10/06 12:46 更新
看護師が傷害罪に問われた北九州市の爪切り事件で、2審で無罪が確定して以降初めての民事裁判が6日、福岡地裁小倉支部で開かれました。元看護課長は裁判で解雇無効を訴えていて、裁判所は和解に向けた協議を打診しました。元看護課長の上田里美さんは2007年、当時勤務していた北九州八幡東病院で認知症のお年寄りの足の爪を深く切り出血させたとして、傷害の罪に問われました。1審は有罪判決でしたが、2審で「正当な業務行為だった」として無罪判決が言い渡され、先週無罪が確定しました。この事件を巡り、上田さんは逮捕当日、病院から懲戒解雇処分を受けたため、病院の一方的な解雇は無効だとする訴えを福岡地裁小倉支部に起こしていました。無罪確定後、初めてとなる6日の民事裁判で、裁判所は双方に和解に向けた協議を打診したということです。上田さんの代理人弁護士は「これまで不利益を被っていたので、速やかに解決してほしい」と話しています。