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【プロ野球】

阪神自力2位消滅 最終戦まさかの完封負け

2010年10月8日 紙面から

横浜−阪神 最終戦を落とし、厳しい表情で球場を引き揚げる真弓監督=横浜スタジアムで

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◆横浜2−0阪神

 阪神にとっては、この1年を象徴するような今季の最終戦だった。最下位・横浜に0−2といいところなく完敗。勝てば2位確定、自力でCSファーストステージの甲子園開催を決定できたが、それも8日の巨人の結果待ちになってしまった。「きょうはなかなか点がとれなかったね。横浜には今年かなり貯金をしてるけど、大事なところで星を落とすのがあった」。真弓監督は悔しそうに唇をかみしめた。

 「勝負弱い」というレッテルは最後まではがすことはできなかった。自慢の強力打線で78勝を積み重ねたが、大事な1戦になると、重圧からか借りてきた猫のように沈黙してしまう。この日は散発5安打無得点。今季、未勝利の高崎に7イニング無失点と完全に抑えこまれた。4番・新井は3度得点圏に走者を置きながら、1度もかえすことができないまま。今季は自己最多の112打点と、数字だけを見れば、残しているが、肝心の場面ではなかなか結果が伴わない。

 試合前、今季の総括会見に臨んだ真弓監督は「終盤まで優勝争いをできたが、逃して非常に悔しかった。ナゴヤドームで2勝10敗と大きく負け越したのが(V逸の)原因」と反省を口にしたが、勝ち越せば優勝に向け大きく前進できた9月21日からの中日3連戦(ナゴヤドーム)でも1、2戦で連続完封負けし、1勝2敗と負け越し。残り試合数の関係で9月25日に優勝マジック「8」も点灯したが、結局自力で減らすことができたのは1つだけで、優勝を逃した。「とにかく悔しいシーズンなんで、何とかCSでその悔しさを晴らしたい」と真弓監督。確かにまだ雪辱のチャンスは残されている。ただ、普通に正面からぶつかっていくだけでは、そう勝機があるとも思えない。 (大久保晋)

 

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