったでしょうか?


そしてこれは私が受信した中で一番ましだったものです。


受信したのはまだあります。


でも他のはもうカオスなものしかなかったもので・・・


よければご意見ご感想のほどよろしくお願いします。


それでは、お付き合いありがとうございました!



[20865] 戦い続けた戦士達
Name: 荒井スミス◆735232c5 HOME ID:d86d6c57
Date: 2010/08/05 16:03



これはカオスな方の電波です。


はっきり言ってこんなのありえないと思われるかもしれません


それでも書いとけと私のゴーストとか、後ろにいるタナトスとかその他もろもろが囁くので書きました


独自の解釈が出て来ますがどうか許してください


それではどうぞ。




































それは王子さまが地球を離れ、自分の星に帰るために星を渡っていた時のことでした。


王子さまは一つの星に来ました。


そこにいたのは黒い影のヒトでした。


黒い影の人は何処か遠くを心配そうに、悲しそうに見ていました。


黒い影のヒトは王子さまに気付くと、凄く驚いて王子さまを見ました。





「何者だ。この十次元と十一次元の狭間のこの世界に一体どうやって?」





黒い影のヒトは王子さまを見た後、何か考え込むような仕草をしてブツブツと何か言っていました。





「螺旋族ではない・・・いやしかし・・・なら何者・・・どうやって・・・このような事例は初めて・・・」





ブツブツという黒い影のヒトに王子さまはいいました。





「あなたは此処で何をしているの?」





黒い影のヒトははっと気付き王子さまを見て答えました。





「・・・・・・私は此処で世界を守っているのだよ」


「何から世界を守るの?」


「螺旋族という者達からだ。螺旋族は危険な存在だ。欲望のままに進化し、そしていずれその力で世界を破壊してしまう。
 ・・・私は、私達はそれを阻止するために此処にいるのだ」





黒い影のヒトはそう言いました。





「どうしてあなたは世界を守るの?」


「どうして?それはそうすることが私の、我々の義務だからだ。力を持った我々だからこそ、この世界の守護者でなければいけないのだ」





王子さまは続けて言います。





「あなたは世界の何を守りたかったの?」


「・・・何?どういうことだ?」





黒い影のヒトは一瞬何を言われたのか理解できませんでした。





「世界には色々なものがあるでしょ?だからあなたは世界にある何を守りたいのかなって思ったんだ」


「何を・・・だと?・・・そうだ私は・・・一体何を・・・いや、そもそもどうして・・・」





黒い影のヒトはまたそう言ってブツブツと考え込みました。





「私の守りたかったもの・・・それは世界だ・・・だがそもそも世界の何を守ろうと・・・」


「どうしたの?何か忘れたの?」





王子さまがそういうと黒い影のヒトはまたはっとして王子さまを見ました。





「忘れた?私が?我々が?・・・そうだ私は、我々は忘れたのか。・・・世界の何を守りたかったのか」


「思い出せないの?守りたかったもの?どうして忘れたの?」


「どうして・・・どうしてか。・・・多分、あまりにも長い間存在したためだろう。
 長い間ずっと戦って、気付いたらそれを忘れてしまった。・・・皮肉な話だな」





黒い影のヒトの表情は王子さまにはよく分かりません。


でもその声はどことなく寂しそうに聞こえました。





「あなたはどれくらい此処にいるの?」


「もうそれすらも忘れてしまった。あまりにも長すぎて、分からなくなってしまった」





王子さまは黒い影のヒトに言いました。





「ぼくは今自分の星に帰る最中なんだ。ぼくは早く帰らなくちゃいけないんだ。ぼくはその星で守らなくちゃいけないものがあるんだ」


「守るべきもの?それは何だ?」





黒い影のヒトは王子さまに尋ねました。





「ぼくの星にあるバラだよ。あのバラはとても寂しがり屋で、だからぼくがそばにいなくちゃいけないんだ」
 

「それがお前の守るべきものか?」


「そうだよ。それにバオバブの手入れもしなくちゃいけないし、火山の煤も払わなくちゃいけないんだ」


「・・・なかなか大変そうだな」





黒い影のヒトは関心して言いました。





「うん。でもぼくがやらなくちゃいけないことだからね」





王子さまは胸を張って言いました。


そして王子さまは言いました。





「そうだ。あなたの大事なものは何?きっとそれがあなたの守りたいものだよ」


「私の、私達の大事なものだと?」


「そう、大事なもの。それとも大事なヒトかな」


「大事な、ヒト・・・」





黒い影のヒトはまた考え込みました。





「・・・・・・ああ、なるほどな」


「思い出した?」


「ああ、思い出した。思い出せたよ」




黒い影のヒトは言いました。





「それは何?」


「・・・命だ。この世界全てに生きる命だ。・・・そんなことを忘れてしまうとはな」


「良かったね思い出して」


「ああ、君のおかげだ」





そう言った黒い影のヒトの声は、先ほどまであった寂しさが少し消えていました。





「それじゃそろそろぼくは行かなくちゃ」





そう言って帰ろうとする王子さまに、黒い影のヒトは言いました




































「ならばお前の星、必ず守れよ」


「――――――うん!」





































王子さまが行った後黒い影のヒト、アンチ・スパイラルはポツリとつぶやいた。





「全く皮肉な話だ。守りたいものを忘れ、傷つけて。今まで私は、我々は何をしていたのか」





それはまるで懺悔の言葉のようだった。





「だが、だからといって止めるわけにはいかない。スパイラル・ネメシスを起こすわけにはいかないのだ」




言葉は続く。





「我々は彼のように胸を張って言えるだろうか。この世界を守ると。・・・否、断じて否」





いまさら彼のように誇りを持って言えるわけが、ない。





「それならいつまでこんなことを続ければいい?我々ではスパイラル・ネメシスを止めることは出来ない。
 ・・・出来るはずがない」





それが彼等の限界。


だが、もしも。





「そうもしも・・・もしも私を、我々を超える者達が現れるのなら。スパイラル・ネメシスを止めることも出来るのでは?」





自分達には出来なかったこと。


もし自分達以上の者達が現れたらそれも可能なのでは?


それはありえない可能性かもしれない。


だが、もしそうならそれが、それこそが。





「我等に残された希望か。・・・ならば私は続けよう。命を踏みつけ、絶望を与え、希望を消すことを。
 そしてそれでもなお我等に立ち向かい、いつか我等を打倒する存在が現れるまで、我等は戦い続けよう」





































―――――我等を超える、螺旋の戦士が現れるその時まで。




































彼等の願いを知る者は、いない。





































というわけでアンチ・スパイラルでした。


・・・・・・・・・やっちゃったな。


なんと言うか、我ながらなんてカオスなもの作ったんだと思いましたよ。


彼等は螺旋族が超えるべき壁であると私は思ったんです。


そして彼等は願ったんじゃないでしょうか?


自分達を否定する存在が現れることを。


自分達に出来なかったことが出来るような者達が現れることを。


自分達の罪を裁く者が現れることを。


私はそう感じたんです。


他のカオスは、どうしよう?


このまま封印するべきかな?



[20865] 夢を見守る剣の聖女
Name: 荒井スミス◆735232c5 HOME ID:d86d6c57
Date: 2010/08/05 20:09
今回もまた前以上のカオスです。

毒電波をバンバン受信した結果です。

そして今回は相当遊びました。

シリアス?何それ?新種の怪しいお薬トカですか?

そんな感じです。

それではどうぞ。































それは王子さまが地球を離れ、自分の星に帰るために星を渡っていた時のことでした。


王子さまは一つの星に来ました。


そこには白い服を着た綺麗な女の人がいました。


女の人は長い綺麗なこの前会った少女にも劣らない髪と左眼の下のすぐ近くに泣き黒子がちょこんとある優しそうな顔でした。


そして女の人は何処か遠くを羨ましそうに見ていました。


女の人は王子さまに気付くとあらあらうふふと笑いかけてきました。





「こんな所に人が来るなんて珍しいわね。こんにちは、かな?ねえ君何処から来たの?お姉さんに教えてくれない?」






女の人、もといお姉さんは王子さまの頭を撫で、ニコニコ笑いながらそう言いました。





「遠い所から来たんだ。ねえ、お姉さんは此処で何をしてるの」





王子さまはそうお姉さんに尋ねました。





「うーんそうねー強いて言うなら、此処で世界を見てるのよ」


「どうして世界を見ているの?」


「だって他にすることないんだもん♪」





お姉さんはあっけらかんとそう言いました。





「・・・・・・・・・・・・」


「ちょ、黙らないでよもう。そんなことしたらお姉さん泣いちゃうぞ?」






王子さまのお姉さんの最初のイメージがガラガラ崩れていきます。





「だって本当にすることがないんだもの。正確に言えば、何かしたくても出来ないの」


「どうして出来ないの?」





王子さまはお姉さんにまた尋ねます。





「どうしてかーどうしてなんだろうねー。お姉さんにも分からないや」


「そうなの?」


「そうなの♪」





お姉さんは笑って答えます。





「でもねぼく。私はずっと此処にいるけど、退屈はあまりしないのよね」


「どうして?」


「ここからね・・・私の世界を見てそこに生きる人達が一生懸命生きている姿を見てるんだ。
 私が守った・・・大事な、大事な世界。私の大好きな、ファルガイアの姿」





お姉さんは続けて言います。





「それにね、此処に来てしばらくしてから気付いたんだけど。此処から他の世界のファルガイアも見れるんだ。
 どのファルガイアでもみんな一生懸命生きている。良い人も悪い人もみんなみんな明日を生きようと努力してる。
 そんな人達を見ていて私もっとファルガイアのこと好きになれたんだ。
 生きたいという願い。自分でありたいあり続けたいと欲し、自分の意思を貫こうと望む強い心。
 欲望、っていうかな。私の世界の人達はその心がとても強いの」





お姉さんはそう笑って言います。





「そういえば、前に此処に来た人が言ってたっけ。明日を生きるということは今日よりも強くなることだとかなんとかって。
 私もそう思うんだ。そうやってみんな成長していって生きていくんだなって。その人ちょっと恐い人だったけど、なんでかな。
 なんだか懐かしいなって感じたんだ。昔からずっと一緒だった・・・そんな感じがね」





何でなんだろうねーとお姉さんは明るく笑ってまた王子さまの頭を撫でました。





「お姉さんは此処にずっといるの?」


「そうだよ」


「寂しくないの?」


「・・・ちょっとだけね。前は一緒にいてくれた子がいたんだけど、その子ももうずっと前に行っちゃたしね。
 ああでもね、とても寂しいってわけじゃないのよ。たまにだけど此処にもいろんな人が来るのよ。
 この前来たのは怪し過ぎるトカゲのコンビで。その前はブルァァァァって叫びながら飛んで行った青い人?だったかな。
 乾燥うどんくわえたおっちゃんだったり自称アイドルだったり三つ子のオジサン達だったりことわざ?好きの女の子だったり。
 三メートルの宇宙人だったり魔王だったり宇宙恐竜だったり。あれ?何かみんな思い出せば随分キャラが濃いような・・・あれぇ?」





お姉さんはそう言って頭をひねります。





「後はそうね・・・綺麗な宝石の剣を持ったお爺さんとか日傘をさした胡散臭いお姉さん?とかかな」


「なんだかとっても楽しそうだね」


「そうね。此処もなかなか楽しいわね。住めば都ってやつね♪」





王子さまはお姉さんに言いました。





「お姉さん。ぼく、早くぼくの星に帰らなきゃいけないんだ。ぼくのことを待ってるヒトがいるんだ」


「そう・・・なら早く帰らなきゃ行けないわね」


「そうなんだお姉さん。ぼく早く帰らなきゃ」


「そっか・・・ねえぼく?ひとつお願いしてもいいかな」


「ぼくに出来ることならなんでもいいよ」


「分かったそれじゃ・・・えい♪」





お姉さんは王子さまをぎゅっと抱きしめた。





「あーんもう可愛いわね♪うりうりうりうり」


「お姉さん・・・ちょっと、苦しい」


「こんな美人なお姉さんに抱きしめられてるんだから、むしろ喜びなさい♪そーれうりうりうり」





ふとお姉さんがうりうりするのを止めて王子さまに言う。





「暖かい・・・こうして人に触れるのって、本当に久しぶりだな。・・・ねえ、もうちょっとだけこのままでいいかな」


「・・・・・・うんいいよ」





王子さまはそうお姉さんに答えた。





































二時間後、お姉さんはやっとうりうりするのを止めた。


そして何故かツヤツヤしていた。





「それじゃぼく行くね」


「ええありがとう。元気でね」




そう言って王子さまは旅立って行きました。





「あーあ、また一人か。あの子にああ言ったけど、やっぱり寂しいもんは寂しいわね」





彼女、アナスタシア・ルン・ヴァレリアはそうぽつりと言った。


でも彼女は後悔しない。


彼女が守った大好きなファルガイアがある限り、そこで生きる命と自分はつながっている。


――――どんなときでも、ひとりじゃない。




































「さようなら優しい子。早く待ってるヒトの所に帰ってあげて・・・そのヒトはきっと・・・寂しいはずだから」




































彼女は祈る。


優しい王子さまを待ってるヒトが笑えるように。






































終わった・・・もう・・・いいかなこれで?

電波が集団密入国してくるトカ・・・

今のところただの勢いで書いています。

人間やろうと思えば出来るもんですね。

え?もちろん私は人間ですよ?

アタリマエジャナイデスカ・・・ハハハハハハハハハハ。

また受信したら発信しようと思います。

それでは!



[20865] 悪魔の魂を照らす女
Name: 荒井スミス◆735232c5 HOME ID:d86d6c57
Date: 2010/08/07 18:48



ハンコウハ ムイミダ

カエレ イマナラマダ マニアウ

ナニガ ノゾミ ナノダ

・・・ハッ!

ワタシハナニカ・・・サレタヨウダ

ソレデハドウゾ!





































それは王子さまが地球を離れ、自分の星に帰るために星を渡っていた時のことでした。


王子さまは一つの星に来ました。


そこにいたのは黒い服の女の人でした


その女の人は長い灯火杖を持って、両目は何故か蝋のようなもので塗り潰されていた。


女の人は王子さまの方を見ると首を傾げた。





「どうやって此処に・・・いえ、そもそもあなたは一体?」





王子さまは女の人に尋ねました。





「あなたは此処で何をしているの?」


「私はこの神殿の火が消えないようにしているのです」


「そうなんだ。ぼくが前会った点灯夫のおじさんと同じ仕事なんだね」


「点灯夫・・・ですか?・・・そうですか。なら、それは多分私と同じ仕事でしょう」





黒衣の女性は王子さまにそう答える。





「でも、私の仕事はそれだけじゃないんです」


「他にどんな仕事があるの?」





王子さまはまた尋ねます。


黒衣の女性は少し考えてから答えました。





「私の仕事は、此処にいずれ来る人を手助けすることです」


「どんな人が来るの?」


「そうですね・・・世界を救う人、でしょうか?」


「世界を救う?それじゃ勇者が此処に来るの?」


「勇者・・・ですか・・・そうですね・・・そうだと、いいですね」





王子さまは黒衣の女性のその答えがよく分かりませんでした。





「それじゃ勇者が来るまでずっと此処で火の番をしていたの?」


「いいえ違いますよ。この神殿には以前には多くの人達が来ました。私は彼等の手助けをしていたんです」


「あれそれってつまりさっき言ってた勇者のこと?でもさっき勇者を待ってるって言ったじゃないか」


「・・・彼等は、世界を救えなかったのです。あなたが言う勇者には、なれなかったんです」


「ならその人達は何処へ言ったの?」


「何処へ・・・です、か。それは・・・」





黒衣の女性は何故かその答えを言いずらそうにしていた。


しばらく考えて彼女はこう答えた。





「彼等は、そう。遠い所へ言ったんです」


「遠い所?そこは何処なの?」


「分かりません。そこはあまりにも遠すぎて、私にも分からないのです」


「そうなんだ」


「ええ、そうなのです」





王子さまが一応納得したようでその女性はほっとため息をした。





「あなたは此処に一人でいるの?」


「いいえ違います。この神殿には他にも人がいます。今は姿が見えませんが」


「そうなんだ。それじゃ寂しくないね。一人は多分寂しいと思うんだ」


「そうですね。でも此処には私を気にかけてくれる人もいますから、寂しくはありませんね」


「そうなんだ良かったね」


「・・・・・・はい」





黒衣の女性はそう言って少しだけ微笑んだ。





「ぼく実は自分の星に帰らなきゃいけないんだ。そこできっとぼくのことを待っているヒトがいるんだ。
 あなたとは友達になりたかったけど、そのヒトを待たせちゃいけないからぼくは行かなくちゃいけないんだ」


「私と友達、ですか?どうしてですか?私と友達になりたいなど」




黒衣の女性は驚いたように王子さまに尋ねる。





「明かりを点けるのは星を生み出したり、花を咲かせたりことするだからさ。ぼくはそれはとても素敵な仕事だと思うんだ。
 だからそういう素敵な仕事をしてるあなたと友達になりたかったんだ」


「・・・そんなこと、初めて言われました。・・・なるほどそう考えれば確かに、私のしているこの仕事も素敵なものに思えます」





黒衣の女性は王子さまにぺこりとお辞儀をした。





「ありがとうございます。あなたの言葉で私も少し、救われました」


「そうなの?よく分からないけど元気になってくれたのならぼくも嬉しいよ」





王子さまはそう言って笑って旅立って行きました。





































「私のことを友達と言ってくれて、ありがとう。―――――本当に、嬉しかったです」





































王子さまが旅立った後、黒衣の火防女は誰に言うでもなく言葉をつむぐ。





「あなたが言ってくれたこの仕事は素晴しいものかもしれません。・・・ですが」





彼女は続ける。





「もう一つの仕事は、とても褒められたものではないでしょう」





そう彼女が言った後に神殿の中央にソウルの光が輝く。


また一人、この神殿に囚われた者がやってきた。


その者は彼女が先ほど言ったような世界を救う勇者か。


それとも――――――――――




































「――――――――――それでも私は、私の務めを果たすだけです」





































その答えはまだ、誰も知らない。




































心が折れそうだ。

いやもう本当かぼたんにはお世話になりましたよ。

それなのに俺は・・・俺って奴はッ!

他に好きなのはガルさんにオーラント王にビヨールとユルトですかね。

嫌いなのはもちろんいやなやつ要人。

そんな私は大剣厨です。

愛用のクレイモアで頑張ったよ。

あれにはみんな一度はお世話になると思うんだ。

それではまた電波を受信したらお会いしましょう。

さよならさよならさよなら。



[20865] 待ち続けた白い牙
Name: 荒井スミス◆735232c5 HOME ID:d86d6c57
Date: 2010/08/19 17:08

荒井スミス劇場、はじまるよー。

たまにはマイナーなものじゃなくてメジャーな作品を下に書こうかなと思いました。

そんでこれを受信しました書きました。

でもこのワタクシ、みなさんの期待を裏切るのを裏切りませんぞッ!

それではどうぞ!





































それは王子さまが地球を離れ、自分の星に帰るために星を渡っていた時のことでした。


王子さまは一つの星に来ました。


そこには焚き火をしている白い髪のおじさんがいました。


おじさんはじっと焚き火を見つめていましたが、王子さまに気が付きチラッとこちらを見て言いました。





「此処は寒い・・・そこの君、こちらに来て暖まりなさい」





王子さまはおじさんの言うとおりに、焚き火の近くに来て座りました。





「ありがとうおじさん。とても暖かいよ」


「そうか・・・どういたしまして」





二人はじっと焚き火を見ていました。


王子さまはおじさんに質問しました。





「おじさんは此処で何をしているの?」


「・・・・・・待っているのさ」





おじさんは焚き火を見ながら王子さまにそう答えました。





「誰を待ってるの?」


「オレの・・・息子だ」





おじさんは静かに答えた。





「どうして待ってるの?会いに行かないの?」


「行けないのさ。・・・オレは此処に来てしまったから」





王子さまはおじさんの答えがよく分かりませんでした。


おじさんは続けます。





「会って・・・話したいことがあるんだ。それが出来るまで、此処を離れることは、出来ない」


「そうなんだ」


「ああ、だが―――――――」





おじさんは一旦黙り、また話し始める。





「出来ればあいつには此処には来てほしくないんだ。必ず来ることにはなるが、若いうちに来るような所じゃない。
 それにな。オレはあいつに会うのが、少し怖いんだ」


「怖い?どうして?」





どうして自分の息子に会うのが怖いんだろう?


おじさんの言葉を聞いて、王子さまはおじさんにそう尋ねました。





「オレは・・・あいつがまだ君ぐらいの時に、黙って一人で此処に来てしまったんだ。あいつは、オレのことを怨んでいるかもしれない。
 ・・・そう考えると、怖くなるんだ」


「それじゃどうして此処で待ってるの?」





おじさんは王子さまを見てこう答えました。




































「それは―――――――オレが、あいつの父親だからだ」




































おじさんは続ける。





「たとえあいつがオレを怨んだとしても、オレはそれと向き合わなきゃいけない。受け止めなきゃいけない。
 それが、あいつを一人で残して此処に来てしまったオレの、せめてもの償いなんだ。
 ただの自己満足なのかもしれない。それでもオレはそうしなきゃいけない。―――――――そう思うんだ」





そう言うおじさんの手は、何故か、ぎゅっと力がこもっていました。


おじさんの言葉を聞いて、王子さまはおじさんに言います。





「大丈夫だよ。その人はきっとおじさんのことを怨んでないと思うよ?」


「・・・どうして、そう思うんだい?」





おじさんは王子さまと向き合って尋ねます。


王子さまは言いました。





「おじさんの話を聞いててね。おじさんはその人のこととても大事にしてるんだなって思ったんだ。
 だったらきっと、その人もおじさんのこと、とてもとても大事に思ってるんじゃないかってぼく思うんだ」


「―――――――ふふふ。そうかな。・・・そうだと、いいんだが」





今までずっとむっつりとしていたおじさんは、そう静かに笑いました。





「あいつは、オレを許してくれるだろうか?」




おじさんはまた焚き火を見て、そうポツリと呟いた。





「おじさんぼく、そろそろ行かなくちゃ」


「そうしなさい。此処は君が来るような所じゃない。君は、君のいるべき場所に行きなさい」


「分かったよ。それじゃねおじさん」


「ああ、気を付けるんだよ」





王子さまはそう言っておじさんの下を去っていきました。






































王子さまが去った後、かつて木ノ葉の白い牙と呼ばれ恐れられた伝説の忍。


はたけ サクモは、その顔に久しぶりの笑顔を浮かべていた。





「不思議な子だ。ちょっと話しただけで、ここまで心が軽くなるとはな」





サクモは思った。


カカシは、オレのことを怨んではいないのだろうか?


オレのことを、許してくれるだろうか?


―――――――そんな時、一人の気配がこちらに近づいて来る。





「・・・・・・・・・!」


「カカシか・・・?」





サクモの前にやって来たのは彼の息子。


はたけ カカシであった。





「・・・こんな所にいたんだな・・・」





そう言ってカカシは焚き火の前に座る。





「お前の話を聞かせてくれないか?」


「ああ・・・・・・すごく長くなるから、ゆっくり話したいんだけど・・・」


「ああ・・・いいさ」


「あのね父さん」




































―――――――もう少し待っていてくれ母さん。


―――――――俺もすぐに、そっちに行くから。




































それは、久しぶりの親子の会話であった。





































というわけではたけ サクモさんでした。

私は、原作で彼の活躍が見たかった。

彼はきっとカカシに許してほしかったんじゃないでしょうか?

そう私は妄想・・・じゃない電波・・・でもない、思ったんです。

残念ながら彼等が何を話したのかは受信できませんでした。

どうも私に電波を送ってくる上位存在に邪魔が入ったようです。

その人に変わり謝罪させてもらいます。

申し訳ありませんでした。

それではみなさん、さよならさよならさよなら。



[20865] 一人の母の願い
Name: 荒井スミス◆735232c5 HOME ID:d86d6c57
Date: 2010/08/08 18:18





なんというか・・・疲れたよ。

だって今回の話書くのむちゃくちゃ大変だったんだッ!

でもへたに書いて台無しにしたくなかったし・・・ああ、でもなぁ。

とりあえず荒井スミス劇場開演です。

それではどうぞ!




































それは王子さまが地球を離れ、自分の星に帰るために星を渡っていた時のことでした。


王子さまは一つの星に来ました。


そこにはガラスの筒のそばで休んでいる女の人がいました。


女の人は暑がりなのか、肌の露出が多い服を着ていました。


女の人は大変疲れているようで、疲労がありありと顔に浮かんでいました





「こんな虚数空間の底でまた人に会うなんて・・・ホントどうなってるのかしら?」





女の人はため息を吐きます。





「此処で何をしているの?」


「見て分からないの?休んでいるのよ」





女の人は少しキツイ言い方で返事をしました。





「だいぶ疲れているみたいだね」


「これでも楽になった方なのよ。少し前はもっと酷かったけど、此処に来てから不思議と疲れが無くなってきたのよ」


「そうなんだ。ねえ、ぼくも一緒に休んでいいかな?此処に来るまでいろんな所に行ったから、なんだか疲れちゃったんだ」





王子さまは女の人に尋ねました。


女の人は少し思案して言いました。





「勝手にしなさい。此処は別に私の場所というわけじゃない。好きにすればいいわ」





女の人はまたキツイ口調で言いました。





「ありがとう」





王子さまはそう行って女の人のそばに座りました。


ふと王子さまはガラスの筒の中を見ます。


そこには服を着ていない裸の、綺麗な金の髪の女の子が眠っていました。





「ねえ、この子は誰?」


「・・・・・・その子は私の娘よ」





女の人はそう言いました。





「綺麗な子だね」


「・・・・・・ありがとう」





女の人はぶっきらぼうに、しかしちょっと嬉しそうに言いました。





「この子はどうして寝ているの」


「・・・私と同じで、疲れてるからよ。ただ私より疲れているから。だから寝ているの」





女の人は悲しそうに言います。





「だから私はこの子を起こしてあげなきゃいけないの。ただ、普通の方法では起きないから、それが出来る所に今私達は向かってるの」


「そうなんだ。ぼくも今、ぼくの星に帰る最中なんだ」


「・・・そうなの」





女の人は興味が無いのか、素っ気無い返事をします。





「普通に起こしても起きないなんて、この子はお寝坊さんなんだね」


「・・・・・・・・・・・・」





女の人は黙って王子さまを見ていました。





「・・・昔この子に良く似た子がいたの」





女の人は唐突に王子さまに話します。





「その子は良い子で良く私の言うことを聞いてくれたわ。でも私は、そんな子に酷い仕打ちをしてしまった。
 それでもその子は私のことを慕ってくれた。最後に会った時も、その心は変わらなかった」


「とても良い子だったんだねその子」


「ええ、そうね。呆れるくらいに良い子だったわ。本当に」





女の人の話は続く。





「最初はね。その子のことを愛そうとしたの。我が子のように・・・家族のように。愛そうと頑張ったわ」





女の人は辛そうな顔で話す。





「でも駄目だった。どうしても駄目だったのよ。どれだけ頑張っても、愛してあげることが、出来なかった。
 上手くいかなくてイライラして、ついにはその子にあたってしまった。自分でも何であんなことしてしまったのか・・・。
 今じゃ本当に馬鹿なことしたと思うわ」


「あなたはどうしてその子を愛してあげることが出来なかったの?」




王子さまは女の人に尋ねました。





「・・・最初は分からなかったわ。どうしてその子を愛してあげられなかったのか。
 この子の妹だと思って愛そうともしたけど、それでも駄目だった。
 どうしてなのか分からなかった。・・・でも此処に来て、あるヒトに出会ったの。
 私が今と同じような話をしたときに、そのヒトが私に言ったことを聞いて、納得して、やっとその答えが分かったの
 ・・・・・・何であの子を愛せなかったのか」


「その人はなんて言ったの?」





王子さまの質問に女の人は言いました。





































「そのヒトはこう言ったわ。「それは当たり前だ。母親にとって子供は自らの分身であり半身である。
 自らの魂を分けて産んだ子はまさしくお前の魂の片割れだ。だから同じように愛することが出来るはずがない。出来るわけが、ない」
 ・・・そう言ったのよ」
 




































女の人は悟ったような顔を浮かべます。





「その言葉を聞いて今まであった胸のつっかえがとれて、すっきりしてしまったわ。ああなるほどって思ったの。
 難しい言い方だったけど、私には良く分かったわ。自分のお腹を痛めて産んだ我が子とそうでない子。
 それを同じように愛することなんて――――――出来るわけが、なかったのよ」





女の人は続けて話す。





「私のお腹の中にずっといて、一緒だった。それが生まれて、別れて、そして別々に離れた。
 私が抱いて、私のお乳を飲んで育って・・・でも大きくなって色々食べるようになって、また離れた。
 一緒にお風呂に入ることもあった。けどもし、またこの子が大きくなったら、この子はまた私から離れてしまうでしょうね。
 すくすく育つのは嬉しい。けれどやっぱりどうしても、どこか寂しいものを感じてしまうの」





女の人はガラスの筒に入った女の子に手を伸ばして優しく微笑む。


それを見て本当にこの子を愛しているんだということが、王子さまには痛いくらいに伝わった。


しかしふと、その優しい笑顔が消えた。





「もし私がそのことに早く気が付いていれば、あの子を別の形で愛してあげることも出来たんじゃないか。今になってそう思うわ。
 もしも、もしもそれが出来たら。私はあの子、いえみんなと一緒に、幸せな思い出を沢山創ることが出来たのに。
 出来たはずなのに・・・・・・そう思うのよ。思って、しまうのよ」





女の人は顔を下にしてうつむいた。


・・・泣いているようだった。





「もしこの子を目覚めさせることが出来たとしても。私は、私はこの子に、なんて言ったらいいの!
 どんな顔をして、この子に、この子に・・・・・・う、うう」





女の人はガラスの筒にすがりつくようにしながら、その場にぺたんと座り込んだ。


それはまるで、彼女が誰かに懺悔するように見えた。


誰かに罰してほしい。


誰かに許してほしい。


王子さまには彼女がそう望んでいるように思えた。


その誰かは、分からなかったが。





「ぼくは良く分からないけど、一つだけ分かることがあるんだ」


「・・・・・・・・・それは、何なの?」





彼女は王子さまを見てそれを尋ねました。





































「彼女が起きたときに、笑っておはようって言ってあげることだよ」





































王子さまのその言葉に彼女はハッとします。





「目が覚めたのに目の前でお母さんが悲しい顔をしたら悲しいと思うんだ。
 そうなったら、その起きた一日は悲しい思い出しか残らないと思うんだ。
 だから、笑っておはようって言ってあげたほうがいいんじゃないかな?
 それでももし泣きそうなら、ぎゅっと抱きしめて、泣いてる顔を見せないようにすればいいと思う」


「そう・・・そうね。そのとおりね。笑って起こしてあげなくちゃ、いけないわよね」





女の人は涙をぬぐって笑いました。


先ほどのような悲しい顔は綺麗に消えていました。





「ありがとう。あなたのおかげで、笑ってあの子を起こしてあげられるわ。おはようって言ってあげることが出来るわ」


「そうなんだ。良かったね」





王子さまも彼女につられて笑います。





「出来ればあなたを抱きしめてお礼がしたいけど・・・それは出来ないわね」


「それはどうして?」





王子さまは彼女に尋ねます。


彼女はこう答えた。




































「私が最初に抱きしめるのはこの子だから。だって――――――私は、この子の母親なんですもの」





































そして王子さまは旅立った。


それを彼女、大魔導師プレシア・テスタロッサは見えなくなるまでずっと見守った。





「あなたのおかげで答えは見つかったわ。ありがとう。素敵な王子さま」





プレシアはガラスの筒の我が子、アリシア・テスタロッサに微笑む。





「待っててねアリシア・・・お母さんが必ず起こしてあげる。あと、ちょっとだけ待っててね。約束するから、ね?」





そう言って彼女もまた、我が子と一緒に旅立ちます。


娘に誓った約束を、果たすために。




































ヌガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァlアアアアアアアアアアアッ!

ええいちくしょうこんちくしょう!

なんでいつもどこかお涙頂戴みたいになってんだいッ!

あっしはくだらないギャグとかパロディとかそんなのが書きたいのにッ!

オチツケ!オチツクンダ!キヲシッカリモテ!

・・・・・・・・・えー、ゴホンッ!大変失礼しました。

ただいま私の上司に精神浄化してもらい、今やっと落ち着きました。

二次創作だと悪く扱われる彼女ですが、私はプレシアさん好きなんですよね。

これを見て少しでも多くの人に彼女を好きになってくれる人が増えたらと思います。

今さらですがこのお話の主人公は王子さまではありませんッ!ああ、なんと恐ろしい事実を私は・・・・・・

それぞれの話のゲストが真の主人公です。

それを王子さまが会いに行くって話しでしてねへへへへ・・・・・・

旦那、俺、やっと言えたよへへへへへ・・・・・・

新しく更新するお話だけじゃなく、古い方のお話の感想でもいいので書き込んでください。

感想は我が電波の源である。

後のはコジマ粒子とか邪神の囁きとか危ない脳内物質とかそんなんですね

上司共々お待ちしております。

それでは長くなりましたがまた次回。

さよならさよならさよなら。



[20865] 帝王は終われない
Name: 荒井スミス◆735232c5 HOME ID:d86d6c57
Date: 2010/08/09 19:39





反省はしてる。

だが後悔はしねぇ!したくねぇ!感じたくねぇ!

振り向かねぇし思わねぇッ!

ねぇねぇだらけの俺の道ッ!

荒井スミス劇場、開演です!

・・・・・・・・・一瞬で終わらせる。




































それは王子さまが地球を離れ、自分の星に帰るために星を渡っていた時のことでした。


王子さまは一つの星に来ました。


そこにいたのは奇妙な格好の男の人でした。


ピンクの髪にまだら模様であれで服なのかと言いたいくらいな露出の服?の人だった。


ビクビクとおびえるその姿もあって、出来ればあまり関わりたくない人でした。


王子さまがその人に近づくと、その人は言いました。




































「オレのそばに近寄るなああーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!」





































その人はそう言って後ずさり、後ろにあった切れ目に入って行きました。





「どうしたんだろう急に?お仕事中だったのかな?あの切れ目に入って行ったし・・・掃除かな?邪魔しちゃ悪いから、もう行こっと」





王子さまはそう言って旅立って行きました。




































今回のディアボロの死因――――不注意による転落死。


To Be Continued・・・




































はっきりいうと、この作品のテーマはありふれたテーマ――「生きること」です。

・・・・・・嘘です。

だってしょっぱなから死んでるのに生きること(キリッとかないですよ。

こんなのどう見ても命は投げ捨てるもの(キリッにしか見えないwww

兄ちゃん?なんでディアボロ、すぐ死んでしまうん?

ええと今回のテーマは、かつて偉大な先生が言った「駄作を作る勇気を持て」です。

自分では駄目だと思っても、出してみたら以外にうけることもある。

だからそういう挑戦し続ける勇気を持てということです。

私の今回のこの作品を見て「こんなんだったら俺でも書けるしwww」と思ってくれたら嬉しいです。

この理想郷では多くの、いろんな人が作品を見てくれます。

その中にはきっとその勇気を持って書いた作品を評価してくれる人もいるはずです。

だから勇気を出して、書いて、発表して、挑戦してみてください。

こんな私でも出来たんだから、きっと大丈夫ですよ。

若輩者が偉そうに言って申し訳ありません。

それでは、勇気ある挑戦者が一人でも増えることを祈って。

さ~~~~よお~~~な~~ら~~~~~~ジャンッ!



[20865] 砂の星の断罪者
Name: 荒井スミス◆735232c5 HOME ID:d86d6c57
Date: 2010/08/10 22:21





ジャコビニ流星打法ッ!

どうもみなさん荒井です。

なんだか体が軽くなって、空すら飛べそうな気分です。

でも止めとけって上司に言われました。

処分に困るそうです・・・酷いッ!

茶番劇はこれくらいにしていってみようやってみよう!

荒井スミス劇場の開幕です!

それではどうぞ!

(それにしても・・・開幕か・・・あのキャラ・・・だそうかな・・・)






































それは王子さまが地球を離れ、自分の星に帰るために星を渡っていた時のことでした。


王子さまは一つの星に来ました。


その星は今まで来たどの星よりも乾いていました。


そこには一人の黒いスーツを来た男の人がソファーに座って、お酒を飲んでいました。


そしてその後ろには髑髏をあしらった装飾が施された、とても大きな十字架が置いてありました。





「ん?なんやボウズこんな所に来たらあかんやろ。・・・ま、ええわ。こっち来て座りぃな」





男の人は変わった言葉使いで王子さまに話しかけてきました。


王子さまは彼の言うとおりにソファーに座りました。





「こんな所で何をしてるの?」


「せやな・・・泣き虫の後輩と、お人好しの大馬鹿の姿を酒の肴にして、一杯やってる最中やな」





男の人は笑いながら言いました。





「何でそんなことしてるの?」


「何でって・・・まああれや。それが今のワイのすることやからやろうな」





男の人は続けます。





「一人はまーだなんかウジウジしたところが抜けきってなくてな。まだまだ半人前ってところやろか。
 もう一人はこれまたしょうもない奴での。ラヴ&ピースなんてこっ恥ずかしいこと大声で堂々と言うような奴や。
 しかしそのくせ自分のこと大事に出来ん、馬鹿で困った奴なんや」


「どうしてそれが恥ずかしいの?」


「そんなもん、簡単に出来んからに決まってるからやろ」





王子さまの問いに彼はそう答えた。





「ええかボウズ。世の中簡単にいくことなんかまず無い。人生は絶え間なく連続した問題集や。
 揃って複雑。選択肢は酷薄。加えて時間制限まで有る。
 一番最低なんは夢みたいな解法を待って何ひとつ選ばない事や。オロオロしてる間に全部おじゃん。一人も救えへん。
 ・・・・・・・・・選ばなアカンねや。何かを犠牲にせな、救いたいもんも救えへん。
 ワシ等神さまと違うねん。万能でないだけ鬼にもならなアカン・・・」





男の人はそう言って遠くを見る。





「それでもあいつはみんな救おうとした。自分の手が届く範囲全部や。救えへん命もあったし、逆に救ったもんに恨まれることもあった。
 それでもあいつは自分を曲げへんかった。救えるもんを救おうと我武者羅にジタバタ足掻いた。
 ワイな、最初はそいつ嫌いやったんや。夢みたいなこと言ってそれをするあいつが嫌いやった。
 そんでそれを本当にやってしまった時は実に腹が立ったわ。・・・ワイには出気んことが出来たあいつにな。
 ―――羨ましかったんやあいつが。ワイに出気んことが出来たあいつに。だから腹が立った。まったく、我が事ながら呆れるわホンマ」





そう言って男は苦笑する。





「でもなボウズ。ワイはあいつ等と一緒に旅が出来て良かった思うとるんや。
 なんせあいつ等と一緒に馬鹿やって旅した人生は、ホンマにオモロかったからのう」





男はケラケラと笑う。


その人生が本当に素晴しかったとその笑顔で語る。





「そうなんだ。本当に楽しそうだったんだね」


「まあでも、やっかましいドンチャン騒ぎばかりやったからのう。滅茶苦茶でハチャメチャで危なっかしいもんやったわ」





男の笑いにつられて王子さまも笑う。


その笑顔があまりにも輝いていたから。


ふいに男がソファーから立ち上がり王子さまに言う。





「さてボウズ。ワイは今からちょっと後輩に渇いれてくるんやけど、お前さんはどうするんや?まだ此処で休んでるか?」


「ううん。僕もそろそろ行くよ」


「・・・さよか。なんやありがとなボウズ。ワイの懺悔、いや愚痴に付き合ってくれてな。感謝しとるで。
 懺悔聞くんは、牧師のワイのお仕事なんやけどな」


「それじゃねおじさん。バイバイ」


「ドァアホゥ!ワイはまだお兄さんや!ハッハッハッハッハッ!ほなボウズ、サイナラ」





そうして二人は分かれていった。




































かつて超異常人外戦闘集団GUNG-HO-GUNSの5にして暗殺者集団ミカエルの眼の断罪者だった者。


ニコラス・D・ウルフウッドは、かつての後輩の前に姿を現した。





「やるやないけ。くれたるわ合格点」


「ッ!?」




ニコラスが選んだ男、リヴィオ・ザ・ダブルファングはその声に驚く。





「でもまだまだやで泣き虫リヴィオ。駆け上がれ、これからも」





そう言って彼は後輩の前から姿を消す。





「・・・ありがとう・・・ございます・・・」





ニコラスはその言葉を背中で受け止める




































―――――――――あんじょうきばりや。





































うおぉぉぉぉ!ニコ兄ぃぃぃぃ!うおぉぉぉぉ!

というわけでトライガンのニコラス・D(ドコノモンジャワレスマキニシテシズメタロカコラ)・ウルフウッドさんでした。

名前、これでよかったっけ?あんまりな名前だからうろ覚えで・・・

それにしてもニコ兄はカッコいい!

他にも色々好きなキャラはいますが、あえて他に言うならミッドバレイ・ザ・ホーンフリークですね。

あとマスター・チャペル。

え?ヴァッシュ?

そんなもん言わずとも分かるだろ!大好きさ!

・・・・・・失礼、少々熱くなりすぎましたな。

それではこのへんで!

ギャフン END



[20865] 音楽好きで働き者の死神
Name: 荒井スミス◆735232c5 HOME ID:d86d6c57
Date: 2010/08/12 13:13


最近不安なことがある。

それはネタがカオスすぎて、みんながついて来れるかってことなんだ。

今回の話もその一つ。

では荒井スミス劇場、始めようか。

それでは・・・どうぞ・・・








































それは王子さまが地球を離れ、自分の星に帰るために星を渡っていた時のことでした。


王子さまは一つの星に来ました。


その星では雨が降っていました。


王子さまは雨宿りしようと目の前の一軒の家に入りました。


そこで王子さまは黒い服の男の人を見つけました。


男の人はラジオから流れる音楽を聞いてノリノリでリズムを刻んでいました。





「此処で何をしてるの?」





王子さまがそう言うと男は一度王子さまを見ると少し不機嫌そうな顔になり言いました。





「邪魔しないでくれ。今いいところなんだから」





男はそう言ってまたノリノリでリズムを刻み始めました。


王子さまはそれが終わるまで待つことにしました。


音楽が終わって、王子さまはまた話しかけます。





「此処で何をしているの?」


「ミュージックを聴いていたんだ。見れば分かるだろう?」





男の人はそう言います。





「どうして聴いてたの?」


「好きだからに決まっているだろう?」





男は何あたり前のことを聞いているんだという風に答えます。





「音楽が好きなの」


「そうだ。私は音楽が好きだ。同僚もみんな好きだ。ミュージックはいいね、ミュージックは心を潤してくれる。
 人間の生み出した文化の極みだよ。だが渋滞は嫌いだ。あれは人間が作ったものでも最低の部類に入る」





男の人は感慨深くそう語る。





「ところで一つ聞いてもいいかな?」


「なあに?聞きたいことって」


「職業病とでも言うのか・・・聞いておかないと落ち着かなくてね」





男の人は王子さまにこう質問してきました。




































「君は――――――死についてどう思う?」





































男の人はそう言いました。





「どうしてそんなこと聞くの?」


「言ったろ?職業病みたいなものだって。それでどうなんだ?」


「やっぱり悲しいことだと思うよ。だって大好きな人がいなくなったら悲しいじゃないか」


「ふむ、そうか。だいたいみんな同じようなことを言う。少し面白味が無いが・・・」


「あなたはどう思うの?」





王子さまは逆に質問します。





「死は死だ。それ以上でも以下でもない」





男はさも当然とそう答える。





「あなたの仕事は何なの?」


「・・・言ってもいいものか・・・ま、君は別にいいか。――――――死神だよ。私の仕事は」





王子さまはその言葉に驚き、とたんに怖くなりました。





「あれ?でも鎌を持ってないよ?」


「ずっと昔には持ってたが今じゃもうほとんど使わないな。あの鎌にも色々ある。だから手入れが面倒だし。
 何よりかさばってしょうがない。・・・そういえば支給されたあれ、何処にやったかな?」





男は、死神はそう言って話を続けます





「まあ安心してくれ。君はまだまだ死なないだろうから。そういうのは経験で分かるからな・・・多分、だが」





王子さまはそれを聞いて一応安心しました。


王子さまは男に質問します。





「聞いていいかな?その仕事をやってて良かったて思うことはあるの?」


「仕事の合間にミュージックが聞けるのがいい。というかほとんどの同僚は仕事そっちのけで聞いてるがね。
 ・・・言っとくが私はまじめに仕事をしているぞ。ホントだぞ」


「他には何かあるの?」


「人間の観察かな?長い間この仕事をしてきたが、私は人間がまだよく分からない。自分で自分を凄いとう奴は大抵は凄くない。
 少し前に私が担当した人間がそうだった。最後はヤメローシニタクナーイと叫んでいたな。最後はあっけなかったよ。
 だがそうでないのもいる。本当に凄いのもいるからな。だいぶ前に担当した者は歌手になった。
 あの時は珍しく『見送り』にしたからよく覚えている。しばらくして彼女の歌が聴けたからあれは正解だと思う。
 あの歌は同僚にも人気だったしな」





死神はそう自慢そうに言います。





「他には何かあるの?」


「・・・・・・私が仕事をするといつも天気が悪くなる。こういう仕事だからそうなのかとも思ったが他の同僚は違うらしい。
 どうも私は雨男らしい。だからこの雨も多分私のせいだろう。知ってるか?雨男は雪男とは違うものらしいんだ」


「へぇ、そうなんだ」


「ああ、そうなんだ」





死神はちょっと得意気に鼻をふふんと鳴らす。





「だが私がこの前仕事をした時、初めて本物の青空というものを見たんだ。あれはもう忘れることが出来ないだろう。
 私の今までで一番感動したのはたぶんあれだな。あれが一番の思い出だ」





死神の表情は最初に会った時より明るかった。


多分彼にとって一番輝かしい思い出なのだろう。





「さて私はそろそろ仕事に行かなければならない。君も早く行きなさい」


「うん分かったよ。それじゃね」





王子さまはそう言って死神と別れ旅立った。






































死神・・・今は千葉と名乗るその男は仕事に向かう。





「次はピンクとマダラの髪の男か・・・なんだか随分おかしいが・・・まあいいか」





また良いミュージックでも見つかるだろうかと考え、千葉は仕事に向かう。





































――――――天気の悪い日に見慣れない人物があなたに会いに来たらそれは彼かもしれない


――――――その時は、どうかご用心を、ご用心を。





































というわけで死神の精度の千葉さんでした。

あべし!とかひでぶ!でない方の千葉さんです。

私は彼のキャラが好きです。

ちょっと天然といいますか、ズレた感性の持ち主です。

どこかこの話のの王子さまと似てると思いませんか?

まあ、私も彼等以上にズレた感性を持ってるので自身はありませんが(笑)。

話は突然変わりますが、私には悪い癖があります。

話の所々にネタや伏線を仕込むところです。

後書きでもそうです。

その仕込んだネタに反応してくれたら私はとても喜びます。

おもわず口と目から光線が出て美味いぞぉぉぉ!と叫ぶくらいに。

それではまた次回!



[20865] 昼寝好きで怠け者の死神
Name: 荒井スミス◆735232c5 HOME ID:d86d6c57
Date: 2010/08/12 17:30






また死神・・・それも続けてだと!?

狙ったか!荒井スミス!

というわけで出来ました。

多分皆様方の思ってる方です。

しか~ししかし駄菓子菓子!三時のおやつはブンメイドウ!

もちろん私がそれですむわけがなぁぁぁいのであぁぁぁぁる。

やりたいことをやる!書きたいものを書く!

それがこの私なのだ!

それでは荒井スミス劇場始まります!

ゆっくりしていってね・・・







































それは王子さまが地球を離れ、自分の星に帰るために星を渡っていた時のことでした。


王子さまは一つの星に来ました。


目の前には大きな川が流れていました。


その川の近くでゴロリと寝転んでいる女性がいた。


大きい胸の谷間が見えて、赤い髪を二つに縛って二本の尻尾のような髪型の女性。


だが一番目に付いたのはその大きくて先の曲がった鎌だった。


それを見て王子さまは、この女の人が死神だと分かった。


前に会った死神よりも分かりやすかった。


ぐうぐう寝てるその女性に、王子さまは話しかける。





「こんな所で何をしてるの?」


「・・・・・・・・・zzz、zzz」





女性は声をかけても起きなかった。


幸せそうにニヤニヤ笑って鼻提灯を出している。


せっかくの美人が台無しであった。


王子さまは彼女をゆすって起こすことにした。





「ねえねえ起きてよ。ねえってば」


「きゃん!ああ、四季様寝てません寝てませんよ!寝てたとしてもそれは睡眠という仕事であってサボってたわけじゃ!
 ・・・・・・って誰だいあんた?」





可愛らしい悲鳴を上げたその女性はそう王子さまに話しかけます。





「此処で何をしていたの?」


「いやね。ちょいと休憩していたんだよ。本当だよ?こう見えてあたいは真面目一筋だからね。サボってたわけじゃないよ。
 ホントだよ?嘘じゃないよ?」





女性はそう言い訳がましく王子さまに言います。





「あなたは死神なの?」


「お?分かるかい?やっぱりこれ持ってるとすぐ分かってくれていいね。サービスで始めてみたのは正解だったね」





死神の女性はうんうんと頷く。





「でも前に会った死神さんは手入れが面倒だとか、かさばるとか言って持ってなかったよ?」


「そりゃそうだろうね。まあ最近じゃ持ちやすいように刀だったり本だったりするし楽になったけどね。
 でもやっぱりこれの方が分かりやすいだろ。お前さんだってこれを見て分かったんだろ?」


「ふふふ、そうだね」





王子さまはこの明るい死神の女性が怖くありませんでした。


楽しくて明るい、そんな感じがしたからでしょう。





「しかし前にも死神に会うなんて珍しいね。まだまだ元気なように見えるけどね。ちなみにどんな奴だったんだい?」


「音楽が大好きで黒い服で・・・あと仕事をする時はいつも天気が悪いって言ってたよ?」


「え!?もしかしてあの人に会ったのかい!?」


「知ってるの」


「結構なベテランの死神でちょっとズレてた雨男の人だろ?知ってるよ。会ったことは無いけど、この業界じゃそれなりに有名なんだよ」


「へえ、そうなんだ」


「そうなんだよ。あの人も私と同じで真面目な人なんだよ」


「でも此処で寝てたよね。ぐっすりと」





王子さまに痛いところを突かれた彼女はこう切り替えします。





「真面目にガンガン働く死神がいたら怖いだろ?でもあたいみたいな真面目にのんびり仕事してる死神がいたら安心するだろ。
 だからあたいはのんびり仕事をするのさ」


「そうなんだ・・・そうだね。その方がいいね」


「そうだろうそうだろう。でも最近じゃ他の所はどうも大変みたいでね。
 この前もあたいに、穴が出来た部隊の隊長になれって話が来たんだよ。まあ断ったけどね」


「そうなの?」


「あたいのこれは斬魄刀じゃないしね。それに四季様。ああ、あたいの上司ね。その人も抗議してくれてね。
 あたいみたいなのでもいないと困るって」


「良い人だねその人」


「そうなんだよ。そんでそれでお礼をしたら顔を赤くしてね。別にあなたが心配だからとかじゃないんですからね!って言ってさ。
 いやあまりに可愛くてつい抱きしめたあたいは悪くないよね?まあ、長い説教もあったわけだけどさ、その後」





いやいや参った参ったとカラカラ笑いながら彼女は言う。


その上司という人が本当に好きなようだ。





「さてと坊や。そろそろ行ったほうがいいよ。此処は坊やが来るにはまだ早すぎるからね。
 でももし正しく此処に来るようだったら、そん時はあたいが向こう岸まで運んでやるよ。・・・特別料金で」


「そうなんだ。ありがとう」


「なになに、いいってことさね。ああでもあたいの上司には内緒だよ?あの方に知れたら長い説教になるからね」


「分かったよ。それじゃね」


「あいよ。気ぃ付けて行きな」





王子さまはそう言って彼女と別れまた旅立っていった。





































三途の水先案内人、小野塚 小町はまたのんびり過ごす。


そこにふと人の気配がした。


自分の上司の気配には敏感だから多分違うだろう。


それにこの気配は・・・只者ではなかった。





「此処が・・・三途の川なのか?」





現れたのは白い髪の初老の男だった。





「そうだよ。あんたの考えは正しいよ」


「・・・あんたが死神か。それじゃ早速連れてってくれ」


「随分すっきりした顔をしてるね。未練は無いのかい?」


「最後にオレの息子と話すことが出来たしな。それに」


「それに?」


「向こうで待ってる人もいるだろうしな」


「そうかい・・・分かったよ。それじゃ早速出発しようじゃないか」





そう言って小町はその男を自慢のボロ舟に乗せる。





「これからちょいと長い間暇になる。そんで良けりゃなんだけどあんたの話を聞かせてくれないかい?」


「オレの話か?随分と物好きな死神だな」


「いいじゃないか。あたいみたいなのがいてもさ」


「それもそうだな。・・・安心してくれ。普通の人間とはだいぶ違う人生を歩んできたからな。話す話題は事欠かないだろう」


「へえ。それじゃ例えば何があるんだい?」


「・・・そうだな。少し前に会った男の子の話はどうだろう?その子は不思議な子で――――――」



































――――――船は進む。


――――――ゆらゆらと、向こう岸まで。





































最後に現れたのは誰かって?

他の作品を見ればすぐ分かると思いますがあの方です。

伝説のあの方です!

・・・・・・あーあやっちゃたやっちゃたなおい。

でもいいや。

余は満足じゃ。

私の作品はこんな感じですので注意してくださいね。

それでは!バイナラ!



[20865] 剣の荒野の主
Name: 荒井スミス◆735232c5 HOME ID:d86d6c57
Date: 2010/08/13 19:06






どうも荒井スミスです。

今回はついに彼が登場します。

だもんで厨二的解釈が出てきたりもします。

無視しても結構です。

というか無視して下さい。

なんかもうこれ、喧嘩売ってるようなもんなので。

だから出すのが今のところ一番怖い作品です。

どうか幻想郷のような心でお読み下さい。

叩かれるのを覚悟しておりますので・・・

それでは!荒井スミス劇場、始まります。




































それは王子さまが地球を離れ、自分の星に帰るために星を渡っていた時のことでした。


王子さまは一つの星に来ました。


その星に来て王子さまは驚きました。


目の前に何処までも続く剣の荒野が現れたからです。


その剣の荒野の丘に一人の男がいました。


白い髪に褐色の肌。


真っ赤な服。


鷹のように鋭い灰色の瞳。


王子さまはこの人がこの星の主なのだと分かりました。





「やれやれ・・・此処はそう簡単に来れる所ではないのだがね・・・」





男の人は王子さまを見てそう言いました。





「まあいい、せっかく来たのだ。ゆっくりしていってくれたまえ。まあ、とはいえこんな所では満足にもてなすことも出来ん。
 申し訳ないな少年。機会があれば私の入れる茶を進呈したかったのだがね。こう見えても私はそういうのは自信があるのだよ。
 昔は色々とそれで苦労してね。そんな技術ばかりいつの間にか鍛えてしまってね。ああ、すまんな。私ばかり一方的に話してしまって」





彼はそう言って皮肉気に笑う。





「あなたは此処で何をしてるの?」





王子さまは彼に尋ねます。





「此処で何をしているのかだと?君はなかなかに難しいことを聞いてくるのだな」


「そんなに難しいことをぼく言ったかな」


「クッ、いや。私にとっては難しいというだけの話さ」





そう言ってまた男は苦笑する。





「私が何をしているかだったな。掃除屋、かな?」


「掃除屋?」


「といっても言葉ままというわけではない。だが私の仕事を君にそのままいうのは・・・少々問題があってね。
 悪いが、これで勘弁してくれないかな?」


「うん分かった」


「ありがとう、感謝する。ところでこちらも聞いていいかな?君はどうして此処に来たのかな?」





男は王子さまにそう質問しました。





「ぼくは自分の星に帰る途中なんだ。ぼくは早く帰ってぼくを待ってるバラの世話をしないといけないし、
 火山やバオバブ手入れもしなきゃいけないんだ」


「自分の星・・・バラ・・・火山にバオバブの手入れ?・・・まさか君は!?」





彼は何か気付いたのか何か驚いていました。


・・・・・・・・・・・・勘が良い。





「どうしたの?」


「いやなに。まさか君のような有名人に会えるとは思ってもみなくてね」


「ぼくって有名なの?」


「まあ、そうだな。少なくとも私よりは有名なんじゃないか?」


「へぇ知らなかったな」


「そんなものさ」





そう言って男はため息を吐く。


よく見れば少し疲れているようだ。





「なんだか疲れているみたいだね」


「うん?・・・まあな。仕事が忙しいというのもあるが、最近は特に忙しくてね」


「どうして?」


「そうだな・・・あえて言うなら出張だな。昔此処に来た奴がそう私に言ったことなんだが。
 まあ、確かにその言い方が一番しっくりくるな」


「出張?何処に?」


「色々さ。此処は様々な世界につながってるからな。昔は私の世界だけでよかったんだが、最近はそれ以外の世界に行くこともある。
 おかげで最近は妙な記録ばかりが増えてしまってな。その中には関心するものもあるんだが逆に呆れるものもあってね。
 たまに、頭痛を起こすようなのもある・・・まあ、そういうのはあまり長い間覚えていないからいいんだが、問題はまだある」


「何があったの?」


「なんというかな・・・私のことを模倣する者が最近増えてきてな。私の能力はもちろん。私の姿まで真似をする者が出てきてな。
 まったく、贋作者の贋作や模倣など笑い話にもならんのに」





男は額に青筋を立て、頬をピクピクさせ、拳を硬く握りしめブルブル震えています。


王子さまはそんな彼がちょっと怖かったです。





「まったく!私の力を面白半分に真似しよって!私が此処まで鍛えるのにどれだけ苦労してると思っているんだ!
 それなのにホイホイ使いおって。だいたい制約を簡単になくすとはどういうことだ!それに変な物を投影することもある!
 中にはたしかに私も良いと思う代物もある。だが!だがな!明らかに私では投影できないようなものあるのはどういうことだ!
 私の力を模倣するならちゃんとしろ!そんなもの、贋作者の私が断じて認めん!私はこの力に誇りを持ってるんだ!」





男は段々熱くなってきて、言ってる内容が愚痴っぽくなってきた。





「しかもだ!最低な奴だとハーレムだなんだとふざけたことをぬかす者もいるのだぞ!?
 さらにそんな奴に限って途中で何処かに雲隠れする場合もある。そんな奴に私の魔術が使われているかと思うと・・・くぅ!
 まあ、あまりに酷いと私自身がこの手で“処理”するのだがね。雲隠れした者もこの私が逃がすことなくきっちり片を付けたがね。
 なぁに、ほとんどのものが私の魔術を完璧に模倣した気でいるが、今まで“処分”してきた者の中にはそんなこと出来たのは
 一人だっていやしなかったよ。中身がスカスカの形だけ取り繕った粗悪品ばかりだった。
 もっとも、力を与える者も名ばかりの者が多いと聞くから仕方がないか。まれに完璧に再現する者もいるにはいるそうだが
 そういうのは・・・ふむ、数えるくらいだな。本当にそういう者は極々まれでな。
 そういう者になら模倣されても良いと思う。なかなかやるものだと感心してこちらも嬉しいのだが、なかなかな・・・」





そう言い終わって、彼は自分が熱くなっていたことに気が付いて、しまったと表情に出す。





「いや、その、なんだ。・・・怯えさせたようで、すまない」





彼は照れ隠しにゴホンッ!と咳をする。


王子さまはさっきまでと打って変わって違う彼がなんだか可笑しくて笑ってしまう。





「ふふふ、いいんだよ今はそんなに怖くないから」


「今は、か。ということはやはり・・・いや、何も言うまい。そう言ってくれるとありがたい。だが、ううむ」





彼はそう言って腕を組んで顔を下に向け唸りだした。


自分の言動が恥ずかしかったのだろう。


あいつのうっかりがうつったかな、なんて言ってる。


あいつって誰だろうと王子さまは思ったが、それは聞かないであげた方がいいような気がしたので止めておく。





「あなたは人気者なんだね。そんなにいろんな人に真似されるんだから」


「ああ、君もそう言うかね?大師父達にもそう言われてな。「人気者が贅沢を言うな。人気の無い者だっているというのに」と
 言われてしまってな。たしかにそういう者達にとって私の悩みは贅沢なものだろうな」





彼はまたそう言った後苦笑する。





「それにしても此処には剣が沢山あるんだね?これ全部あなたの?」


「そうだ。全て私が創った私の誇るべき贋作だ。が、しかし」


「しかし・・・何?」


「此処に来てから増えた物もあるのだよ。ある時気付いたのだ。自分の世界に剣が増えていたのが。
 これは本来ならありえないことだった。此処に来た者は完成された存在・・・つまりもう成長することがない者だ。
 だからこのように私が創る剣の種類が増えるなんてことはないはずなんだ」


「そうなの?」





王子さまは彼が言ってるのが難しくてよく分かりませんでしたが、それが本来では変なことはなんとなく分かりました。





「最初私はわけが分からなかったが、此処に来たある者にそのことを聞いたらこう答えた。
 そいつは「お前がループして少しづつ変わるせいかもしれないし、様々な世界に送られるせいかもしれない。
 もしかしたらお前は英霊の中で唯一成長する英霊なのかもしれないな。この異常者(イレギュラー)め」と、そう言われてね。
 もっとも、もしもの話だからあてには出来んがな。そいつだって今までの知り合いの中でも特によく分からん奴だし、
 いまいち信用出来んからそのまま鵜呑みにするわけにもいかんしな」


「うーん難しくってぼく、良く分からないよ」


「クッ、たしかに。君とってはどうでもいいことだからな。だが・・・」


「どうしたの?」





急に真剣になった彼に王子さまは尋ねます。





「・・・「もしお前がまだ成長するのなら、いつかお前の願いも叶う日が来るかもしれないな。願いにもよるが、な。
 そしてもしかしたらお前も、いつか到達するのではないかな?根源すらも超えた・・・その先に。
 だったらお前はまだまだ終わってない。まだまだ足掻けるんじゃないか?」・・・か。
 相変わらずいうことが大きすぎてついていけんが・・・だが、もしそうなら私は、まだ足掻けるのだろうか?
 あの小僧に、一泡吹かせることが出来るだろうか?」





彼はそう言いますが王子さまに言ってるようではありませんでした。


まるで・・・そう、まるで自分自身に言い聞かせるように。





「・・・・・・すまないな。だらだらと私の話に付き合わせてしまって」


「ううん別にいいよ」


「そうか。ありがとう」





そう言って彼は王子さまにお礼を言った。





「さて・・・そろそろ出発した方がよいのではないかな?君を待ってるバラのためにもな」


「分かったよ。じゃあね」


「ああ、無事に君が故郷に帰れるよう心から祈ってるよ」





そう言って王子さまはその剣の世界から旅立って行きました。






































正義の味方になりたかった錬鉄の魔術使い。

エミヤ シロウは感慨深くため息を吐く。





「やれやれ、此処に来てから本当に色々な者に出会うな。・・・うん?」





彼を呼ぶ声が聞こえる。


世界からの指令か。


それともまた別の世界に呼ばれるのか。


どちらにしても彼は行く。


その先にあるのが悲劇でも、喜劇でも、彼は行く。


――――――自分は、もう答えを得たのだから。


彼は一度振り返って、見えなくなった王子さまに言った。




































「――――――君との出会いは、私にとって砂漠の井戸のように輝かしいものだったよ。さようなら、王子さま」




































そう言って彼はまた剣の荒野と共に旅立つ。


彼が次に行く世界は――――――





































というわけで二次創作でダントツトップの人気者!

英霊エミヤ シロウさんでした!

私の作品に出した最初の型月キャラでした!

え?宝石翁?

彼は人の話でちょこっと出ただけなのでノーカウント!ノーカウントだ!

二次創作を書いているのならぜひ書いておきたいお方なので書かせていただきました。

エミヤさん・・・怒ってなきゃいいけど・・・(汗)

型月キャラはまだまだ出したいと思います。

ただ誰が出るかは私自身にも分かりません。

書きたいキャラはいます。

でもどう書けばいいかまだまだ電波が弱いです。

上司がヒイヒイ逝って頑張ってます。

この間食べられたそうですが元気に逝きますとのことです。

ではではまた!



[20865] 剣の勇者は終われ
Name: 荒井スミス◆735232c5 HOME ID:d86d6c57
Date: 2010/08/14 14:05





一番作るのが簡単だった。

でも出すのが怖かった。

それでも出したかった。

だから出した方がいいと思いました。

・・・作文ッ!?

それではどうぞ!





































それは王子さまが地球を離れ、自分の星に帰るために星を渡っていた時のことでした。


王子さまは一つの星に来ました。


そこには一人の男がいました。


男の姿はまるで物語りに出て来る勇者のような姿でした。





「こんにちは。此処で何をしてるの?」


「俺は今から悪い奴等を倒しにいくんだよ」


「そうなんだ」


「そうなんだよ。そいつに俺の両親が捕まってしまって・・・だから俺が助けなきゃいけないんだ」





男はそう自らの決意を王子さまに話します。





「さあ坊や。此処は危ないから早く行きなさい」


「分かったよじゃあね」





王子さまはそう言ってまた旅立ちます。




































「チクショオオオオ!くらえサイアーク!新必殺音速火炎剣!」
                                              ら~らららららら~~~~~~~♪

「さあ来いヤマトォォ!オレは実は一回刺されただけでしぬぞオオ!」


「グアアアア!こ、このザ・フジミと呼ばれる四天王のサイアークが・・・こんな小僧に・・・
 バ・・・バカなアアアアアアグアアアア」


「サイアークがやられたようだな・・・」


「フフフ・・・奴は四天王の中でも最弱・・・」


「人間ごときに負けるとは魔族の面汚しよ・・・」
                                              らららららららら~~~~~~♪

「くらええええ!」


「「「グアアア」」」


「やった・・・ついに四天王を倒したぞ・・・これでベルゼバブのいる魔王城の扉が開かれる!!」


「よく来たなソードマスターヤマト・・・待っていたぞ・・・」


「こ・・・ここが魔王城だったのか・・・!感じる・・・ベルゼバブの魔力を・・・」
                                              ら~らららららら~~~~~~~♪

「ヤマトよ・・・戦う前に一つ言っておくことがある。
 お前は私を倒すのに「聖なる石」が必要だと思っているようだが・・・別になくても倒せる」


「な、何だって!?」


「そしてお前の両親はやせてきたので最寄の町へ解放しておいた。あとは私を倒すだけだなクックック・・・」


「フ・・・上等だ・・・オレも一つ言っておくことがある。
 このオレに生き別れた妹がいるような気がしていたが別にそんなことはなかったぜ!」

                                              らららららららら~~~~~~♪
「ウオオオいくぞオオオ!」


「さあ来いヤマト!」




































ヤマトの勇気が世界を救うと信じて・・・!


ご愛読ありがとうございました!





































一発ネタ第二弾はこれでしたwww

まあ、何人かはやるだろうなって予想は出来たのでしょうが。

一発ネタでこれは欠かせないかなと思いましてやらせていただきました。

ちなみに私の電波の発生にはニコニコ笑うことが欠かせません。

分かる人はこれだけで分かると思いますが・・・

それでは!



[20865] 彼は狂った男なのか?
Name: 荒井スミス◆735232c5 HOME ID:d86d6c57
Date: 2010/08/14 19:02





どうも荒井スミスです。

今回会話らしいものはありません。

そんなんで大丈夫なのとお思いでしょう。

まあ、大丈夫でしょう。

そういう話ですからね今回は。

SAN値もそこまで削られる心配もないでしょう。

それでは荒井スミス劇場始まり始まり!





































それは王子さまが地球を離れ、自分の星に帰るために星を渡っていた時のことでした。


王子さまは一つの星に来ました。


そこはとても暗い、熱くてジメジメとした部屋でした。


その暗い部屋の明かりの下で、机に向かい何かを必死になって何かをしている男がいた。





「こんなところで何をしているの?」





王子さまは男に話しかけましたが、男は気付いていないのか、背を向けてずっと何かをしています。


ただカリカリ・・・カリカリ・・・という音がするだけです。


王子さまは気になって男の顔を回り込んで見てみることにしました。


王子さま驚きました。


その男がしていることに。


男は何かを必死に書いていました。


何かに取り憑かれたかのように眼を真っ赤にして一心不乱にそれを書き続けました。


――――――カリカリ、カリカリ。


――――――カリカリ、カリカリ、ガリガリ。


――――――カリカリ、カリカリガリガリガリガリ。


――――――ガリガリガリガリガリガリガリガリ。


――――――ガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリ。


――――――ガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリ
ガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリ
ガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリ
ガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリ
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ガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリ
ガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリ
ガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリ
ガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリ。


男はまるで自分の命を書いてるそれに宿すかのようにそれを書いていた。


それはまるで、見えない何かと懸命に戦うように書いていた。


何があろうと、どんなことがあろうと書き上げてみせると、狂ったように書き続けます。


諦めてなるものかと書き続けます。


終わらせてなるものかと書き続けます。


手はボロボロになり、血がにじみ出ていました。


それでも書き続けました。


体は痩せて、今にも倒れそうでした。


それでも書き続けました。


腕がもう限界だと震えて叫んでいました。


それでも書き続けました。


――――――血がにじみ出る?まだ出るだけの血があるのだろう?ならば書け。


――――――今にも倒れそう?まだ倒れていないのだから書き続けろ。


――――――限界だと?それがどうした?そんなものとうに超えているんだ。だからまだ書けるだろう!


――――――なんとしてもこれを、私は書き上げるのだ!


男はまるでそう自分に言い聞かせるように必死に書き続けます。


たった一瞬見ただけのはずなのにそんな彼の思いが、狂気が、声のように王子さまの頭の中に入り込んできます。





「ウワァァァァァァァッ!!!!」





王子さまは悲鳴を上げて尻餅をつきます。


すると男はそれに気付いたのか、王子さまを見ます。


王子さまはまた驚きました。


彼の顔には先ほどの血走った、狂った眼ではなかったからです。


それはどこまでも純粋で、穏やかで、優しい、強い意志を宿した眼でした。


男は王子さまをただ一度だけ見て、また先ほどと同じように書き始めました。


王子さまは邪魔してはいけないと思いまた旅立つことにしました。





「お邪魔しました」





王子さまはそう言って部屋を出て行こうとしました。




































――――――気を付けて行きなさい。




































王子さまが旅立つ瞬間、そんな声が聞こえた気がした。





































アラビアの狂える詩人にして、後に魔導書の父と呼ばれるその男。


アブドゥル・アルハザードは命を賭けてその魔導書を書き続ける。


後にネクロノミコンと呼ばれる魔導書の原典。


キタブ・アル・アジフを書き上げるために。


彼は自らの命を燃やして書き続けた。


カリカリ、カリカリと――――――。






































そういうわけで今回はクトゥルフ神話の偉大なるアブドゥル・アルハザード様でした!

スタンド使いでもなく、弄くり回すのが好きなマッドな炬燵でも伝説の地でもありませんのであしからず。

私も電波を受信して書いておりますが彼ほどではありません。

比べることすらおこがましいですね、すみません。

若干デモベ風味を隠し味程度に入れましたがどうだったでしょうか?

え?何処がですって?

ちょっと熱血な感じ・・・トカ?

彼もまた、一人の魔を断つ剣だと思いましたので。

それではまた!



[20865] カギ爪の夢見た理想
Name: 荒井スミス◆735232c5 HOME ID:d86d6c57
Date: 2010/08/15 20:59





ええ今回もまた私の好きな作品の一つとクロスさせてもらいました。

この話は大好きです。

笑いと涙と馬鹿無しには語れません。

それでは荒井スミス劇場はじまりです!

―――これは、馬鹿な夢を見続けるボンクラ達の物語。





































それは王子さまが地球を離れ、自分の星に帰るために星を渡っていた時のことでした。


王子さまは一つの星に来ました。


そこは緑の溢れる素晴しいところでした。


王子さまの前に一人の男が立っていました。


茶色いツナギを着ている老人でした。


でも王子さまが一番目に付いたのがその男の右手でした。


男の右手は金色のカギ爪だったのです。


男は王子さまに気が付きました。





「おや?こんにちは」





男はにっこり笑って挨拶をしました。





「こんにちは。あなたは此処で何をしていたの?」


「私ですか?此処の植物の世話をしてましてね。今、休憩中なんです」


「そうなんだ。素敵なお仕事だね」


「ありがとうございます。そう言っていただいて、私も嬉しいです」





彼はまた優しく嬉しそうに笑う。


お爺さんのはずなのにその顔はまるで少年のような笑顔だった





「ぼくもバラの世話をしているんだ」


「ああ、そうなのですか。・・・バラは繊細な生き物です。大事にしてあげてくださいね。
 大事にした分だけ、きっとあなたに答えてくれるはずですから」


「うん分かったよ!ところで一つ聞いていい?」


「はい何でしょう?」


「その右手はなあに?」





王子さまは男のカギ爪を指をさして尋ねます。





「この右手ですか?これは義手でしてね。私の友人が私のためにずっと昔に造ってくれたものなんです」


「なんだかちょっと怖いね」


「ああ、やっぱりそう思います?実はよく言われるんですよ、それ。うーん、そんなに怖いかなー?」





まいったまいったと彼は笑いました。





「どうしてそんなカギ爪なの?」


「知りたいですか?」


「うん?」





王子さまはそう答えます。





「私には、夢があります。どうしても叶えたい大事な、大切な夢が。このカギ爪はですね。
 私の友人が、その夢を掴み取れという思いを込めて造ってくれたものなんです。
 このカギ爪は、その夢を掴み取るための、友人が造ってくれた私の宝物なんです」


「その夢って何?」





王子さまは男に尋ねます。





「いや、あんなにたいそうに言っておいてあれなんですが、そんなに凄い夢じゃないんですよ」




男はちょっと恥ずかしがったあと王子さまに言った。




































「――――――みんなで仲良く平和に笑いあって暮らす。それだけです」





































男はそう笑って答えた。





「そうなんだ。それはとても素敵な夢だね」


「ありがとうございます。ああそうだ。私も君に質問してもいいですか?」


「何?」


「あなたの、夢は何ですか?」





男はそう王子さまに尋ねました。





「ぼくの夢?・・・うーん分かんないや」


「おやそうですか。それはそれは」


「でもね。やりたいことならあるんだ」


「それは何ですか?」


「早く帰ってバラの世話をしてあげることなんだ」


「なるほど・・・そうですか。それは実に素晴しいことです」





男は感慨深く頷く。





「だからそろそろぼく帰らなきゃいけないんだ」


「そうですか・・・それは残念ですね」


「うん。ぼくはあなたと友達になりたかったけどもう行かなきゃ」


「おや、それは間違いですよ?」





男は王子さまに言う。





「こうして一緒の時間を過ごし笑い出ってお互いの夢を語る。・・・それだけで、私はもう君のことを友達だと思ってます。
 たとえ離れても、そのことは決して変わらないと思います」


「そうだね・・・ありがとうおじさん!それじゃさようなら!」


「さようなら。どうかお気を付けて下さいね」





そう言って王子さまは男の下から旅立っていった。





































永遠の夢を見るボンクラ達の理想郷、エンドレス・イリュージョン。


カギ爪の男は空を見る。





「もう少し・・・もう少しで君とまたあの酒が飲めるな・・・」





そんな彼に一人の女性が近づいてくる。





「同志!こんな所にいたんですか!」


「ああファサリナ君。どうかしましたか?」


「どうしたも何も、同志のお帰りが遅いから迎えに来たんですよ!」


「え?ああしまった!もうそんな時間ですか。申し訳ないファサリナ君。どうも植物の世話に夢中になってしまって・・・」


「もう同志ったら・・・他のみんなも心配したんですよ?」


「いやぁ本当に申し訳ない。どうにもおっちょこちょいですね私は」


「ふふふ、まあそれが同志の良い所でもあるんですけどね。さ、行きましょう同志」


「はい、分かりました」





二人は共に帰る。


夢を叶えるために。





































時を同じくして別の場所。

黒いタキシードの男も、己が願いを叶えるために行く。

愛する者を奪ったカギ爪の男に復讐を果たすために。

大馬鹿者はその一途な思いを胸に秘め歩く―――大馬鹿者であるために、止まることを考えず。





































夢と願いがぶつかり合う時、物語は幕を下ろす。

成就するのは、より強く、より純粋な想い。

無法者の大馬鹿者達を乗せて、エンドレス・イリュージョンはまた、騒がしい夢を見る





































といわけでガンXソードのカギ爪の男でした。

ちなみに彼に義手を送ったのは、小説版に出ていた、あの星で出来た彼の最初の友人のお医者さんのことです。

ガンXソードは素晴しい作品です。

馬鹿な主人公の一途な復讐劇。

もしかしたら復讐というのは、あんな馬鹿でないと出来ないのかもしれません。

勇者爺さん達も出したかったがあまりにもキャラが濃いため無理でした。

実はあの爺さんの最初の活躍に私は感動して涙をボロボロ流してしまいました。

あんな格好良い爺さん達今まで見たこと無かったもの!

それではまたお会いしましょう!



[20865] 天国の外側の英雄達
Name: 荒井スミス◆735232c5 HOME ID:d86d6c57
Date: 2010/08/16 17:56





どうも荒井スミスです。

今回はあの方達の出番です!

それではさっそく始めましょう!

荒井スミス劇場の開幕でございます!





































それは王子さまが地球を離れ、自分の星に帰るために星を渡っていた時のことでした。


王子さまは一つの星に来ました。


そこは海が目の前いっぱいに広がり、風が心地良い星でした。


そして目の前に一人の男がいました。


長いバンダナを頭に巻いて、右目に眼帯を付けた髭のオジサンでした。


その人は海をジッと眺めていました。





「此処で何をしてるの?」





王子さまは髭のオジサンに話しかけました。


オジサンはチラと王子さまを見ていいました。





「少しばかり休憩しているんだ。一服やってのんびりな」





そう言ってオジサンはタバコを出して火を付けてそれを吸いました。





「ふう・・・美味すぎる・・・」


「でもタバコは体に良くないんじゃないの」


「・・・いいか坊主?これはタバコじゃない。葉巻だ。それもキューバ産の上物だ」





オジサンはそう熱く語ります。





「この芳醇で官能的な香りは、とてもじゃないが紙巻タバコとは比べ物にならない。そもそも次元が違う。
 俺は何故あいつがタバコなんか吸うのか分からん。何故あいつはこの人類の最高の嗜好品を試さないんだ?
 人生のほとんどを損しているといっても過言じゃない」


「そ、そうなの?」


「だいたい体に悪いとは言うが、もう此処に来てる時点でそんなの関係ないと思うんだが・・・未だに喫煙を自重しろと言うのがいるんだ。
 俺はそんなに吸い過ぎだろうか?そんなことは無い!むしろこれでも随分減らしたんだ。何故それが分からないんだ?」





何故だ?何故なんだ?とオジサンは首を傾げます。


強面だけど案外お茶目な人のようです。





「それで坊主?お前さんはどうして此処に来た?まさか仕事の依頼というわけではあるまい?」


「ぼくは自分の星に帰る最中なんだ。此処にはその途中で来たんだよ」


「なるほどな・・・此処は本当にいろんな世界につながっている。お前さんが此処に来たのもそのためだろう」





オジサンはそう言って納得します。





「オジサンは何の仕事をしているの?」


「オジサン・・・昔ならまだしも、今は随分若くなったと思うんだが。まあ、お前みたいな坊主から見ればオジサンかな。
 ・・・・・・俺の、俺達の仕事は戦うことだ」


「戦うって何と?」


「仕事によってそれは変わる。この前は何処かの星の宇宙人と戦ったな。現地の者と協力してな。
 ・・・・・・あの老兵には感心した。あの時は久々に俺も熱くなってしまったな。
 別の部隊と戦うこともあったな。最後の大隊だったか?奴等もまた強かった。少々壊れてはいたがな。
 あいつ等も俺達と同様に此処に来たみたいだが・・・まあ、たまに戦うのなら悪くない相手だ。
 お互いいつも良い戦いが出来た。言ってしまえば過激すぎる模擬戦かな?」


「どうして戦うの?」


「俺達は、戦うことでしか自分を表現出来ない。自分の存在を戦うことでしか語れない。そんな連中だ。
 だが此処はいい。俺達にその戦う場所をずっと与えてくれる。俺達の価値を認めてくれる。きっと此処が、俺達の天国の外側なんだろう」





笑いながらオジサンはそう語った。





「理解してもらおうなんて思っちゃいない。ただそういうのもいるんだと頭の隅に覚えておいてくれればそれで十分だ」


「うん分かったよ」


「それでいい。さあ坊主、行け。此処は天国の外側だ。お前のような天国の住人がいるべき場所じゃない」


「じゃあねオジサン」





王子さまはオジサンにそう別れ言葉を告げて去って行きました。





































伝説の傭兵にして二十世紀最強の兵士。


BIG BOSS、ネイキッド・スネークに近づく人物がいた。





「探したぞスネーク。こんな所にいたのか」


「カズか。何だ?もう休憩は終わりか?」


「とっくにな。さあ行こうボス。あんたがいなくちゃ始まらない。みんなあんたを待ってるんだぞ?」


「分かった・・・行こう」





そう言ってスネークはカズと共に仲間の下に向かう。




































「「「「「「「「「「「「BIG BOSS!BIG BOSS!BIG BOSS!BIG BOSS!BIG BOSS!」」」」」」」」」」」




そこにいたのは英雄達だった。


かつてBIG BOSSと共に戦った仲間達だった。


そこにいたのは戦士達だった。


かつてBIG BOSSに戦いを挑んだ宿敵達だった。


そこにいたのは兵士達だった。


かつてBIG BOSSに拾われ育てられた息子達だった。





「「「「「「「「「「「「BIG BOSS!BIG BOSS!BIG BOSS!BIG BOSS!BIG BOSS!」」」」」」」」」」」





此処では敵も味方も、もう関係なかった。


それはある意味理想の光景なのかもしれない。


スネークは、BIG BOSSは彼らにただ一言だけ告げる。




































「―――――――――――――――――――――――――――待たせたな!」




































そこは天国の外側・・・アウターヘブン。


英雄達の集いし、彼等だけの理想郷である。





































というわけでBIG BOSSとそのアウターヘブンの皆様方でした。

此処は何処かと言うと、ずばり英霊の座です。

そしてみんなは死後BIG BOSSの下に集いし仲間達です。

此処にはみんながいます。

かつて共に戦った仲間達。

戦うことになってしまった戦友達が此処にいます。

BIG BOSSの下にいたかった人達はみんないます

彼等には死んだ後ぐらい救いがあってもいいじゃないかと思い書いてみました。

此処でならきっと、開かることが出来なかったあのコンサートが開かれていると思います。

そしてみんなで馬鹿やって楽しく笑いあっているでしょう。

此処はそういう彼等の楽園なのです。

それでは皆様方またお会いしましょう!



[20865] や ら な い か
Name: 荒井スミス◆735232c5 HOME ID:d86d6c57
Date: 2010/08/17 19:28



荒井スミスです。

さっそくですが・・・・・・突き合わないか?

所詮、大量電波だ。

刺激的にやろうぜ。

だろう?

だが、それが嫌なら・・・

逃げろ遠くへ!何も考えるな!






































それは王子さまが地球を離れ、自分の星に帰るために星を渡っていた時のことでした。


王子さまは一つの星に来ました。


男がベンチに座りこちらを見ていました。


そして急にツナギのホックを下げてこう言いました




































「――――――や  ら  な  い  か  」





































彼は何を言っているのだろう?


王子さまは彼に近づいてそれを聞こうとしました。


その時です。






































――――――興<いかん!そいつには手を出すな!>


――――――干<手こずっているようだな…尻を貸そう>






































変な物を被ったほぼ全裸のナニカが表れました。





 興<全ては私のシナリオ通り、残るは肉膜による幕引きだ>


「よかったのかホイホイ出て来て?俺はノンケだってかまわないで食っちまう男なんだぜ?」


 興<いいだろう。私が相手になろう>


「うれしいこと言ってくれるじゃないの。それじゃあとことんよろこばせてやるからな」


 興<私が生きた証を、ゲイヴンとして生きた証を・・・最後にハメさせてくれ>


「そうか、それじゃさっそく・・・」




































―――――――――――――――興<「や   ら   な   い   か   ?」>干





































そう言って三人は後ろの建物に入って行きました。


王子さまは気になってついて行こうとしましたが、早く先に行ったほうがいいと何故か思い、また旅立って行きました。






































しばらくして、後ろからアッー!と言う声が聞こえてきました。


そしていきなり白くて速い何かが通り過ぎたかと思うと、大きな爆発音が聞こえましたとさ。


めでたしめでたし。








































何とか・・・何とか王子さまを守りきったぞ!

守りきったぞォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!!!

それにしても私はなんて恐ろしいものを書いてしまったんだ・・・

私、自分が怖い。

電波で我を忘れて、自分で何をするのか分からないの。

阿部さんにゲイブン。

考えればよくある組み合わせだろうが、使わせてもらったぞ。

それでは!



[20865] 空っぽの笑顔
Name: 荒井スミス◆735232c5 HOME ID:d86d6c57
Date: 2010/08/17 20:24





書いた書いてみた書き終えた。

注意です。

電波で書いたら会話が電波になってしまいました。

よくもこんなキ○ガイ小説を!

お許し下さいボルガ博士!

では、荒井スミス劇場を始めます。






































それは王子さまが地球を離れ、自分の星に帰るために星を渡っていた時のことでした。


王子さまは一つの星に来ました。


そこには女の子が立っていました。


白い着物を着た綺麗な黒髪を肩まで伸ばした透き通るような美しさを持った人でした。


女の子は王子さまを見てニッコリと笑い言いました。





「こんにちは。それともこんばんはかしら?少なくとも、おはようではないでしょうね」


「ええと、こんにちは。かな?」


「そう・・・なら、こんにちは」





そう言って二人は挨拶を交わす。





「あなたは此処で」


「何をしているのか?そう聞きたいの?」





彼女は王子さまの言おうとしたことを言い当てました。





「うん、そう。何をしてるの?」


「何も。何もしてないわ」





彼女はそう答えます。





「どうして何もしないの?」


「する必要が無いの。だって私は満たされてるから」





そう彼女は言います。





「満たされて、満足しているの。だったら何をしても同じでしょう?だって私はもう満たされているから」


「だから何もしないの?」


「する必要がないから。――――――でもね」





彼女は静かに目を瞑る。





「全てに満足して満たされたるのは空っぽと同じ、何も無いのと同じなの。何をする必要も無いなら、いてもいなくても同じ。
 だから私は空っぽなの。空の身体、空の心、空の記憶、空の意思。私はそんな空の存在なの」


「さっきと言ってることが違うよ?」





王子さまはそう疑問を言います。





「確かに矛盾しているわ。でも、してない。だって意味が無いもの。意味の無いものは矛盾しない。だから私も矛盾しないの。分かる?」


「ええと・・・ええと・・・」





王子さまは女の子の言ってる意味を考えますがさっぱり分かりませんでした。





「分からないならそれでいいわ。分かる必要も、意味もないのだもの」


「此処にいて何もしないで退屈しないの?」


「今はあなたがいるわ。それに」


「それに?」


「此処に来ようとする人もいるから」





そう言って彼女は遠くを見る。





「でも此処に来たらみんな満足して何もしなくなる。ほとんどがそんなのばかり。例外もいるけどね。宝石とか、青いのとか。
 私を捕まえて此処に来ようとしたのもいた。・・・でも駄目だった。残念だったわ、ちょっと期待していたのに。
 でもたぶん、いつか来るんじゃないかしら?諦めが悪そうだったし」





彼女は笑いながらそれを語る。


まるで何かを楽しみにするかのように。


彼女は気付いていないようだが。





「それ以外だと・・・そうね。私と同じようなヒトかしら?」


「同じような人?」


「そう。私と同じような存在のヒト・・・矛盾している空っぽのヒトよ。でも私とは違うヒト」


「どんな人なの?」


「私と違って満足してないのよ、そのヒト。何もかも矛盾しているのにしていない、おかしなヒト。私、アレが羨ましかったわ。
 アレは私の知らない何かを知っている。アレは言ったわ「自分以上の存在をいくらでも知ってるから退屈しない」って」


「それは何なの?」


「意地悪して教えてくれなかったわ。「此処にいるなら自分で探せ」ですって。
 そして「自分の所で予想外のことを見ればたぶん分かるだろう」って言ったわ。だから待ってるの、その予想外のことを。
 あの諦めの悪いのが此処に来たら、それが見れるかしら?どう思う?」


「ぼくにはちょっと・・・・・・分からないや」


「そう、残念。あなたが来たのも予想外だったけど、私が期待したのとは違うみたいね。
 ・・・・・・そろそろ行ったほうがいいんじゃない、あなた?待ってるヒトがいるんでしょう?」


「あれ?ぼくあなたに言ったっけ?」




自分のことはまだ何も言ってなかったのにと王子さまは首を捻ります。





「分かるもの。そういうの、私は」


「そうなんだ・・・・・・分かったよ。それじゃあね」


「気を付けてね」





王子さまはそう言ってまた旅立ちました。




































『 』と呼ばれるその場所に一人立つ存在。


「両儀式」はまた一人になる。


彼女は何処かを見て、そして笑いながらポツリと呟く。





「どうしてみんな此処に来たがるのかしら?此処には何でもあって・・・何も無いのに。・・・でも」





誰かに言うように彼女は語る。





































「私はもしかしたら、此処に無い何かを・・・彼等に求めてるのかしら?・・・・・・まさかね」





































空っぽの彼女が満たされる時は――――――来るのだろうか?







































今回は空の境界の「両儀式」でした。

二人目の型月キャラです。

ぶっちゃけ彼女は神様です。

そんで彼女がどんな風にしゃべるか全然つかめなかった。

書きたかった人物だけど無茶苦茶難しい。

気付いたら手が勝手に踊りだしてこうなってました。

意味不明になった方、不愉快になった方申し訳ない。

これが私の限界だったのだ。

あと話しに出てた諦めの悪い人もいつか出そうと思ってます。

・・・・・・いつか。

それではまた!



[20865] 素敵な巫女さんと一服
Name: 荒井スミス◆735232c5 HOME ID:d86d6c57
Date: 2010/08/18 17:24





どうもー荒井スミスでーす。

今回はタイトル詐欺とかじゃなくあの人です。

それは期待していいです。

ではさっそく始めましょう。

今回は慎重にいかないといけませんし。

では荒井スミス劇場の始まりでございます!

ゆっくりしていってね・・・







































それは王子さまが地球を離れ、自分の星に帰るために星を渡っていた時のことでした。


王子さまは一つの星に来ました。


そこは木で出来た立派な建物でした。


そこに一人の女の子がいました。


赤いリボンを頭に付け、紅白の腋が見える変わった服装の女の子でした。


女の子はズズズっとお茶を飲んでいました。





「こんにちは。此処で何をしてるの?」


「・・・はぁ、また外来人?最近多いわね・・・・・・面倒だからもう退治しようかしら?」





女の子は面倒くさそうに王子さまに言いました。





「どうしたの?」


「別に。参拝客なら歓迎よ?お賽銭はあちらです。無ければお帰り下さい」





女の子はちょっと冷たい感じで言いました。





「オサイセンって・・・・・・何?」


「・・・・・・もういいわよ。そんなのはなっから期待してないから。ええ、ええ、期待してませんとも。
 もしかしたらあるんじゃないかな?とか期待なんてこれっぽっちもしてませんから。・・・・・・してないんだから」





女の子は最後はショボンとしてそう言いました。





「此処で何をしてるの?」


「お茶飲んでまったりしてるのよ。他に何してるように見えるのよ?」


「美味しいの?それ?」


「・・・・・・あげないわよ?久しぶりの上物なんだから」


「いいよ別に。なんか緑で変な味しそうだし」





それを聞いて彼女は凄い形相で王子さまを睨み付けました。





「はぁ!?変な味しそうですって!冗談じゃないわよ!これがどんなに上手いかも知らないくせによくそんなことが言えるわね!
 これを手に入れるのにどんだけ苦労したと思ってんの!あのオンボロ雑貨屋で今か今かと待ち続けた私の苦労!
 そして飲まれる前にそれを奪取した私の労働をなんだと思ってんのよ!このお茶は本当になかなか手に入らない上物!
 飲んだだけで天にも昇る心地にさせてくれるそんな素晴しいお茶なのよ!この味を知らないなんておかしい!間違ってる!
 そんなの人生のほとんどを無意味にして無駄にしてるようなもんよ!」





彼女はそう言って手に持ったそのお茶を熱く語った。


それはまるで、この前会った葉巻について熱く語った髭のオジサンのようだった。





「いいわ!そこまで言うなら一杯だけあんたにご馳走してやるわ!これを飲んでまだそんなことが言えるかしら?
 さあ!この私のお茶を飲んでみなさい!そして上手いと言え!」





そう言って女の子は王子さまにお茶を入れて差し出した。


王子さまはその気迫にのまれそのお茶を飲むことにした。





「い、いただきます」


「・・・・・・・・・・・・」




王子さまが飲むのを彼女はジッと見続けた。





「・・・・・・あ、美味しい」





苦味はありましたが、以外にすっきりとした落ち着く味わいでした。





「ふふふふ、そうでしょうそうでしょう」





彼女は王子さまのその感想に満足そうに頷く。





「ごめんね、変な味しそうとか言って」


「いいのよ。この味が分かれば。一杯しかあげないけど」





彼女はケチなのか気前がいいのか王子さまは悩みました。





「それで?あんたこれからどうするの?」


「ぼくは自分の星に帰るよ」


「あんたも宇宙人だったの?ま、いいか。自分で帰れるの?」


「うん、大丈夫だよ」


「あっそ。私がまた何か面倒なことするわけじゃないようね」


「それじゃ、さようなら」


「はいはい。あんたはまだまだ此処に幻想入りするのは止めときなさい。まだ忘れられてないようだから」





そう言ってその女の子は王子さまを見送った。





































楽園の素敵な巫女さん、博麗 霊夢はまた上物の玉露を啜る。





「ふぅ、この一杯のために生きてる!って感じよね。・・・・・・・・・ん?」





霊夢は何かが自分を見ているのに気付く。







































「―――――――――そこにいるのは誰?」





そう言って彼女は――――――こちらを見てきた。






































「・・・・・・気のせいかしら?紫とも何か違った感じだし・・・まぁ、いいか」





そう言って彼女はまたお茶をのんびりと啜る。


幻想郷は今日もまた、のんびりしている。





































博麗・・・・・・神社の・・・・・・貧乏巫女ォォォォ!紅白腋巫女、博麗 霊夢さんでした!

ハッハッハッハッハッ!異論は認めんよボーイズ&ガールズ!

王子さま危なかったですね~。

一歩間違ったら退治されてましたよ。

いや~今回はいろんな意味で危なかった。

何しろ・・・え?言うな?・・・・・・はい、分かりました。

上司が言うなだそうです。

ちなみに王子さまは・・・・・・え?これもまだ言うな?はいはい。

こっちはまたいつかお話します。

それでは!



[20865] 最後の鴉を支えた女
Name: 荒井スミス◆735232c5 HOME ID:d86d6c57
Date: 2010/08/20 09:05





どうも荒井スミスです。

今回はコジマ汚染の進行した私のフロム脳で書き上げました。

目からコジマ粒子な動画を見て、目からコジマ粒子をチャージしました。

そして言っておく。

フロム脳は厨二病とは完全に別物である。

異論は聞かない。

俺は面倒が嫌いなんだ。

それでは始めます。

荒井スミス劇場へようこそ!

歓迎しよう、盛大にな!







































それは王子さまが地球を離れ、自分の星に帰るために星を渡っていた時のことでした。


王子さまは一つの星に来ました。


何処か乾いた海の風を感じる、寂しい所でした。


そこには女の人が、何処か遠くをジッと見ています。





「こんにちは」





王子さまはそう挨拶します。





「え?ああ、こんにちは。君、何処から来たの?」





そう女の人は言いました。


その声はこの前会った白い着物の女の子によく似ていました。





「此処で何をしてるの?」





王子さまは女の人に尋ねます。





「待ってるの」


「誰を?」


「私のパートナー。今仕事に行って、それが終わって帰ってくるのを待ってるの」


「どんな人なの?」


「強い人よ。みんなのために戦うことが出来るとても強い人。私達のために戦ってくれる、本当に強い人なの」


「そうなんだ」


「ええ、そして――――――誰よりも自由な人」





彼女は微笑みそう言う。


その人のことが羨ましいかのように、笑いながら言いました。





「私と出会う前からその人は自由だった。自由な存在だった。何かに縛られることも、囚われることもない。
 随分昔はあの人のような人がもっといた。その人達はこの世界で自由の象徴みたいな人達だった。
 善にも悪にも囚われない、ただ自分であるために戦った人達。でも時代は変わって、彼等は消えていった。
 あの人はその最後の一人。生きていながら伝説と呼ばれた、最後の鴉」





彼女の話は続く。





「あの人と一緒にいると、私も自由になったように感じるの。もう彼の時代は終わったのかもしれない。
 でもあの人はきっと、そんなの関係ないのでしょうね。
 最後の一人になって、あの人が飛ぶ世界が無くなったとしても、あの人はそんなの関係なく飛び続けると思うの。
 だってあの人は、そんなのちっとも気にしないで飛ぶことが出来る――――――本当に自由な存在だから」





そうして彼女の話は終わった。





「ごめんなさいね、変な話につき合わせて」


「ううん。そんなことないよ」


「そう・・・ありがとう。さ、早く帰りなさい。あなたのことを待ってる人がいるでしょう?」


「分かったよ。じゃあね」





そう言って王子さまはまた旅立っていきました。






































アナトリアの傭兵を支え続ける者。


フィオナ・イェルネフェルトは自身のパートナーの帰りを待つ。


そして――――――





「――――――来た」





彼女の前に、白い閃光の名を冠する鋼の巨人が帰ってきた。


そして巨人は彼女の前に止まり、中から一人の人間が出て来る。


その者こそがこの世界にただ一人残った、最強の(異端者)イレギュラー。







































「お帰りなさい――――――レイヴン」






































レイヴン。


人型の機動兵器、アーマード・コアを駆り、かつて世界を自由に飛び回った傭兵達の古い呼び名。


生きながら既に伝説と化した最強の、世界の(異端者)イレギュラー。


一度翼を奪われても、新たな翼を手に入れ空を飛び続ける最後の鴉。


その称号は、もはやその者以外には存在しない。


その者こそが真の――――――ラスト・レイヴン。






































というわけでフィオナ・イェルネフェルトさんでした。

彼女の格好についてはあまり描写を書きたくなかったから今回このような感じになりました。

出したのは中の人つながりだけです。

だって人によってイメージって違うでしょ?

そしてレイヴンについても同様に注意して書きました。

まず喋らせない、これ大事。

次に性別もあやふやにしてます。

彼とか彼女とか書いてないでしょ?

レイヴンは人によってだいぶ変わりますからね。

下手に書いて「こんなの俺のレイヴンじゃねぇ!」と言われることが無いようにしてみました。

どうだったでしょうか?

フィオナが言ったセリフは私の考えでもあります。

同業者を騙す、金のために働く、暴力をただ振るいたいだけ、最強を求めて戦う、理想のために戦う。

その全てが、レイヴンという存在だと思うのです。

レイヴンで書いてみたいとも思いましたが、このような理由でとりあえず書きませんでした。

あとこれを見てもし感動している人がいたらすみませんがここで衝撃の事実を。

今回レイヴンやってきた仕事は、この少し前の話で出て来た危ない人達を殲滅するものです。

そうですあれです。

アーッ!しようとしたあの人達です。

依頼は上手くいったようで安心しましたwww

それではまた!



[20865] 黒い猫はのんびり過ごす
Name: 荒井スミス◆735232c5 HOME ID:d86d6c57
Date: 2010/08/20 18:43






どうもどうも荒井スミスです。

今回の主役は人間ではありません。

いや、他のも人間かどうか怪しいのもいましたが・・・

別に動物でもいいんじゃない?という感想を見てこれを考えつきました。

それでは荒井スミス劇場始まりで~す!





































それは王子さまが地球を離れ、自分の星に帰るために星を渡っていた時のことでした。


王子さまは一つの星に来ました。


そこには一匹の黒猫がスヤスヤと気持ち良さそうに寝ていました。





「猫さん、猫さんこんにちは」





王子さまはその猫に挨拶しました。


すると猫はあくびをのんきにして言いました。





「何だよウッセェな。オイラは昼寝してんだよ?邪魔スンナよな?」





猫はそう言って二本足で立って背筋を伸ばしボキボキと音を立てました。





「ったく、眠気が覚めちまったじゃねえか」


「ごめんね猫さん」





王子さまは猫?に謝りました。





「ま、いいけどよ。それよりオメェ、オイラを見ても驚かないんだな?」


「どうして?」


「どうしてって・・・、いいかそんなこと」





そう言って猫?は近くにあった煎餅をバリボリと音を立てて食べます。





「食うか?上手いぞ?」


「いただきます」





王子さまも煎餅をバリボリと音を立てて食べます。





「不思議な味のする食べ物だね」


「そうかぁ?オイラは普通だと思うけどな」





そうして一人と一匹?は仲良く縁側でのんびりしました。









































一時間程して、王子さまは猫?に言いました。





「ありがとう猫さん。ぼくそろそろ行くね」


「おう、行け行け。達者でなぁ~」





そうしてまた王子さまは旅立っていきました。






































桜町に住む一匹?の戦闘用サイボーグ。


クロちゃんは今日もまったり過ごす。





「お~いクロや~。また良いもん拾ってきたぞ~」


「薄型のテレビじゃ~また修理頼むぞ~」





クロちゃんの飼い主、ジーサンとバーサンがまた粗大ゴミを拾って来て愛猫にその修理を頼む。


いや、普通どっちもありえないでしょ。


ペットにテレビの修理頼む老夫婦とか、それをこなす猫?とか。





(ウッセェんだよ。今さらそんなこと言うな)





あ、すいません。





(まったく、面倒な・・・お、このパーツ使えそうだな。もーらい)





桜町は今日も平和だったとさ。






































というわけでサイボーグクロちゃんでした!

ぐっるぐるクロちゃん、カッコいい!

ボンボンか・・・懐かしいな・・・

プラモとか、よく作ったっけ。

クロちゃんのアニメ、DVD化されてないんだよな

大人の事情で。

それではまた!



[20865] 夢見る小さな勇者さま
Name: 荒井スミス◆735232c5 HOME ID:d86d6c57
Date: 2010/08/20 18:44






ええ荒井スミスです。

今回の注意。

キャラの喋りが王子さまと酷似しています。

それでどっちが喋ってるか分からなくなるかもしれません。

ご了承下さい。

それでは荒井スミス劇場の始まりっス!

・・・・・・・・・ららららら、ららららら、歌う歌う天子は歌う、ららららら、ららららら。

お母さんといっしょ!おかぁさんといっしょっ!!

オガァァザアアアアアアアァァーーーーン!!!






































それは王子さまが地球を離れ、自分の星に帰るために星を渡っていた時のことでした。


王子さまは一つの星に来ました。


そこは不思議な所でした。


何も無い、何も動かない、止まった世界。


そんな所でした。


一人の男の子が寝ていました。


歳は王子さまと同じぐらいの、綺麗な金髪の男の子でした。





「ねえ起きて?起きてよ?」





王子さまはそう言って男の子を揺さぶります。





「う、ううん・・・?」





男の子は目を擦りながら起きました。





「ねえ、どうして此処で寝てたの?」


「君は・・・どうして此処に来たの」





王子さまの質問に、逆に男の子が質問します。





「ぼくは自分の星に帰る最中なんだ」


「そっか・・・そうなんだ・・・」


「ねえ、どうして此処で寝てたの?」





王子さままた同じ質問をします。





「ぼくはね・・・此処にいなきゃいけないんだ」


「此処に・・・どうして?」


「ぼくはマナ・・・自分の妹を助けてあげられなかったんだ。
 だからせめて、妹がやったことを僕が何とかしようとして、それで今は此処にいるんだ」





男の子はそう答えました。





「その子は何をしたの?」


「いけないこと。みんなに、大勢に迷惑をかけるような、いけないこと。
 でもマナが悪いんじゃない。ぼくがマナを助けられればあんなことにはならなかったんだ。
 だからぼくは此処で罪を償わなきゃいけないんだ」





王子さまの答えに男の子はそう答える。





「ねえ、此処は一体何なの?何も無い、止まってるこの世界は?」


「此処はぼくの力でずっとずっと止まってるんだ。これからもずっと。そうしないといけないから。
 そうして、おおいなる時間を止めてなきゃいけないんだ」


「一人で寂しくないの?」




王子さまはそう男の尋ねます。





「大丈夫、寂しくないよ。此処でぼくはみんなと同じになるんだ。ぼくだったり、マナだったり、カイムだったりドラゴンだったり、
 女神だったり、レオナールやアーダやアリオーシュやヴェルドレだったり・・・
 みんなになって世界を見ているんだ。寂しくないよ。それに――――――」


「それに?」




男の子は明るい笑顔でこう答えました。





































「――――――ぼくは勇者さまだからね!みんなを守らなきゃ!」






































そう男の子は言いました。





「それじゃそろそろぼくはまた寝るね」


「ごめんね起こしちゃって」


「いいよ。久しぶりに話が出来て良かったよ」


「ぼくもそろそろ行くね。ぼくのこと待ってるヒトがいるから」


「そのヒトのこと、守ってあげてね。ぼくは出来なかったから。絶対だよ?」


「うん、約束する」


「ありがとう。それじゃあね」


「それじゃあね」





王子さまはこうしてまた旅立って行きました。







































止まった時の中で永遠に過ごす運命を背負った小さな男の子。


セエレはまた深い眠りにつきます。


彼はこれからもずっと夢を見ます。


ずっとずっと、夢を見続けます。


ずっとずっと――――――ずぅっと。








































・・・・・・っは!私は一体・・・?

というわけでドラッグ・オン・ドラグーンのセエレでした!

ドラッグ・オン・ドラグーン・・・あのトラウマか・・・

あんなに壊れて素晴しい作品はなかなかないと思います。

2の真の主人公はやはりカイム!異論は認めん!

カイムとアンヘルだけのために2は存在するのだ!

それにしてもよかった。

え?何がですって?

人妻とショタコンに出会わなかったことがです!

あったら二つの意味で食べられかねんからなwww

・・・・・・英霊の座なんて書いてんだから、いつか出してみようかな、あのキャラ。

それでは!

・・・・・・フリアエッフリアエッフリアエッフリアエッフリアエフリッアエフリアッエッエフリッアッエッフッリアッエフリフリフリ・・



[20865] 大魔王が望んだ青空
Name: 荒井スミス◆735232c5 HOME ID:d86d6c57
Date: 2010/08/21 17:23






どうも皆様、荒井スミスです。

今回はあの偉大なあの御方の登場です。

緊張しました。

あの御方を上手く書けるかが不安でした。

しかしなんとか完成しました。

それでは始めましょう。

荒井スミス劇場を。







































それは王子さまが地球を離れ、自分の星に帰るために星を渡っていた時のことでした。


王子さまは一つの星に来ました。


その星の空はとても綺麗でした。


何処までも続く青い空とゆっくりと旅する白い雲。


気持ち良い風が吹く天気でした。


王子さまは一人の老人を見つけます。


額に目があり、頭に二本の角のある老人でした。


威厳のある人でした。


その姿はまさに王様といった風格を漂わせる立派な姿でした。


随分前にあった王様とは全然違いました。


その人はただ笑って青空を眺めていました。





「こんにちは」





王子さまその老人、いえ王様に話しかけました。





「ほう、此処に人の子が来るとは。この余にも予想が付かなんだわ」





王子さまを見て王様は笑って答えます。


王子さまが予想したとおり、とても威厳のある声でした。





「此処で何をしているの?」


「この空をな・・・眺めていたのよ」





王子さまの質問に王様はそう答えます。





「空を見ていたの?」


「そうだ・・・綺麗な空であろう?」





そう言って王様はまた空を見ます。


王子さまもつられて空を見ます。


王様の言うとおり、目の前の空はとても綺麗でした。


二人は並んで一緒に空を見ます。





「あれは、余がまだまだ若かった頃の話だ」





唐突に王様は話を始めます。





「余が始めて見た空も、このような綺麗な青空だった。一目見て余は心を奪われたわ。
 光輝くあの太陽に余は、そう、一目惚れしたのだよ。体を拭き抜ける優しい風に心癒されたのだ。何処までも心地良かった」





王様は目を瞑り両手を広げ、その体一杯に風を感じます。





「そう、この風だ。命を感じる、優しい風。体を優しく照らすこの陽光の輝き。
 ――――――まるで母に抱かれているようだ。そうは思わんか?」


「――――――うん、そうだね」





王子さまも王様の真似をして風と光を浴びてそう感じました。





「そうか・・・それはよかった」





王様は静かに微笑みました。





「余の生まれた世界は、このように優しいものではなかった。
 青空なんてものは存在しない、光り輝く太陽もなく、吹く風に命はなく、ただ死を運んでくるだけの枯れたものだった」





王様は悲しそうに話します。





「だからといって余は余の世界が嫌いなのではない。誰もが明日を生きようとするために強くあろうとした。
 そこに生きる命は強く輝いていた。そう考えればまさに素晴しい世界なのだろう。――――――しかし」


「しかし?」


「そのような世界に生まれたからだろうか。だからこそ余は、この世界が輝いて見えたのだろう。
 余の世界には無い輝きを見たから、かもしれん。――――――羨ましかった、この世界が。
 この世界に生きる命が堪らなく羨ましかったのだ。余は思った。教えたかった。こんなにも素晴しい世界があることを。
 こんなにも光輝く世界があることを、余の世界の者達に教えたかった」





そう語る王様の顔はとても真剣なものだった。





「人間とは、まことに贅沢で無知なものよ。どれだけ自分達が恵まれているかが真に理解しておらん。
 実に、哀れだ。奴等はこの世界の素晴しさを、本当に感じることが出来ないのだから。ああ、実に哀れだ」





王様はそう自嘲気味に笑う。





「だったらこの世界、その素晴しさを感じることの出来る余が手に入れても構わんだろう?
 余の世界に、この世界の輝きをくれてやっても構わんだろう?そして皆に余と同じように感じさせるのだ。この世界の輝きを」





そうして王様の話は終わりました。





「さて、人の子よ。そろそろあるべき所に行くがいい。もうすぐ余の側近が来る。見つかると厄介だろうからな」


「うん、ありがとう王様!お話聞かせてくれてありがとう!」


「ふふふ、なに、構わんさ。ではな、人の子よ」





そうして王子さまは王様の下を離れ、旅立って行きました。






































魔界の神にして偉大なる王。


大魔王バーンはまた空を見上げる。


そこに一人の人物が現れる。





「此処にいましたか・・・バーン様」


「ミストバーン、やはりお前か」





バーンはそう自分の忠実な側近に言う。





「また、空を?」


「そうだ。今日はまた、一段と素晴しい青空であろう?」


「――――――はい、まことに」





先ほどのバーンと同じようにして、ミストバーンも同意する。





(あの子供、なかなかに面白い。あれは余とはまた別の強大な存在によって守護されている。
 この余の前に来られたのもその加護があってこそ、か。ならば余も、あの子供の無事でも祈ってみるかな?)


「バーン様、如何なされました?そのようにお笑いになって」


「なに、なんでもないさ」





バーンは自らの手をそっと空に掲げ、その手を太陽に重ねる。







































「あの太陽、あの空、この世界・・・必ず手に入れるぞ、ミストバーン」


「何処までもお供いたします。偉大なる大魔王、バーン様」







































――――――バーンは掲げたその手を硬く握り閉める。


――――――あの太陽を必ず手に入れてみせると。


――――――余は大魔王バーン也。


――――――その名に賭けてと、その心に彼は誓った。








































というわけでダイの大冒険の大魔王バーン様でした。

あの御方のカリスマは上手く表現出来ていたでしょうか?

実はバーン様のあのセリフには元ネタがあります。

ゼルダの伝説、風のタクトの最後でリンクに語った魔王ガノンドロフのセリフです。

ガノンドロフも好きでしたのでついつい。

大魔王と魔王のセリフだから違和感も無いかなと考えて書いてみました。

もし王子さまと大魔王が二人並んで空を見ている姿が皆様に見えたのなら、私としてはそれだけで嬉しいです。

そしてバーン様も仰っておられましたが、王子さまはこれまであった方々に守護されています。

だからどんなに危ない世界でも王子さまは安全に旅をすることが出来るのです。

そしてそれに気付くバーン様はさすがとしか言いようがありません。

それではまた!



[20865] マ ダ オ
Name: 荒井スミス◆735232c5 HOME ID:d86d6c57
Date: 2010/08/24 16:03






どうも荒井です。

私はスミスです。

今回も壊れてます。

私も壊れてます。

でもいいと思います。

では荒井スミス劇場始まりです。




































それは王子さまが地球を離れ、自分の星に帰るために星を渡っていた時のことでした。


王子さまは一つの星に来ました。


そこには公園のベンチで寂しくお酒を飲んでいるオジサンがいました。


グラサンを掛けたオジサンでした。


オジサンの周りにはたくさんのお酒の空き瓶が転がっていました。





「此処で何をしてるの?」


「・・・飲んでいるのさ」





オジサンはそう答えます。





「何故飲むの?」


「忘れるためさ。恥ずかしいことを忘れるために」


「何が恥ずかしいの?」


「こんな真昼間から酒を飲んでることだよチクショーーーー!!」





オジサンはグラサンから大量のお酒という涙を流しました。





「そうなんだ。ぼくがだいぶ前に会った人も同じようなことを言ってたよ」


「ふ、そうかい。ま、でも俺の方がもっと不幸だろうな。それだけは並みの奴には負けない自信があるんだ。へ、へへへへ」





オジサンはそう乾いた笑いを浮かべました。





「昔はよ、俺だってバリバリ仕事してよぉ。同期の中じゃ一番の出世頭だったんだ。
 それがよ、一時のテンションに身を任せたの死の舞踏の始まりだったんだ。俺は仕事をクビになっちまった。
 女房も愛想つかして実家に帰っちまった。まあ、これはまだまだ序の口さ。
 仕事を何度も何度も探したよ。でもよ駄目だった。原因は大体このグラサンさ。仕事中に掛けるなだとさ。
 ふざけんじゃねえってんだ!これはな、体の一部なんだよ!俺というキャラクターのチャームポイントなんだよ!魂なんだよ!
 ああもういいよ認めるよ!これが俺の本体だよ!本体のグラサンなんだよ!さんざん言われてきたけどな、もう認めてやるよ!
 こっちの体はただのグラサン掛け機だよ!だからもうグラサン付けててもいいじゃねえか!」


「オジサン・・・」





王子さまはオジサンが可哀想な生き物に思えてきました。





「でも仕事が見つかった時もあったんだ。やっとこれでマダオという称号から開放されると何度も思ったさ!
 でも駄目だった!駄目だったんだよ!何度も何度も頑張ったさ!時にはグラサンだって外したさ!
 それなのに、変な連中のせいで長続きした例なんてまったく無かったんだ!何だよあいつ等、俺に恨みでもあんのか!
 あいつ等に関わって死に掛けたことだってあったんだ!一体何したってんだよ!」


「・・・・・・・・・・・・」





王子さまの哀れみの目線はまだ続きます。





「だがよ、本当の地獄は別の所にあったんだ。俺の中の人が演じるキャラクター達がよ、
 俺が現れてからみんなマダオ呼ばわりされるようになったんだ。自分は何で生まれちまったんだって何度も呪ったさ!
 俺のさ、他のキャラはマジでダンディなキャラが多かったんだよ。秘密組織の司令官だったりさ、二刀流の魔法剣士とかさ、
 マフィアの殺し屋とか、企業のオペレーターとか、死神の隊長とかそんなカッコいいキャラがたくさんいるんだよ!
 しかも最近じゃライダーのベルトにだってなったんだぞ!凄いだろうがよ!」


「・・・・・・・・・・・・」





王子さまはオジサンが何を言ってるのか分かりませんでした。





「でもさ!言われるんだよ!マダオって!ニコニコで俺の中の人が演じるキャラが出たら、大抵マダオマダオって書き込まれるんだよ!
 止めてくれよ!マダオは俺であって他の奴等じゃないだろ!仮にマダオだとしても、マジでダンディなオヤジなんだよ!
 どうして・・・どうしてみんな分かってくれないんだ!」


「・・・・・・・・・・・・」





王子さまはオジ、ゲフン、もといマダオを悲しそうに見続けます。





「夢の中でさ、他のキャラが出て来て言うんだよ。「どうして俺達がマダオなんて呼ばれなきゃいけないんだ!」ってよ。
 そして「お前のせいだ!お前さえいなけりゃ!」ってみんな俺のこと責めるんだよ!俺だって・・・俺だってな!」


「オジサン・・・」





しかしマダオはグラサンから滲み出た汚れた汁を拭き取り、汚い笑みを浮かべる。





「はぁ・・・すまねえなボウズ。嫌な愚痴聞かせちまってよ。だが思うんだよ。どんなに泥被って、無様に這い蹲ってもよ。
 諦めないで前に進んでりゃ、いつか報われるんじゃねえかってよ。お前もそう思うだろ?」





そうマダオはほざいて、王子さまにニコっと微笑みやがった。




「それじゃオジサン。さようなら」


「え?ちょっとボウズ?っていうか坊っちゃん?何で無視するの!?ここはさ、前会った奴等みたいに暖かい言葉とか言う所じゃない!?
 なんで無視して行くわけ!?これってなんか最後は暖かい感じで終わるようなシリーズじゃないのかよ!?
 坊っちゃん!?っていうか王子さま!?待って!待ってくれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」





こうして王子さまはまた旅立って行きました。





































「どうしてだよ・・・何なんだよ・・・何でこうなったんだよ・・・」





長谷川 泰三ことマダオは絶望の底に沈んで逝きましたとさ。


めでたしめでたし。





「めでたくねえよ!何なんだよさっきからお前!途中からナレーションが相当酷くなったじゃねえか!
 何で途中のオジサンからマダオになってんだよ!滲み出た汚れた汁って何だよ!汚い笑みって何だよ!なに散々叩いてんだよ!」





うっせぇんだよマダオ、こっち話しかけてんじゃねえよ。


変な電波でも受信したんですかコノヤロー。





「電波はお前だろうがぁぁぁ!お前散々電波で書いてるって言ってたじゃねぇか!」





貴様と私達を一緒にせんでくれんかねマダオ君。


大体救いが無いのは君のデフォルトだろう?


あ、そういえばあの救いの無いお話の団長もやってたっけ?じゃあもうしょうがない。


どう足掻いても絶望なんだよ。





「俺に救いを与える気は無いのかぁぁぁぁぁぁ!」





だってこれギャグだよ?


スペランカー帝王とか打ち切り勇者とかゲイと同じ扱いなんだよ?


救いなんてどう与えりゃいいんだよ?





「何かあるだろう!何でもいいんだよ!宝くじ当たったとか、パチンコ当たったとか、アイスの当たりが出たとか!
 そんな小さな幸せでもいいんだよ!」




救いの規模がドンドン小さくなってるぞ君。


じゃあ、えっと・・・笑えばいいと思うよ?





「エヴァネタに走んじゃねえよ!つーかお前さっき汚い笑みとか言ってたじゃないか!」





じゃあ楽にしてやろうかいっそのこと?


傭兵と正義の味方どっちがいい?





「殺すって意味かこのヤロォォォォ!しかも無駄に豪華なメンバー出しやがって!ふざけんな!」





問題無い。





「それ俺の中の人のネタのセリフだろうがぁぁぁ!そんなに俺が嫌いかお前ぇぇぇぇ!」


「お巡りさんあの人です。さっきから一人で怒鳴り散らしてるの」


「ちょっとオジサン?駄目でしょうこんな真昼間っから飲んでちゃ。ちょっとこっち来てくれる?」


「え、ちょ、何時の間に!?まさかお前の差し金か!」





ん~?聞こえんな~?





「てっめぇぇぇぇぇ!」


「ほらほらオジサン大人しくしなさいよ」


「俺は何もしてないよ!何もしてないんだよ!」


「悪い人はみぃんなそう言うんだよ。さ、行こうか?」


「ちょ、待って!待ってぇぇぇぇぇぇ!」





・・・強く生きろ、長谷川 泰三。


お前ならそれが出来るだろう?


どれだけさげずまれ、罵られ、踏みつけられても立ち上がってみせろ。


そうする度に、お前はまた強くなるんだ。





「今更いい感じにしめてんじゃねぇぇぇぇぇぇぇぇぇ・・・・・・」




































銀魂の長谷川 泰三さんでした。

以上です。

良い子は決して真似しないで下さい。

それでは!



[20865] 高みで待つ裏切り者
Name: 荒井スミス◆735232c5 HOME ID:d86d6c57
Date: 2010/08/25 17:59




どうも荒井です。

今回は私の中の神作品の人物に登場してもらいました。

私はこの作品に出会えて本当によかった。

それでは荒井スミス劇場の始まりです。







































それは王子さまが地球を離れ、自分の星に帰るために星を渡っていた時のことでした。


王子さまは一つの星に来ました。


そこはとても高い所で雲が下に見えました。


そこに白いスーツのオジサンが立って下を眺めていました。





「こんにちは」


「・・・ああ、こんにちは坊主」





オジサンは元気無く答えました。





「此処で何しているの?」


「待っているのさ」


「誰を?」





オジサンは下を見ながら言いました。





「昔の・・・家族をな」


「家族?」


「ああ、昔俺が裏切った・・・ファミリーだ」





オジサンは寂しそうにそう答えました。





「どうして裏切ったの?」


「・・・俺はな坊主、此処に来たかったんだ。此処まで上り詰めて来た。此処でなら好きなように奪い、好きなように与えることが出来る。
 何だって自由なんだ。俺はあいつと一緒に此処に来たかった。苦楽を共にし、生き抜いてきたあいつと一緒にな」





その誰かを語るオジサンの顔は楽しくもあり悲しくもあった。





「だがあいつは俺じゃなくビックダディを選んだ。俺とではなく・・・そう思った。だから裏切る前に俺が裏切ったのさ。
 今思えば本当に馬鹿なことをしたもんだ。若かった、あまりに若すぎたのさ。
 自分の過ちに気付いた時は何もかも遅かった。どれだけ悔やんでも悔やみきれない。
 だからかな。俺は此処まで我武者羅に生きてきた。そのせいで随分と大事なもんを色々落っことしちまったがな。
 まあ自分の選んだ道だ。もう後悔なんてしないがな。だが最後に俺はあいつと会わないといけない」


「どうして?」


「けじめってやつさ坊主。今までしてきた罪をあいつに裁いてもらうのさ。
 何もかも無くした俺に出来る最後のことだ。この仁義だけは通さなくちゃいけない。それが俺達の掟なのさ」





オジサンは王子さまの方を向く。





「坊主、お前に守りたいものはあるか?」


「守りたいもの?」


「そうだ。何でもいい。何かあるか?」


「うん、あるよ」


「そうか・・・だったら覚えておけ坊主。守るということは裏切らないということだ。
 俺には出来なかったがな。だからこそ坊主、お前は俺みたいにはなるなよ。いいな?」


「分かったよオジサン」


「・・・・・・ありがとうよ坊主」





オジサンはそう言って、大きくゴツゴツした暖かい手で王子さまを撫でました。





「さあ行け坊主。おっかないのが来る前にな」


「さようならオジサン」


「あばよ坊主・・・・・・もう会うこともないだろうがな」





そう言って王子さまは旅立って行きました。






































タワーと呼ばれるその場所の頂上。


ミレニオンのボス、ハリー・マクドゥエルは親友ブランドン・ヒートを待つ。


今はビヨンド・ザ・グレイヴと呼ばれる死神の化身を待っていた。





「何処で間違ったのかな・・・俺達は・・・」





一人黄昏る中、一人の男が彼の前に現れる。





































「――――――よう、ブランドン」




一発の銃声が響き渡る。





































GUNGRAVEのハリー・マクドゥエルでした。

タワーのシーンはゲームのラストから。

そして話はアニメから少し持ってきました。

全ての登場人物が魅力溢れる作品でした。

泣きました。

感動しました。

そして全てをぶっ壊しました。

そういうゲームでしたからねGUNGRAVEは。

それでは!



[20865] 最速の一時
Name: 荒井スミス◆735232c5 HOME ID:d86d6c57
Date: 2010/08/26 17:10






どうも・・・荒井・・・スミス・・・です。

書くのが・・・大変だった・・・です。

電波を・・・聞き取るのが・・・こんなにも・・・きつかったなんて。

あまりに速過ぎて・・・大変だった。

それでは・・・荒井スミス劇場・・・はじ、ま・・・ぐふ・・・





































それは王子さまが地球を離れ、自分の星に帰るために星を渡っていた時のことでした。


王子さまは一つの星に来ました。


その星では何処かで大きな音が何度も何度も響きました。


王子さまはその音のする方を見ました。


空で何かがとても激しくぶつかり合っているようです。


王子さまはあることに気付きました。


そのぶつかり合いを見守っている存在がいることに。


その人はビーチパラソルを立てて椅子にのんびりと座ってそれを眺めていました。





「こんにちは」





王子さまはその男の人に挨拶をしました。





「よお、少年。こんにちは。挨拶がちゃんと出来るなんて偉いじゃないか。あいつ等にも見習わせたいよまったく」





男の人はそう挨拶を返しました。





「此処で何をしてるの」


「なぁに、あの馬鹿共の喧嘩を見物してるのさ」


「止めなくていいの?」


「男の喧嘩だ。止めるのは野暮ってもんさ」


「そうなの?」





男の人は一息吐いて言いました。





「いいか少年。俺はこう思うんだ。人間の人生は短すぎる長いと思って油断しているとすぐに終わってしまう
 モタモタしてたらやりたいことなんて何も出来ないだから俺は何事も最速のスピード第一に考え行動する
 だが会話というのは実に面倒かつ難しい一つの言葉を選ぶのにも時間が掛かって無駄な時間が出来てしまう
 だが拳と拳で語り合えば言葉なんて一々選ばなくて済むし思いを素直に正直に伝えることが出来る
 だが悲しいかなこれは一部の人間にしか通用しない会話であり誰もが出来るわけじゃないのが問題だ
 そしてこれが成立するのはお互い認め合った存在でしか通用しない物凄く高度なコミュニケーションなのだよ
 そしてあいつ等は今その会話の真っ最中であり俺はそれを邪魔しないようにこうして見守ってるわけなの、だ!」





男の人はそう一気に話して満足そうに頷く。


王子さまはそのあまりの速さにただただ驚きました。




「あそこにいるのはな少年。一人は俺の同僚で一人は俺の弟分だ。よくやっちゃいるがまだまだ俺ほどじゃないな」


「あなたはもっと凄いの?」





男は自慢げに言った。







































「当たり前さ。なにせ俺は――――――世界を縮める男だからな」







































男はそう胸を張って誇らしげにそう言った。





「そうなんだ凄いね」


「当然!さて少年。お前はこんな所で何をしているんだ?」


「僕は自分の居場所に帰る最中なんだ」


「何!?だったらモタモタしてないですぐに出発だ!時間は決して待ってなんかくれないぞ!」


「うん分かったよそれじゃね!」


「おう!気を付けて行けよ少年!」





王子さまはそう言って旅立って行きました。






































最速の男、ストレイト・クーガーはカズマと劉鳳の戦いを見守る。





「カズマぁ、お前は限界を超えちまったんだなぁ。だったら進め、徹底的になぁ・・・
 劉鳳ぉ、少しぐらい時間が出来たら、戻ってやれよ、水守さんの、ところへ・・・」





そしてクーガーは暫しの眠りに入った。


最速の一時を満喫しながら。







































この世の理はすなわち速さだと思いませんか?

物事を早く成し遂げればその分時間が有効につかえます。

遅いことなら誰でも出来る!

二十年かければ馬鹿でも傑作小説が書ける!

有能なのは月刊漫画家より週刊漫画家!

週刊よりも日刊です!

つまり速さこそ有能なのだ!

文化の基本法則ぅ!

そして俺の持論ですぅ~!

あぁ・・・2分20秒・・・また2秒、世界を縮めた。

・・・という感じで今までやってきましたけどさすがに・・・きつい。

文化的二枚目な兄貴ストレイト・クーガーさんでした。

兄貴のセリフを聞き取るのに、何度リピートしたこと、か。

こんな、セリフで・・・よかったかな・・・みんな・・・

・・・兄貴、俺、ちょっとだけ休んでも・・・いい・・・よ・・・ね・・・ガク。

それ・・・では・・・



[20865] 全宇宙統一理論の完成を夢見て
Name: 荒井スミス◆735232c5 HOME ID:d86d6c57
Date: 2010/08/27 19:25






えー荒井スミスです。

今回は随分昔の作品のキャラが出て来ます。

いえね、今でも面白い作品なんですけどね。

さすがに最近じゃ知られてないかなと思うんですよね。

まあ、いいや♪

それでは荒井スミス劇場の始まりです!






































それは王子さまが地球を離れ、自分の星に帰るために星を渡っていた時のことでした。


王子さまは一つの星に来ました。


そこは冷たい空気の漂う暗い場所だった。


そこにはマントを羽織った眼鏡の男の人がいました。


男の人は王子さまに気が付きました。





「ほう、これはこれは・・・この双蛇のセキュリティーに探知されずに此処まで来るとは。いやはや実に興味深い」





男の人は面白そうに王子さまをしげしげと見ます。





「こんにちは」


「これはどうもご丁寧に。ようこそ我が船、双蛇へ。歓迎しよう小さな客人よ」





男の人はうやうやしく頭を下げる。





「此処で何をしているの?」


「私はこの船と共に旅をして知識を蓄え、真理の追究に勤しんでいるのだよ」


「此処って船の中なの?」


「その通りだ。この船の名は双蛇。この私とプロフェッサー鷲羽の手によって生み出された戦艦だよ」





彼は大げさに腕を広げてこの船を自慢する。





「この双蛇は知識の宝庫だ。これからも多くの知識を蓄え、そしてその知識を手にする資格のある者には誰にでもそれを分け与える。
 此処は真の学問の徒の楽園ともいうべき場所なのだ」


「それじゃ僕でも勉強出来るのかな?」


「然り。君が学びたいという心があるのなら、私はいつでも歓迎しよう。
 君のような若い、そして知識を求めるものにこそこの双蛇は存在していると言っても過言では、ない。
 さて客人よ。質問をしてもよろしいかな?」





王子さまに男は質問をしてきた。





「何ですか?」


「君は、この双蛇にどうやって、いやどうして来たのかな?一つ、この私に聞かせてはもらえんだろうか?」


「僕はね、自分の星に帰る途中なんだ。此処にはその帰る最中に来たんだ」


「・・・システムに問題は無かった。先頃チャックを終えたばかりだ。ではシステムに穴が?いやそんなはずは無い。
 あったとしてもすぐに対応出来るのがこの船に組み込んだシステムだ。
 ということは、この少年が何か特別な力を持っている・・・なるほどそれなら納得がいく。
 確か九羅密家の者にそのような力を持った者がいたはず。この少年もそれと同等の力を・・・?」


「どうかしたんですか?」





ブツブツと考え込んでいる男に王子さまは話しかけます。





「うむ?これは失礼。少々考え込んでしまった。客人を前にしてこの失態。いやはや科学者の悪い癖だ。誠に申し訳ない」


「ううん。別に気にしてないよ?」


「それはありがたい。さて少年。一つ君に頼みがあるのだが良いだろうか?」


「なあに?」





王子さまは男の頼みが何かを聞きます。





「君のアストラル体の情報をもらえないだろうか?」


「アストラル・・・何それ?」


「分りやすく言うならそう・・・君の体がどういう風に出来ているのかを調べてみたいのだよ。
 君のような事例は実に珍しい。是非ともデータを取らせて貰いたいのだが・・・いかがかな?」


「すぐに済む?」


「もちろんだとも。そんなに手間は取らせんよ。危害を加えないのも、保障しよう」


「分かった。いいよ」


「協力、感謝する。――――――それでは」





男が手をかざすと王子さまの周りに光の輪が現れました。





「うわ!何これ!?」


「怯えることはない。ジッとしていればすぐに済む」


「うん、分かった。・・・・・・・・・・・・」





王子さまは言われたとおりにジッとしていました。





「・・・・・・・・・・・・解析完了。もう終わったぞ、少年」





男がそう言うと光の輪もスッと消えてしまいました。





「さて結果は・・・・・・ほう!これはなんとも・・・」


「どうしたの?」


「君は実に面白い存在だ。因子・・・とでもいうのか。君のそれは実に興味深いものだった。
 今まで何か君の周りで変わった出来事はなかっただろうか?


「此処に来るまでいろんな人達に会ったことくらいかな?」


「例えばどんな?」


「えっとたくさんの人に会ってきたからな・・・角の生えた王様と紅白の脇の開いた服の女の子とバンダナに眼帯に髭のオジサン。
 それからカギ爪の優しそうなオジサンに剣の世界にいたお兄さんに顔に蝋を付けたお姉さんに真っ黒な人。
 あとはちょっと変わったお姉さんと綺麗な金の髪の男の子と黒髪の女の子に会ったよ」


「・・・・・・本当に色々な者に出会ったのだな。では私はどんな人物に見える?参考までに聞かせてもらえんかね?」


「眼鏡の学者さん?」


「そのままかね・・・まあいい。おかげで面白いデータが取れた。感謝するぞ少年。さて、君はこれからどうするのだね?」


「僕は自分の星に帰るよ。待ってる人もいるしね」


「そうか・・・では少年よ。君の旅の無事を祈っているぞ」


「ありがとう。それじゃさようなら」




そう言って王子さまは旅立って行きました。






































「このようなデータは見たことが無い。ふふふふ・・・実に面白い」



現在の双蛇の主にして自称宇宙一の天才科学者、白眉 鷲羽のかつての助手であった男。


神我人は満足そうに目の前のデータを眺めていた。


そんな中、彼に近づく者がいた。





「おい神我人。頼まれた遺跡の回収終わったぞ・・・・・・どうした?ニヤニヤ笑いやがって、気持ち悪い」


「帰ったか魎呼。なに面白い客人が来たものでね」


「こんな辛気臭ぇ所に客?どんな物好きだそいつ?」


「・・・・・・まあいい。さて魎呼。帰って来てすぐだが次に行ってもらいたい所がある」


「またかよ。最近つまんない仕事ばかりじゃないか。面白いんだろうなそれ?」


「次にお前が向かうのは――――――樹雷だ。狙いは皇家の樹の始祖、津名魅だ」





魎呼はそれを聞いて獰猛な笑みを浮かべる。





「アハハハハハハハ!いいじゃないか!お前にしちゃ面白い仕事を寄越すじゃないか!――――――いいぜ。やってやろうじゃないか!
 準備が出来次第にすぐに出発してやるよ!アハハハハハハハ!」





魎呼は子供のように楽しそうな笑い声を上げて神我人の下から去った。





「ふふふふふふ。待っていろ始祖津名魅。必ずや我が手に!そして我が悲願、全宇宙統一理論の完成の礎にしてくれるわ!
 ふふふふ、ハハハハハハ、ハーーーハッハッハッハッハッハッハッハッ!」






































運命の歯車が、また一つ動き出した







































つうわけで天地無用! 魎皇鬼から神我人さんでした!

若本ボイスの素敵な悪役の一人がこの方です。

彼のあのセリフ回しは上手く再現出来たでしょうか?

天地無用! は本当大好きで梶島版、長谷川版、ねぎし版に奥田版。

劇場版に新・天地にGXPと色々と見ましたね~。

ただ異世界の聖機師物語はまだよく見てないし、デュアル!の方も見てないんですよね。

今度色々と行脚して探してみようかな?

天地でクロスでも書いて天地勢にtueeeeeとかさせたいですねwww

あの作品のキャラ、冗談抜きで無茶苦茶強いからな・・・

それでは!



[20865] 神父様の楽園
Name: 荒井スミス◆735232c5 HOME ID:d86d6c57
Date: 2010/08/29 14:48






どうも荒井スミスです。

今回の人物もこれまたヤバイ人です。

本当にヤバイです。

よく書けたもんだと自分でも呆れています。

それでは荒井スミス劇場の始まりです。







































それは王子さまが地球を離れ、自分の星に帰るために星を渡っていた時のことでした。


王子さまは一つの星に来ました。


そこには立派な建物が建っていました。


そしてその建物の最上部には十字架が綺麗に立っていました。


その建物の庭で一人の男の人がいました。


修道服を身に纏い、左頬に傷のある顔に眼鏡を掛けた神父さまがいました。





「こんにちは神父様」


「おやおやこんにちは」





神父様は優しく微笑みながら挨拶をした。


その声はこの前あった学者さんと瓜二つだった。





「神父様、此処は何の建物なの?」


「此処は、孤児院でしてね。君ぐらいの親のいない子達が此処に住んでいるんだよ」


「へぇ、そうなんだ」


「そして私は、此処に住んでる子達の世話をしているのですよ」


「凄いんだね神父様」


「ありがとうございます」





そう言って神父様は礼儀正しくお辞儀をした。





「しかし子供達の相手は疲れる。元気が溢れているのはいいが、溢れすぎて喧嘩をして暴力を振るってしまうこともある。
 暴力を振るって良いのは悪魔共と異教徒共だけだといつも言っているのですが、なかなか上手くいかないものです」


「暴力は振るっちゃいけないんじゃないの?」


「ふふふふ、君は優しいのですね。どうかそのまま大きくなってください」





そう言って神父様は王子さまの頭を撫でる。





「この世界には、この神の創りし世界を壊そうとする悪魔共がうようよといます。そいつ等を退治するのも私の仕事なんです」


「なんだか大変そうだね」


「ええ、ですが」





神父様は遠くで遊ぶ子供達を見る。





「此処に子供達の住む世界。これを守るために私は戦っているのですよ。此処に帰って来る度にそう実感します」





神父様はそう笑いながら言った。





「それじゃ僕も早く帰ってあげて、待ってる人を守らなくちゃ」


「ええ、ええそうしてください。きっとそれが今の君の使命なのでしょう」


「それじゃ神父様さようなら」







































「君に神の加護がありますように。――――――AMEN」





そうして王子さまはまた旅立っていきました。







































法王庁特務局第13課、通称イスカリオテ機関。

「聖堂騎士」「銃剣」「天使の塵」「殺し屋」「首切り判事」「リジェネレーター」の異名を持つヴァチカンの最高戦力。

アレクサンド・アンデルセンは子供達を優しく見守る。

この楽園を守っていきたい。

そう心に誓いながら。





「ふふふ、皆元気に遊んで・・・む?いかん。コラーーッ二人ともやめなさ~~~いッ」





アンデルセンは子供達の喧嘩を止める仲裁に入っていった。







































HELLSINGのアレクサンド・アンデルセン神父様でした!

若本ボイスの渋い神父様です!

そしてこの作品の二人目・・・三人目?の若本キャラです。

残り二人は誰ですって?

前回の学者の他にチラッと出ている人がいます。

気になる方は読み返して調べてみてください。

それでは!



[20865] その思い出は記憶の彼方
Name: 荒井スミス◆735232c5 HOME ID:d86d6c57
Date: 2010/10/09 17:42





今復活の荒井スミスッ!此処に参上ッ!

いやぁ、こっちは久しぶりに書くなぁ。

なんかこう、故郷に帰ってきたみたいな感じだな!

今回もまあ、カオスな話を書かせていただきましたともさッ!

それでは荒井スミス劇場の始まりッス!





































それは王子さまが地球を離れ、自分の星に帰るために星を渡っていた時のことでした。

王子さまは一つの星に来ました。

そこは小さな公園でした。

公園の真ん中にはねじれた小山があり、そこには一人の子供がいました。



「こんにちは」

「あれ?こんにちは」



その子は王子さまと同じくらいの歳の子供でした。

その子は綺麗な顔立ちをしており、王子さまを見て優しく微笑んで挨拶をしました。



「此処で何をしてるの?」

「この子と一緒に遊んでたんだ」



そう言ってその子は王子さまにあるものを見せました。

それは、アルマジロの子供でした。



「へぇ、可愛いね。触ってもいい?」

「うん!」



そう言われて王子さまは、そのアルマジロの子供の頭を撫でました。

撫でられたその子は目を細めて気持ち良さそうな表情になります。



「どう?ゴツゴツしてて気持ちいでしょ?」

「ほんとだね」

「へへへ・・・よかったぁ」


その子は王子さまのその言葉に我が事のように喜びました。



「この子はこの間やっと飼うことが出来たんだ。
 お父さんとお母さんがね、テストで100点取れたら飼ってもいいって言ってくれたんだ。
 それで頑張って勉強して、それで100点取って飼うことになったんだ!」

「そうなんだ」

「うん!この子は一番の友達なんだ!」



そう言ってその子はアルマジロの子供を抱き上げて優しく撫でます。

撫でられたアルマジロの子供は、とても嬉しそうな表情を浮かべます。

それを見ていて、王子さまは思いました。

あの時会った狐を飼いならしたら、きっとこんな関係になったんじゃないかと。



「僕、そろそろ行くね」

「もう行っちゃうの?」

「僕の事、待ってるヒトがいるから」

「そうなんだ。それじゃ早く行ってあげなくちゃね」

「うん、それじゃあね」

「ばいばーい」



そうして二人は別れ、王子さまは旅立って行きました。






































螺旋を模した山の上で、子供がペットのアルマジロの子と遊んでいた時でした。

一人の女性が彼に近付いてきました。

恐らくその子の母親なのでしょう。

その人はその子供と顔立ちがよく似た綺麗な人で、ゆったりとした優しい雰囲気の女性でした。

その女性が、子供に向かって言いました。



「ロージェノム、ご飯の時間ですよ」

「はーい。行こう、グアーム!」



ロージェノムは肩にグアームをちょこんと乗せて、母親と手を繋ぎ家路に着きました。

夕焼けの中、二つの影は仲良く寄り添っていました。







































「・・・・・・・・・・・・夢、か」



王都テッペリンの玉座に君臨する男。

螺旋王、ロージェノムは目を覚ます。

どうやらうたた寝をしていたらしい。



「・・・なにか、懐かしい夢を見ていた気がするが」



ロージェノムはそれを思い出そうとするが、記憶は既に霞となってぼんやりとしたものになっていた。

とても懐かしい、暖かい夢だったような気がしたが。



「・・・まあ、いい。どうせ、大したものでもあるまい」



そう言って彼は頬杖をついて、夢の断片を忘却の彼方に追いやろうとした。

その時だった。



「おお、お目覚めになられましたかなロージェノム様?」



そう言ってロージェノムに近付くのは螺旋四天王の一人。

不動のグアームだった。



「グアームか」

「お顔の様子がよろしいですな。いい夢でも見られましたかな?」



グアームにそう言われ、ロージェノムの夢の記憶が少し蘇る。

確かこいつも一緒だったような気がした。

誰かの暖かい手を握っていたような気もする。

そしてもう一人、誰かいたような気がするが。



「・・・いや、なんでもない」

「うん?そうですかの」



ロージェノムはそうだと言わんばかりに肩をすくめる。

苦笑を浮かべ、ロージェノムはポツリと呟いた。



















「テスト・・・か。我ながら、呆れるな・・・・・・くっくっくっくっくっ」






































・・・・・・ええ、そうです彼です。

グレンラガンの螺旋王、ロージェノムです。

前半は幼ジェノムでしたがどうだったでしょうか?

それとロージェノムの母親ですが、私の中では二アそのものです。

よく言うでしょ?

娘は父親に似る、息子は母親に似るって。

だったら二アの祖母は二アそっくりだと思うんです。

・・・・・・時の流れって、いろんな意味で残酷ですよね。

大事だった思いでも、少しづつ風化していく・・・それもあります。

でも一番怖いのは・・・顔立ちが変わり過ぎなんですよ!

骨格そのものが変わってるじゃないですかアレ!

本当恐ろしいわ。

それでは!


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