外国の教科書、韓国関連の記述は間違いだらけ!?(下)
1950-60年代、ヨーロッパの一部の知識人の間で事実のように受け入れられていた「北侵説」の名残が、依然として残っているケースもあった。ドイツの教科書は、6・25戦争(朝鮮戦争)が北朝鮮の南侵だということを、あくまでも「韓国の意見」と記述した。
オーストラリアの教科書は、「テコンドーはもともとは中国から借用したもの」「韓国の伝統衣装『韓服』の中でも、赤や黄色といった明るい色は、子供たちや芸能人が着用する」と記していた。
ドイツの教科書は、韓国を東南アジアに属する国に分類し、パラグアイの教科書は、韓国がかつてポルトガルの植民地だったかのように表示していた。フィリピンでは、「檀君神話は中国の影響を受けたもの」というある学者の主張を掲載していた。さらに、中国の教科書には、世界最古の木版印刷物である新羅の陀羅尼経について、「則天武后の時代に唐で印刷したものが、後に新羅に伝えられた」という、根拠のない話も登場している。
■外国の教科書、半数に韓国関連の記述なし
一方、韓国関連の記述が比較的詳細で肯定的(タイ)、あるいは韓国を先進国の一員として紹介する(フランス)など、好意的な国もあった。また、かつてイギリスの教科書に、「韓国は国際援助を受けている国」と記された部分は、09年には「国際援助を行う国」に修正されるなど、韓国側の是正努力が実を結んでいるケースも見られた。
しかし、今回分析した教科書の47%は韓国について全く言及しておらず、そのほか、主として6・25戦争や経済発展に触れるだけで、内容そのものを略述しているケースも多かった。インドの場合、06年の教科書改訂で、韓国関連の内容が大幅に削除された。
黄祐呂議員は、「韓国学中央研究院で外国の教科書を専門的に分析している担当者は6人。最近3年間に収集され分析できていない教科書は302点(25%)に上る」と指摘した。
ノ・ギシク東北アジア歴史財団歴史研究室長は、「外国の教科書の誤った記述を修正するためには、国家レベルでの広報が重要だ」と語った。
兪碩在(ユ・ソクジェ)記者