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NHKは8日、大相撲の野球賭博事件をめぐり、報道局スポーツ部の30代の男性記者が取材先の日本相撲協会の関係者に対し、警察による家宅捜索の情報を事前に携帯電話のメールで知らせていたことを明らかにした。警視庁の捜査幹部は情報漏えいが、犯罪になるかを検討中で、同記者から任意で事情聴取している。NHKはこの日午後、冷水仁彦報道局長と坂本忠宣報道局編集主幹が記者会見し「コンプライアンス上、極めて不適切で、報道倫理の上からも大きな問題がある」とした。
NHKによると、記者は、家宅捜索が行われる当日の7月7日午前0時ごろ、1人の相撲協会関係者に捜索予告の携帯メールを送信した。
「あす賭博関連で数か所が捜索されるようです。ガセ情報だったらすみません。NHKから聞いたとばれたら大変なので他言無用でお願いします」
翌朝、家宅捜索は、予告メールどおりに行われた。一斉捜索の対象となったのは、阿武松部屋、時津風部屋、宮城野部屋、九重部屋などの相撲部屋をはじめ約30か所。
記者は事前に得た情報について「NHKによる取材ではなく、付き合いのある他社から聞いた話だった」と説明。また相撲協会関係者に接触した理由について「はっきりしない(他社)情報だったので、真偽を確かめようと思った。最近その人と連絡を取れていなかったので、関係づくりのためでもあった」としているが、返信はなかったという。
記者は約10年取材歴があり、3年前にスポーツ部に配属された。当時、幅広い取材対象を受け持つ「遊軍担当」で、賭博問題が本格化した5月下旬から、大相撲の取材応援に当たっていた。
警視庁は、元大関・琴光喜の恐喝被害を契機に発覚した賭博事件捜査の過程で、情報漏えいの事実を把握。押収した力士らの携帯電話からは、賭博に関するメールが削除されていることも判明しており、警視庁捜査幹部は「行為が証拠隠滅などの犯罪になるか検討する」と厳しい姿勢を示している。
捜査関係者によると、携帯電話数十台のうち一部は既に解析が終了。暴力団の関与も疑われる胴元と力士がやりとりしたメールを復元しており、NHK記者が送信したメールも見つかったとみられる。
NHKは今月6日に事実を把握。記者から2度事情を聞き、同日から内勤とした。会見した冷水局長らは「遺憾」「残念」と繰り返し、NHK内部から漏れたのでは?との質問には強い口調で否定。だが、根拠を問われると「引き続き調査する」とトーンダウン。NHKの担当者は7日、記者本人は8日、それぞれ警察に経緯を説明したという。
(2010年10月9日06時02分 スポーツ報知)
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