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原G、悪夢3位…あと1人から逆転負け

 9回、長野(7)が三振に倒れベンチで険しい表情の原監督(右奥から2人目)=撮影・開出 牧
 9回、長野(7)が三振に倒れベンチで険しい表情の原監督(右奥から2人目)=撮影・開出 牧

 「巨人4‐7ヤクルト」(8日、東京ド)

 その瞬間、球場が静まり返った。延長十回、ヤクルト・川本の打球が右翼席に突き刺さった。スタンドで涙を流すG党。マウンドでうなだれる高木。そして一塁ベンチで巨人・原監督は唇をかみしめた。痛恨の黒星となった144試合目。3位が確定し、阪神にCSファーストステージの本拠地開催を譲った。

 「全力を出してみんな4連覇を目指して戦いまして、結果的にこういう数字(3位)に終わった」。試合終了直後、原監督は必死に前を向いた。

 八回までは思い通りの展開だった。内海から久保、山口、越智の必勝リレーで1点のリードを死守。しかし九回、大きな誤算が待っていた。クルーンの乱調だ。2四球で2死一、二塁とピンチを背負うと畠山に中前適時打を浴び、同点にされた。「今日の負けはすべて僕の責任」とうなだれた守護神。伊原ヘッドは「これからはスクランブルで行く」と、CSでは抑え役を固定しないことを明かした。

 報道陣の前では平静を装った指揮官だが、怒りは絶頂に達していた。同点とされた直後の九回の攻撃。1死満塁の好機で長野、脇谷が凡退すると、ペットボトルを壁に投げつけた。

 ただ日本一連覇の夢が途絶えたわけではない。CSでは甲子園に乗り込み、阪神との死闘に臨む。試合後のあいさつで、「この悔しさをバネにクライマックスでは暴れます」とファンに誓った原監督。前年王者の意地を見せつけるしかない。

(2010年10月8日)

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