◇…スポーツ報知の購読申し込みは、フリーダイヤル 0120-16-4341(イロ ヨミヨイ) まで…◇
◇…過去の記事は、ご使用のプロバイダのデータベース・サービスをご利用ください。…◇
オリックス・岡田彰布監督(52)が8日、大阪市内のオリックス大阪本社で1日に終了したシーズンの報告を行った。5位に終わった原因や戦力分析を聞いた宮内義彦オーナー(75)は、3年契約の1年目の戦いを評価。「さらに上という動きがあるなら、監督をずっとやってほしい」と、長期政権を熱望した。
和やかなムードだった。宮内オーナーは1年目の指揮を終えた岡田監督を、温かく迎え入れた。西名球団社長、村山球団本部長を交えた約40分間の会談を終えると、穏やかな表情でシーズンを振り返った。
「つばぜり合いで、ファンのみなさんはエンジョイされたと思う」。最終的には借金2で5位に沈んだが、交流戦では初優勝。シーズン終盤まではCS出場を狙える位置で戦った点を同オーナーは評価。最下位だった昨年は首位に26ゲーム差をつけられたが、今年は7・5ゲーム差。チームの確かな成長を、感じ取っていた。
チーム成績だけではない。最多勝に輝いた金子千、本塁打王を取ったT―岡田ら、若手を成長させながらのタクトにも満足していた。「基礎となった1年。岡田監督に託したチームなので、しっかり成果を上げていくまで応援する。さらに上に、という動きができるのであれば、ずっとやっていただきたい」と、今後の全面バックアップを約束するとともに、長期にわたって指揮を執るよう要望した。
「まだ上が随分ある。上を目指すことに尽きる」とゲキを飛ばされた岡田監督も、期待の大きさは百も承知だ。来季へ向け、9日からスカイマークで秋季練習をスタートさせる。「優勝、さらにCS進出(条件)の3位に入れなかった今年の思いも含め、一番上に立てるようにもう一度鍛えていきたい」と断言。逆襲の2年目に向けた戦いは、もう始まっている。
(2010年10月9日10時26分 スポーツ報知)