延長10回、決勝3ランを放った川本(右から2人目)ら生還者を笑顔で迎えるヤクルトナイン
「巨人4‐7ヤクルト」(8日、東京ド)
ありがとう、おおきにヤクルトはん!虎党の叫びが聞こえてきそうな逆転勝利だった。同点でもつれ込んだ延長十回、ヤクルトの伏兵・川本がミラクルを起こした。敵失と四球、送りバントで築いた1死二、三塁に右翼席へ決勝3ラン。「僕らは今までのシーズン同様1試合1試合一生懸命戦っているので」と、興奮気味に価千金の一打を振り返った。
巨人が勝つか引き分けで2位が確定する状況で迎えた試合だったが、ホワイトセル、林昌勇ら主力を欠く戦力で堂々戦い抜いた。結果として阪神の2位が確定し、甲子園でCS第1ステージを戦えることになった。小川監督代行は「巨人は勝たなくちゃいけないというプレッシャーがあったのかも。川本は意外性あるバッター。今日はそのいいところが出たね」と、選手の頑張りをたたえた。
(2010年10月8日)