記事入力 : 2010/10/10 11:56:08
【コラム】日本人料理士に金正恩情報を頼る韓国(上)
金日成時代の北朝鮮憲法は、国家主席と最高人民会議代議員(韓国の国会議員に相当)の任期を4年としていた。しかし、金日成主席が生存中、この規定が守られたことはない。わずか3年で選挙が行われたことがあるかと思えば、またあるときには8年間にわたり、選挙がないこともあった。金日成主席が実質的な権力を握った1948年から死去した94年までの46年間、この種の選挙は計9回しか行われなかった。北朝鮮政治における掛け算は、「4×9=36」ではなく「4×9=46」になるということだ。しかし朝鮮労働党はさらにひどい。党の規約では5年ごとに党大会を行うことになっているが、実際は1980年以降、30年にわたり党大会が開催されたことはない。それでも金日成主席は、党中央委員会を1年に1回か2回は開催し、秘密会議を開催したときも、第何回の何の会議が開催されたと推測できる端緒は残して置いた。その後、金正日総書記の時代に入ると、北朝鮮はさらに予測困難な国となった。北朝鮮についてしっかりと理解するには、北朝鮮で絶対的な権力を持つ者がどんな人間かをまずは知っておかなければならないということだ。
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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