徳島信用金庫(徳島市)は8日、川内支店の男性支店長代理(50)が顧客の預金など1302万円を着服し、9月24日付で懲戒解雇したと発表した。振り込め詐欺などへの対策として導入したシステムで発覚したという。
同信金によると、代理は8月下旬~9月上旬、顧客10人から定期預金のため預かった現金を自分の口座に複数回にわたり振り込んだ。信金では、同一口座への複数回の振り込みや振り込み後の短期間での出金などがあった場合、チェックできるシステムを導入しており、代理の口座で集中して多額の金銭が出入りしていることが判明。追及したところ、着服を認めた。
代理は「パチンコ必勝法にのめり込み、その保証金に使った」などと話したという。信金は、着服分が全額弁済されたため、刑事告訴はしない方針。【深尾昭寛】
毎日新聞 2010年10月9日 地方版