(cache) 中国、民主派の行動監視を開始 ノーベル平和賞で緊張 - 47NEWS(よんななニュース)
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  • 中国、民主派の行動監視を開始 ノーベル平和賞で緊張

     【北京共同】中国で服役中の民主活動家、劉暁波氏のノーベル平和賞の受賞が決まったことを受け、中国当局は9日、劉氏と親しい活動仲間や有力な活動家らに対する行動監視を開始したことが関係者の話で分かった。インターネット上では平和賞に関する検索をできなくするなど規制を強化。当局は民主化運動に火がつきかねないと警戒を強めているもようだ。

     劉氏らが起草し、共産党独裁体制の廃止などを求めた〇八憲章に賛同署名をした北京大学の夏業良教授は9日、大学当局から「外国メディアの取材を受けるな」との指示を受けた。当局はこの日午後の取材予定時間も知っていたという。夏教授は「当局は受賞決定で非常に緊張しているようだ。しかし、このような締め付けをすれば中国のイメージが悪化するだけ」と批判した。

     劉氏と親しいフリージャーナリストの男性は8日夜、帰宅すると公安関係者2人の尋問を受けた。翌朝から自宅前で公安関係者による監視が始まった。「理由は不明だが、われわれが大掛かりな活動をしたり、外国メディアに発言することを警戒しているようだ」と話した。ほかにも人権活動家ら多数が当局の呼び出しを受けており、監視対象は相当数に上る可能性がある。

      【共同通信】