高橋さん釈放情報にフジタ「とにかくほっとした」

　中国当局に拘束されていた建設会社フジタの中国現地法人副部長高橋定さん（５７）が９日、１９日ぶりに釈放されたとの情報に、フジタ本社（東京都渋谷区）では社員らが確認作業に追われた。小野寺喜彰広報室長は「まだ詳細を確認中だが、とにかくほっとした」と安堵した様子。高橋さんの家族は日本在住で、同社からの電話連絡に安心していたという。

　小野寺室長によると、高橋さんら４人の拘束以降、フジタでは窓口となっている国際事業部と広報室の社員が休日も出勤。９日も６、７人が待機していた。外務省から同社への連絡は午後４時１０分。「居住監視を解かれた」との短い内容で、状況の把握を急いだ。高橋さんはいったん日本に帰国する予定という。

　先月３０日に釈放されたフジタ社員橋本博貴さん（３９）の母親は「本当に良かった」と声を弾ませた。「中国の漁船の船長さんと同じように、そんなに長く拘束されることはないんじゃないかと思っていました。ご家族はほっとされていることだと思います」と喜んだ。

　フジタ本社の１階ロビーには、報道陣ら約３０人が詰め掛け、男性社員が状況を説明した。

（2010年10月9日19時00分  スポーツ報知）

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