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【大リーグ】

ペティット記録更新のPS19勝目 ヤンキースは優勝決定Sへ王手

2010年10月9日 紙面から

 【ミネアポリス阿部太郎】強靭(きょうじん)な精神力と卓越した制球力は健在だ。ヤンキースのアンディ・ペティット投手(38)が7イニングを5安打2失点と快投。自らが持つポストシーズン記録を更新する19勝目を挙げた。

 ポストシーズン41試合目。場数を踏んだ左腕はピンチでも憎らしいほど落ち着いていた。2回1死二、三塁で7番クベルを迎えた場面。2ボール0ストライクから際どい球をボールと判定されると、無理に勝負に行かず満塁策をとった。

 「カウントの悪いところで、甘い球を投げると痛い目に遭う。(序盤の)あの場面で1点とられても、それほど問題にはならない」。試合の流れを読み、8番バレンシアとの勝負を選択。犠飛を打たれたが、1死満塁を最少失点で切り抜けた。

 7月に左脚の付け根を痛めて長期離脱した。9月中旬にようやく復帰したが、その後3試合で防御率6・75。周囲からは準備不足の声も上がった。それでもペティットは「今回、準備が足りないとは感じていなかった。いい投球ができると思っていた」。誰より10月に結果を残してきた男は試合後、涼しい顔で言った。最後は2試合連続でリベラが締めて敵地で連勝。ジラルディー監督は「われわれはまだやるべきことがたくさんある」と手綱を締めたが、ワールドシリーズ連覇を狙う指揮官の顔は自信に満ちあふれていた。

 

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