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新規参入bj秋田のスポンサー数伸びず 球団がPRに力
 | 秋田ノーザンハピネッツの開幕戦をPRするチラシを配るチーム関係者=9日、秋田市 |
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男子プロバスケットボール、bjリーグに新規参入する秋田ノーザンハピネッツの開幕戦が16日に迫った。北東北初のプロチームとあって、初戦の指定席がほぼ完売するなど地元の期待は高い。一方、スポンサー企業の獲得など営業的には苦戦気味で、球団はPRに力を入れている。
「開幕戦が近づき、メディアへの露出度は高まっている。県民にも関心を持ってもらえているのではないか」。チーム運営会社「秋田プロバスケットボールクラブ」の水野勇気社長は手応えを口にするが、盛り上がりはいまひとつ実感しにくいのが実情だ。 同社は年間運営費を1億5000万円と見込む。収入の内訳は入場料など7000万円、スポンサー収入6000万円、グッズ販売など2000万円としているが、状況は厳しい。 秋田県体育館で16、17の両日行われる仙台89ERSとの開幕節。同社によると、チケットの売れ行きは、初日は指定席650席がほぼ完売し、自由席を含め2000席以上が売れ、全3500席を埋めるのも夢ではなさそう。 ところが2日目は指定席が400席程度で、自由席は1000席に満たないという。初年度から黒字経営を目指す同社は、ホームゲーム入場者の採算ラインを1試合2500人に設定。安定した入場料収入の確保は、黒字化に欠かせない。 30万円以上のオフィシャルパートナー契約も20件台で伸び悩む。スポンサーとなるメリットをアピールするためにも、観客動員が求められる。 ブースタークラブの会員数も目標の1万人に対し、現在1200人にとどまる。特典の一つはチケット1枚の進呈。水野社長は「まずは会場に足を運んでもらい、『おらがまちのチーム』を応援する楽しさを知ってほしい」と売り込む。 ユニホームスポンサー料500万円などの支援をしている秋田県は「試合という『商品』を見ていない段階にしては、まずまずの状況」と見る。さらに「県民のバスケ人気は高い。開幕すればもっと注目度が高まる」と今後に期待を寄せる。 チケットなどの連絡先は秋田プロバスケットボールクラブ050(3536)0577。
◎秋田で壮行会、市民ら激励
秋田ノーザンハピネッツを応援しようと9日、秋田市のアゴラ広場で壮行会が行われた。 市民ら約200人が見守る中、水町亮介主将ら各選手が紹介された後、ボランティア組織「SVハピネッツ」の児玉晴夫さんが「1試合でも多く勝って」と激励。長谷川誠プレーイングマネジャーは「皆さんの声援が力になるのでホームゲームを見に来てほしい」と話した。 また社会人ラグビーの地域リーグ、トップイーストの秋田ノーザンブレッツ、日本フットボールリーグ(JFL)のブラウブリッツ秋田の関係者も応援に駆けつけた。 広場ではチーム関係者が市民にチラシを配って観戦を呼び掛けた。
2010年10月10日日曜日
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