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[ICON]岡留安則の「東京−沖縄−アジア」幻視行日記
 大阪地検特捜部ぐるみの証拠改ざん事件は当時の特捜部長まで逮捕されたことで、マスメディアもここぞとばかり取り上げているが、特捜部の実態を長い間ウォッチしてきた筆者にしてみれば、「何をいまさら」と苦笑せざるを得ない。これまでも特捜部の国策捜査に代表される傲慢不遜な権力機関の驕りやスキャンダルを率先して批判・告発してきたウワシンの立場でいえば、特捜部をタブー視し正義の味方のように持ち上げてきたため、批判のひとつもやってこなかった大手メディアはまず自己批判から始めよ!である。

 しかも、呆れたのは、NHKの「クローズアップ現代」の検察特集である。NHK番組としては評価の高いこの番組でゲストを務めていたのが、元東京地検特捜部副部長だったヤメ検弁護士の若狭勝氏。最近は他局でもコメントしている売り出し中のヤメ検弁護士だ。若狭の発言内容には、「取調べの可視化」や捜査と公訴権を一人二役でやるシステムをあらためて、別の検察組織で最終チェックする必要があるといった評価できる提言もあったが、この若狭こそウワシンを恣意的に起訴した宗像紀夫元特捜部長の配下だったのだ。まずは、若狭弁護士も自己批判から始めよ!である。もう、耳にタコが出来るくらい読まされてきた読者には、この毒だが、忘れやすいメディア諸氏のためにもう一度書いておきたい。

 ところで、耳にタコといえば、コカイン所持・使用容疑で逮捕された田代まさしの事を思い出した。田代の逮捕時の連行写真の映像も流れたが、ヤク中だろうから頬がこけているのは当然としても頭髪も薄くなっており、かつての華やかなスター時代の面影は完全に消え去っていた。今回もおそらく実刑になるのだろうが、懲りない人物だ。というよりも、『創』あたりが、この人物に連載させ,トークショーに呼んでしきりに持ち上げていたこともあって、本人はいつまでもスター気分で徹底的に反省するというプロセスを経てこなかったのではないか。覗きにしてもヤク中にしても一種のビョーキであり、根本的な治療をしなければ、再発は不可避なのだ。篠田博之編集長も公的メディアの発行責任者なのだから深い反省と自己批判が必要ではないのか(苦笑)。

 話が横道にそれたので軌道修正する。先に書いた「クローズアップ現代」では若狭勝ヤメ検弁護士のスタジオ出演だけではなく、何と宗像紀夫元特捜部長までVTR出演していた。驚きである。宗像は、ウワシンが福島の政商だったドン・小針暦ニにリンゴ箱を送られたという癒着関係をチラと書いたことに恨みを抱き、作家の和久峻三とマルチプランナー・西川りゅうじんから特捜部に出されていた別々の告訴状をまとめて一本として名誉毀損で公訴してきた子供じみたメンタルを持った特捜部長だった。しかも、宗像が問題のパチンコ業者に銀座や赤坂で連日のように接待されたあげく、ベトナム大名旅行招待も受けていた正義の検察にあるまじき人物であることを決定的な写真付きですっぱ抜いたものの、検察上層部からは何のお咎めもなし。それどころか、その後は大津地検検事正に栄転し、最後は名古屋高検検事長をつとめた。退職後は母校の中央大学法科大学院の教授に就任したものの、ワル検事の代表だった人物なのだ。NHKのスタッフは無知蒙昧か。

 ついでに教えておく、この宗像が特捜部長の時、主任検事としてウワシンの取調べにあたったのが、井内顕策検事である。この井内は後に特捜部長に就任するのだが、その際、シモベでしかない司法記者たちに、「マスコミはヤクザより始末に負えない悪辣な存在」という挨拶状を送り、総スカンを食った人物なのだ。特捜部長時代に日歯連事件で村岡兼造議員を無理やり起訴したものの、一審では無罪となる失点もあった。この人物もその後順調に横浜地検検事正に栄転しているのだから、特捜部の自浄能力なき傲慢不遜ぶりは以前からの抜きがたい体質なのだ。わかったか、NHK、司法記者諸氏よ!ジャンジャン!
[ICON]岡留安則の「東京−沖縄−アジア」幻視行日記

岡留安則の「東京−沖縄−アジア」幻視行日記

岡留安則

「噂の真相」の代表取締役兼編集長を務め、現在はフリージャーナリストとして活動中。

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