ROUGE DIOR
オートクチュールから誕生した、魅惑的な新ルージュ。
今回、蓮舫議員のインタビューの聞き手になってくださったのは、家族やいじめなど、少年少女が抱える問題についての作品で知られる作家の重松清さん。重松 作品の大ファンだという蓮舫議員たっての希望で、実現した顔合わせです。2010年8月20日、参議院議員会館の蓮舫事務所。議員としての信念、苦悩、そ して野望─重松さんが120分にわたってじっくりと聞き出してくれました。
(先週からつづく。作家・重松清が迫る! 蓮舫との120分ロングインタビュー(1)はこちら)
─僕たちの世代では、「正社員になればとりあえず大丈夫」「終身雇用は安泰」というような社会を政治がつくってくれていたのだけれど、今は、そうではない生き方を誰も保証できなくなってしまって、親も途方にくれていて、子どもたちも途方にくれている。そういうとき、「政権交代」っていうものに、僕たちはとても大きな可能性を感じたわけですよね。
R よくわかります。私たちは、可能性を感じさせたかったんです。
─僕はテレビ局のドキュメンタリー番組の審査員をやっているんだけれども、ローカル局の作っている、水俣病だとか、沖縄の米軍基地だとか、そういったドキュメンタリー番組でも、政権交代を一斉に大きく取り上げているんですよ。特に薬害肝炎訴訟の福田衣里子さんが当選したこともあって、自民党時代には「もうこれで解決だ」と言われていたものの門戸がもう一度開くかもしれないって、患者や遺族の団体がとても盛り上がってね。ところが議員立法ができないまま時間切れで。そういう終わり方をしたドキュメンタリー番組がとても多い。でもシベリア抑留者の問題も全部含めて、80歳、90歳の人たちに、何かまだ救いの手が来るかもしれないって思わせたことはとても大きいことだと思うんですよね。
R 大きいですね。鳩山さん、菅さんの思いで、硫黄島の遺骨収集も動き出しましたし、ハンセン病患者の方たちの権利の回復についても動き出しましたし、水俣病の患者認定の政治解決など、少しずつ動き出したものもあります。でも、どうしても動かざるものへの過度な期待と、間違った指針を示してしまったことについてはとても残念なことでした。でも、私はまだ、皆さんの期待に応えられる政権であると思っています。
─現実には変わらないことも、あるとは思うんですよ。でもね、政治には「変わるかもしれない」っていう可能性を感じさせてほしいんだよね。でもそのいっぽうで、蓮舫さんの事業仕分けでは、「1位でないといけないんですか」っていう発言ばかりがクローズアップされて。仕分けが何かの可能性の目を摘んでしまうんじゃないかというネガティブキャンペーンを張ろうという動きもありました。それに対しては、どう思いましたか。
R 私は、自分の口から出たことには訂正も釈明もしたくないし、今でもあのときの発言、質問は正しかったと思っています。
─僕はね、「1位でないといけないんですか」って聞かれたときに、文科省がその理由を言えばよかったんだと思うんですよ。スーパーコンピューターで世界一にならなければいけない理由をしっかりと納得いく形で文科省が説明できたら、また何か変わったと思うんです。本当は、仕分けで、これまで役人が持っていなかったいいチャンスをもらったはずなのに。
R 実は、あの前に2回、プレ事業仕分け的なヒアリングをやっているんです。そこで私は同じ質問をずっと言っているんです。「本番では、この質問をしますよ」と。「ちゃんと答えないと、本当に予算が削られますよ」と。そう言った上で、本番であの質問をしたら「夢です」というような答えが返ってきた……。そんなことで300億円が当たり前に予算につけられますか、と。土地を買って、人を雇って、スパコン以外の副産物をほかの大学に委託して、どんどん水ぶくれした予算が本当に必要なのか、と。しかも麻生政権時代に、次世代スパコンの評価委員会が内々に「このままの予算のあり方で、このままのスピードで研究を進めた場合、日本のスパコン技術は世界一になれるか」というスパコン事業の外部評価をしているんですよ。その結果、13人いた評価者のうち、全員が「なれない」と答えているんです……そして当時の政権はその情報を非公開にしてしまいました。
─「1位でなければいけない理由」を文科省の担当者がしっかりと答えられたら、それはいい演説になっただろうなと思いますね。
R たとえば、もし「世界で最初にオーダーメイドのがん治療薬ができるようになるんです。がんは治せる病気なんです」という答えであれば、また違った展開であったと思います。事業の目的が明確であれば、「夢」はどんな言葉でも定義づけられます。でも現実には、彼らは理念と目標がいかに美しいか、それをいくつか組み合わせて答えてくるだけでした。仕分けに対して何のトレーニングもないし、そもそも今までそれを説明する必要性が彼らになかったんです。何度もヒアリングをしたけれど、私たちが求めている答えは、結局最後まで彼らには理解できなかった。それは特に文部科学省で多かったです。
(以下、つづく)
撮影の裏側「蓮舫さん」編 その1は、こちら。
撮影の裏側「蓮舫さん」編 その2は、こちら。
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