同僚と共謀して酒に酔った中学生の少女に性的暴行をしようとしたとして集団準強姦(ごうかん)未遂罪に問われた和歌山市消防局の元消防士(懲戒免職)、堅田健司被告(23)=同市和歌川町=の初公判が8日、和歌山地裁(柴山智裁判長)であった。堅田被告は「大変申し訳ないことをしました。間違いありません」と起訴内容を認めた。
検察側は冒頭陳述で、消防署の同僚7人と市内のビーチでバーベキューをしていた堅田被告は、近くにいた少女たちに中学生と知りながら缶酎ハイなどを与え、元消防副士長(懲戒免職)の小畑浩司被告(27)=同罪などで起訴=とともに、少女5人のうち2人を堅田被告宅に連れ帰ったと述べた。弁護側は情状酌量を求める方針という。
起訴状によると、堅田被告は小畑被告と共謀、8月6日午後8時40分~9時20分ごろに堅田被告宅で、酒に酔って抵抗できない状態だった少女に、順番に性的暴行しようとしたとされる。【川平愛】
毎日新聞 2010年10月9日 地方版