県内ニュース集団女性暴行、処分保留で釈放 不起訴も視野に近く結論
2010年10月09日 09:07
知人の女性に集団で性的乱暴をしたとして、西置賜行政組合消防本部の職員3人が集団女性暴行容疑で逮捕された事件で、山形地検は8日、3人を処分保留で釈放した。地検は拘置期限の同日、さらに調べを進めるとして、11日まで3日間の拘置再延長を山形簡裁に申請したが却下。これを不服とし、準抗告したが、認められなかった。地検は在宅での任意捜査に切り替え、不起訴も視野に近く結論を出すとみられる。
刑事訴訟法は容疑者の拘置を10日間と定め、さらに10日間を限度とし延長を認めている。重要事件の場合、10日間延長し、20日間かけて取り調べるのが通例だが、同地検は7日間の延長請求にとどめていた。 山形地検の菅野俊明次席検事は理由について、閉庁日となる9日からの3連休を避けたことに加え、「(7日間の延長で)処理できる見通しがあった」と説明。拘置の再延長申請に関し「さらに取り調べる必要がある。真相を解明するだけの証拠がそろっていない」と、調べが思うように進んでいないことを示唆した。 捜査関係者によると、川村龍介消防士長(30)=長井市九野本、横山義宏消防士(27)=同市中道1丁目、片倉稔消防士長(30)=同市本町2丁目=の3人はいずれも容疑を否認。菅野次席検事は物証や3人の供述について具体的な言及は避けたが、性的関係が合意だったかどうかを捜査のポイントに挙げ、「重要事件であり、しっかり真相を究明したい」と述べた。
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