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県警保護の青年死亡:「証言に圧力の可能性」 被告側主張、被害者側は反論 /佐賀

 佐賀市で07年9月、知的障害者の安永健太さん(当時25歳)が警察官に取り押さえられた直後に急死した問題の審判で、特別公務員暴行陵虐傷害罪に問われた県警巡査長、松雪大地被告(30)側が「遺族の支援団体などから圧力を受ける可能性がある」として、法廷内で一部の証人に遮へい措置を求める意見書を佐賀地裁に提出した。これに対し、被害者参加人側は「事実に反する」と反論した。

 被告側の意見書は9月28日付。「一部の証人候補者に対し、安永さんの支援者団体の一員と名乗る者から、弁護側証人として証言しないように圧力が加えられた事実がある」と主張し「自由に証言できる条件が保障されることは不可欠」として、遮へい措置を要求した。

 一方、被害者参加人側は「圧力を加えられたとすれば具体的に特定すべきだ」と主張している。

 今月4、5日に同地裁で行われた審判では、弁護側申請の一般市民4人が匿名で出廷、傍聴席から見えないよう、ついたてを立てるなどの遮へい措置がとられた。

 遺族らを支援している「安永健太さんの死亡事件を考える会」の村上三代・代表は「事実無根で憤慨している」と話した。【蒔田備憲、田中韻】

毎日新聞 2010年10月9日 地方版

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