ダブルでジャンボ菊の顔面にキックをぶち込む、ブルーザー・ミノディ(中)タカン・ハンセン(左)=東京・後楽園ホール
「東京愚連隊」(8日、後楽園ホール)
80年代全日本マットの看板カードだった鶴龍コンビ(ジャンボ鶴田、天龍源一郎組)と超獣コンビ(スタン・ハンセン、ブルーザー・ブロディ組)の対決が時を超えてNOSAWA論外15周年記念興行で復活した。と言ってもオリジナルは天龍のみで、パートナーはジャンボ菊(菊タロー)、対戦相手は高山善廣に酷似したタカン・ハンセンと鈴木みのるに酷似したブルーザー・ミノディだったが…。
試合は菊が故・ジャンボ鶴田さんの絶妙なモノマネで何度も爆笑を誘ったが、しつこく天龍を「源ちゃん!」と呼び、タカンとミノディ、さらには調子に乗って天龍にまでジャンピングニーパットを放ったあげく「オー!」を連発したことで天龍がプッツン。グーパンチの連発で菊を制裁し、タカンに振ってフィニッシュのウエスタンラリアートを呼び込んだ。
試合後の会見でも天龍の怒りは収まらず、無言で菊をにらみつけると水が詰まったペットボトルを菊めがけて全力投球。菊は号泣しながら「怖かった〜」と繰り返すだけだった。
(2010年10月8日)