ＪＡＬ客室乗務員が覚せい剤「会社が傾き不安」

　神奈川県警は８日までに、覚せい剤取締法違反（譲り受け）の疑いで日本航空の客室乗務員菅浪（すがなみ）真理容疑者（４３）＝東京都渋谷区＝を逮捕した。県警によると容疑を認めている。

　逮捕容疑は都内で９月２３日、交際中の無職望月孝敏容疑者（４５）＝覚せい剤取締法違反（営利目的譲渡）などの疑いで逮捕＝から覚せい剤約１グラムを３万円で買った疑い。「会社が傾き、自分の将来が不安になった。２カ月前からフライト後に使っていた」と供述しており、使用についても裏付け捜査している。県警が望月容疑者を逮捕後、菅浪容疑者の自宅を家宅捜索したところ、寝室から覚せい剤が入っていたとみられる袋とストローを見つけた。

　菅浪容疑者は９０年に日本航空に入社。国際線の客室乗務員を１７年間担当。その後、国内線担当になり、キャビンコーディネーターとして後進の指導にも当たっていた。同社によると勤務態度は「標準的だった」という。同社は「会社再生に向け多くの皆さまのご支援をいただいている中、当社社員が逮捕されたことはまことに遺憾です」とコメントした。

[ 2010年10月09日 ]