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元従業員の男に無期懲役 パチンコ店強盗殺人事件
茨城県つくば市のパチンコ店駐車場で昨年6月、店長の荒井勝利さん=当時(65)=が刺殺された事件で、強盗殺人などの罪に問われた稲敷市沼田、無職、江田和弘被告(39)の判決公判が22日、水戸地裁であり、河村潤治裁判長は「強固な殺意に基づく残虐な犯行」として、求刑通り無期懲役を言い渡した。
河村裁判長は「以前、勤務していたことから従業員の勤務状況などを把握しており、犯行は計画的」と指摘。「生活が苦しく精神的に追いつめられてはいたが、窮状に陥ったのは自業自得。同情の余地はない」と非難した。
判決後、荒井さんの次女、万波(まなみ)さん(33)は「犯人を一生許すことはないが、一つの区切りはついた。父に『辛かったね、頑張ったね』と伝えたい」と涙をこぼした。
判決などによると、江田被告は平成19年6月19日午後11時15分ごろ、つくば市高見原のパチンコ店事務所出入り口付近で、金を奪おうと、荒井さんの胸や腕を家畜解体用ナイフで数回突き刺し、殺害した。