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証人遮へい措置、警察官側が要求 取り押さえ死公判 | ||
知的障害者の安永健太さんが警察官に取り押さえられた直後に死亡した事件の刑事裁判で、被告の警察官側弁護人が、法廷で証人が傍聴席などから見えないようにする遮へい措置を求める意見書を佐賀地裁に提出していたことが分かった。提出理由に「一部の証人に証言しないように圧力を加えられた事実があるため」としている。7日、関係者が取材に応じた。
これに対し、被害者参加人の遺族側弁護士は「どのような根拠で証人が圧力を受けるというのか、また圧力を加えられた事実があるとすれば具体的に特定すること」と反論。主張を撤回するよう求める意見書を提出した。
被告側が出した意見書は「安永さんの支援団体から目撃証人が圧力を受ける可能性がある」と遮へい措置を要求。理由に「一部の証人候補者に対して支援団体の一員を名乗る者から証言しないようにと圧力を加えられた事実がある」と主張している。
特別公務員暴行陵虐致傷罪に問われた佐賀県警巡査長松雪大地被告(30)の公判は、安永さんの支援団体のメンバーや警察関係者が数多く傍聴している。松雪被告の弁護人の意見書は9月28日付で、今月4、5の両日開かれた第4回、第5回公判では「警察官が殴るのを見ていない」と証言した一般市民4人が出廷。全員に遮へいがされ、尋問も匿名で行われた。 |
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2010年10月08日更新 |