大手レコード会社「ワーナーミュージック・ジャパン」社長兼CEOの吉田敬(たかし)さんが7日午後3時45分ごろに東京都練馬区の自宅で首をつって死亡していたことが8日、分かった。享年48。外出先から帰宅した妻が、トイレの扉の蝶つがいにひもをくくりつけ首をつっている吉田さんを発見した。警視庁石神井署は自殺とみて調べている。遺書は発見されていない。
吉田さんはソニー・ミュージックエンタテインメント在籍時に平井堅(38)、CHEMISTRYらを手がけた実績を評価され、03年にヘッドハンティングされる形でワーナーミュージック・ジャパンの社長に就任。同社でも、コブクロや絢香(22)らを育て、業界屈指のヒットメーカーとして知られていた。
同社では、最近の吉田さんについて「うつ病で通院していた」と説明。6、7日も体調不良を理由に欠勤していたという。社内では突然のふ報に、緊急集会を行ったが、吉田さんは社員に病気のことを明かしておらず、涙する社員もいた。
30、31日に予定していた同社の40周年記念イベントについては、中止も含めて再検討するという。なお、葬儀は近親者のみで行い、後日、お別れの会を開く。
(2010年10月9日)