弁護団が冤罪訴え 南風原強盗

証拠再分析「無実明らか」

2010年10月9日 09時28分この記事をつぶやくこのエントリーを含むはてなブックマークLivedoorクリップに投稿deliciousに投稿Yahoo!ブックマークに登録
(37時間51分前に更新)

 2009年4月に南風原町宮平のパチンコ店の景品交換所で発生した強盗致傷事件で、強盗致傷罪などで起訴され、冤罪(えんざい)を主張している赤嶺武被告(51)=同町兼城=の弁護団は8日、同町の兼城公民館で記者会見を開いた。

 会見では、裁判員裁判に向けた公判前整理手続きで検察側が開示した証拠について、弁護側として鑑定人に依頼し再分析したことを主任弁護人の岡島実弁護士が報告。「赤嶺被告が無実であることは分析結果から明らかで、裁判を続けること自体が不正義だ」と強調した。弁護団は同日、起訴取り消しを求める意見書を那覇地検に送付した。

 具体的には、防犯カメラに映っている男の着衣と赤嶺被告の自宅から押収された着衣は、色、形、素材とも全く別物であると説明。着衣から出たとされる被害者の唾液(だえき)は捜査機関によって故意に付けられた可能性があると指摘した。また、映像から算定した身長なども一致しないとし、カメラの映像が合成された疑いもあると訴えた。

 同席した赤嶺被告は会見後、沖縄タイムスの取材に対して、「弁護士の言った通り冤罪です」と話した。会見後は支援者向けの報告集会が開かれ、約40人が出席した。弁護側のこうした主張に対して、那覇地検は「公判継続中の事件で、答えを差し控えさせていただく」と述べるにとどめた。

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